とりあえず、走らせる(2)


*デアゴスティーニ世界選手権大会・ファイナル(本当か?)



 第4回にして、お題目ではこれがファイナル……とのことらしいです。
 その会場は記念すべき第1回目の開催地である愛知・豊明のあひるサーキットです。世界初
のこのワンメイク・レースを開催した前人未到のイベントに相応しい会場です。
 デアゴの聖地、と呼んでいい場所でしょう。



 参加車両&そのパーツ取り含め、過去最高の7台が集結しました。
 手前のボディなしのデアゴはダンパーマウントのところに紙が貼ってますが、これはみっどさ
んが『ラジコン天国』某店の中古車コーナーにて激安で入手した折のタグです。価格は失念し
ましたが、全巻購入価格の1/10もなかった、と記憶してます。
 情報交換も盛んで、あちこちで「オクで出てた」という会話も聞かれます。



 で、今回のエントリーは1人増えて5名になりました。ファイナルにして従来の25%増しのエン
トリー数です。
 この世界戦に合わせて「あひる春の陣・2005」というレースも並行して開催されました。他の
クラスは予選は2分間の周回方式の2ラウンドの開催ですが、デアゴ世界戦の予選は同時
間、同方式で予選は1ラウンドのみです。これは時間の都合で短縮されたのでなく、
漢の1発勝負にこだわったためです……と思うことにします。
 決勝もデアゴ世界戦に相応しいもので、



 と、非常に漢らしいものになってます(下線は筆者加筆)。
 今回の車体レギュレーションは「自由!」と、こちらも漢らしいです。今さ
ら何から何までフルノーマル規定だと全員困るからでは? などと不届きなことは考えないこと
にします。
 では、そんな漢らしさに満ちた各マシンを見てみましょう。



 まずは今回初参加のはいうぇいすた〜さんです。
 オリジナルに沿ったものですが、自作のポリカ製ギヤカバーが実践的です。タイヤはFはタミ
ヤ・ラリーブロックですが、Rは何とタミヤのスパイヤー・スパイクをそのま
ま装着してます。バギー用タイヤを容赦なく装備しているところが漢です。



 続いて、たかしさんです。
 前回の富山大会にてスペイン人もびっくりのFF仕様(ですので、上の写真は左側がFで
す)を投入しましたが、今回はそれを正常進化させ、そのままオフロードに対応させてました。
 ダンパーもロングリーチのものに変更、さらにはホイルも24mm幅のものを使用することでタ
イヤ径を増やし、ロードクリアランスを稼ぐ工夫がされてます。
(解説:タイヤは26mm幅のタミヤ・ラリーブロックです。これに24mm幅ホイルを組み合わせ
ることでトレッド面を湾曲させてタイヤ径を稼ぐ、結果的にロードクリアランスを増やす……とい
うわけです。
 昔、スーパーナローのタイヤが全盛の時に、それ用のホイルを24mm幅タイヤと組み合わ
せることで指数を増やし、ギヤ比指定レースで優位に立つ、という裏技がありましたが、その発
展技ですね)



 本命のでへへさんです。
 何も知らない人がこれを見たら、アソシから10B系ベースのラリーカーが出たのか、と思うの
ではないでしょうか。その通り、アソシB2のメインシャシーにデアゴの前
後を合体させる改造が施されてました。相変わらずの奇想天外ぶりです。
 東洋の一国でここまでいじり倒している人がいることにビクモは感謝するべきでしょう。逆に、
アソシがこれを見たらどう思うでしょうか。



 最後に私のです。
 いつも通りでこれといって何も施してません。タイヤはF/ヨコモ、R/HPIに換えたくらいで
す。この路面ならヨコモよりHPIの方がグリップに優れてそうな気がしましたので、Fのグリップ
を逃がすためにこの組み合わせにしました。
 問題ないかどうか軽く1周走ってテスト走行してみましたが、一応真っ直ぐ走って、ヨレヨレな
がらも曲がって、きちんと止まりましたので良しとします(?)。これ以上の練習走行は不要でし
ょう。泣き所のデフを潰してしまうのがオチの、漢らしくない予感がしたから、という理由ではあ
りません……ということにします。

 ということで、レースです。
 みっどさんは致命的トラブルが発生したことで出走断念されたことが非常に悔やまれます。と
いうことで4台走行となりました。
 リヤモーターのでへへさん、FFのたかしさん、バギー用タイヤのはいうぇいすた〜さんはそれ
ぞれトラクションを生かして快調に走ってますが、私はかなりふがいない走りで
す。
 直線ではノーマルのホーネットより安定感がなく、コーナーでは満足にパワーがかけられず
巻きまくりです。もちろん、その中に腕の差、というのがあるのは、言うまでもありません。当然
結果など出るわけがありません。



 何と、全車にラップされてしまいました。ベストラップに至っては2秒以上も負けてます。
 ちなみにノーマルのホーネットで走ったベストの記録は5周:2分0.94秒(ベストラップ23.0
0秒)です。22年前の、4独でもない入門用バギーにタイムで劣るのは何たることか、などと考
えると漢が廃ります。
 まあ、決勝である程度巻き返せばいいか、と思ってましたが、何と決勝は無念の中
になりました。
 これはデアゴ世界戦があまりにも過激のため、過度のヒートアップを恐れて主催者がストップ
を入れたためです。計測器トラブル復旧に時間がかかり時間が押してきたので、いちばん切り
やすいデアゴクラスを切った……という理由では断じてありません。そうに違いないです。

 それにしても、本当にこれが最後なんでしょうか。絶対次もありそうな予感がす
のですが。

*第3回・デアゴスティーニ世界選手権大会(笑)

 まずは下の方に書いてあった『週刊ビッグモンスタートラック』(アシェット・コレクションズ・ジャ
パン刊)、



 サンプルとして第6、7号と2冊買い求め、レポをそのうち……と思っている間に休刊に
なったそうです。合掌。もっと早急に書いておけば継続発刊されていたかもしれません
(?)。

 ということで、本題。
 まだやるのか? と言われそうですね。だいたい1年に何回も開催される世界選手権という
のも、かなり珍しいと思いますが。
 今回は「あひる夏の陣・2005」のクラスのひとつとして開催されました。舞台は富山の、



 ホビーBOX・バンビ540サーキットです。愛知・豊明、静岡・掛川と来て、今回は北陸です。F
1やWRC並みのサーカスぶりです。
 さて、今回のレギュは「バッテリーは6セル」「モーターは540」「ギヤボックスは純正に限る」
そして、タイヤは



 このタミヤのミディアムナローのキット付属タイヤを使う、ということで行われました。
 このタイヤ、手で触った感じは「今までの500円タイヤとはずいぶん違うかな?」と思ってまし
たが、実走行させればやはりそれなりでした。とはいえ、ワンメイク用と思えば値段も安く、充
分使えるのではないでしょうか。実際タミヤGPの一部クラスでは指定になっているそうですね。



 それ以外の仕様は前回掛川を走った時のまんまです。他に書きようがありません。なので、
今さらなんですが、今回のレポートはかなり適当です。
 ところで、ホイルは何気にタミヤの2mmオフセットのを買ってしまいましたが、Rアップライト
をTL用にしていたことで幅が広がり、



 ちょっとタイヤがはみ出し気味になってしまいました。現状の仕様ではRは0mmオフセットの
方がいいようです。



 尚、レギュでは「送/受信機は純正(ハイテック製)を使うのが望ましい」ということでしたが、
さすが皆さんは状況判断しているようで、揃ったように純正を使ってました。つ
まらん姑息な抜け駆けはこの世界戦にふさわしくない、ということがよくわかります。



 前回のディフェンディング・チャンピオンのみっどさんも掛川の時のまんまでした。ただ、タミヤ
GPに精通しているだけあって、タミヤの指定タイヤのクセは充分把握しているところが強みで
した。



 でへへさんもやはり掛川仕様のままです。それにしても、両車ともレーシーですね。ここまで
やるとセッティングボードが似合ってきます。



 こちらはたかしさんです。タイヤウォーマーの存在が効いてます。
 ところで、ボーっと見ればノーマルのモーター位置を変えただけに見えますが、何とこれ、



 FFに改造してます。スペイン人もびっくりです。
 話を聞けば適合するドッグボーンを探すのに苦労したそうで、やっと見つけたのが京商スパ
イダーのナロートレッド用(注)だったそうです。FF化のアイデアはもちろん、適合パーツをよく
見つけたものです。
 それにしても、自在に遊べる万能なクルマですね。
(注:12年前に発売された、オプティマミッドにショートスパンのサスアームを装備したツーリン
グカーです)



 さて、レースは4分間の周回方式を2ヒート、決勝は6分間の周回方式1ヒート、というオーソ
ドックスなルールです。
 まずはテスト走行ですが、とにかく曲がらなくて巻く、という、タイヤが食ってない
ということがわかる状態でした。FFを除く他の2台はRのオーバーハング上にモーターを置いて
いる完全なRR方式、こちらはMR方式なので、特にその違いが明確に現れているかもしれま
せん。併走しているMシャシーに余裕で負けるほどです。
 とりあえず少しでもトラクションを稼ぐべく、デアゴ黄バネに変更、さらにロードクリアランスも
めいっぱい上げることにしました……が、大して変わりませんでした。



 いよいよレースです。
 第1ラウンドはでででさんが先行、その後私が追う、という展開でしたが、結局そのままでへ
へさんが楽に逃げ切り1位になりました。私は19周・4分8.73秒の記録で2位でしたが、同じ
コースをほとんどノーマルのタミヤM03で走行させたら、同じ4分間でも22周を記録しました。
M03にさえ3周も負けてます。また、FFのたかしさんは途中でマシントラブルが
起こったようで、満足できる結果は得られなかったようです。
 ちなみに、なぜかこのラウンドでは使用されてないポンダーがカウントさ
れる、という摩訶不思議な現象が起こりました。一体どういうことなんでしょう
か。
 第2ラウンドもやはりでへへさんが先行、続いてたかしさんがFFのメリットを生かして2位浮
上、私は3位でひとり寂しく走ってました。上位2台の走りはなかなかで、共にそれぞれ21周、
20周を記録、私は19周・4分12.56秒で終わりました。第1ラウンドより4秒遅いです。
 みっどさんはデアゴの持病、ギヤトラブルに悩まされたようで悔やまれます。

 で、決勝です。
 デアゴの6分というのは、普通のクルマにとっては1時間連続走行に
匹敵する過酷な時間です。こっちはすでに大幅なタイムアップは望めそうにありませ
ん。まあ、マイペースでトコトコ走ればそれでいいや、と準備にかかります。
 スタート、でへへさんとたかしさんがバトルしながら先行、私はみっどさんとくんずほぐれつで
後を追います。が、先行の2台とはだんだん差が開くばかりでした。その後みっどさんと絡んだ
り絡まれたり、はたまた先行の2台にラップされたり、と何が何だかわからないうちにゴール。
最終結果さえはっきりしない(記録が残ってないそうです)状態でしたが、どうやら3位だったそ
うです。

 で、表彰式ですが、



 第3回目になって、はじめてメダルが用意されました。世界戦の名に恥じない、格
式の高いレースになったものです。
 で、まだやるんでしょうかね? やるんでしょうね。

*第2回・デアゴスティーニ世界選手権大会(笑)



 ということで、6月12日、あのタミヤ掛川サーキットにて開催されました。もっとも、正式な競
技名は「RCMドラッグ&無差別レース」ですが。



 右から、でへへさん、みっどさん、私のスペア&部品取り、私の本番仕様、Hさん持込みのお
飾り、Tさん。6台も揃うと妙な存在感があります。RCM西編集長の目にも留ま
るほど(?)周囲の熱い視線も感じました(笑)。
 ただし、スペア&部品取りとHさんのは出走してません。なので、実際走ったのはそ
れ以外の4台です。
 また、Tさんは実は当日不参加だったので、本来はこれも走ることはなかったのですが、RC
M主催スタッフの特別許可を受け、別の方が操縦しました。もちろん、あくまで代理出走という
ことなので公式記録には残ってません(事実、ポンダーも積んでません)。よって、実際の
公式走行は3台です。
 ちなみに、この模様はしっかりとRCMみしまんカメラマンに撮影されました。確かに、ネタ的
にはおいしいでしょうなあ。



 まずはでへへさん。
 セッティングホイルがイケてます。フタバCDR2000の組み合わせも圧巻で
す。
 が、やはり注目はカーボンシャシーでしょう。実はこれ、他車(TA−03でしたっ
け?)のものを流用したものです。てっきりカーボンから切り出したのかと思ってましたが、さす
がにそれはもったいないと思ったようです。モーター取り付け位置を逆にして、正回転で使用し
ているようにしてます。
 モーターは15T(だったかな?)、バッテリーは終始6セルを使用していたようですが、それで
も駆動系トラブルには泣かされたようです。その逆風を乗り越え、かなりカツカツにセッティング
に取り組み、予選終了時ではデアゴ勢の中ではトップの記録を出して
ました。



 続いて、みっどさん。
 シュルツェ・エコラダーとの組み合わせが素晴らしいです。
 これもまた他車用メインシャシー(TBエボ3でしたっけ?)を流用、きれいにまとめてます。バ
ッテリーは8セルですが、駆動系を持たせるために最終的には6セルにしたそうです。
 他クラスとのダブルエントリーとのため、なかなかセッティングに時間が取れなかったようです
が、それでも予選終了時にはでへへさんの次にいい記録を出してました。

 Tさんのは写真は撮ってませんが(オーナー不在なので)、ほとんどノーマル、4台の中ではい
ちばんストックに近い状態でした。しかし機械式スピコンのまま無理やり12
セルを搭載した凄まじい仕様となってました。やっぱり一癖ある仕様です。

 ところで、さっきから「駆動系トラブル」だの「駆動系を持たせる」だの書いてますが、今回
これが最大の肝となった大会になりました。


 で、私ですが。
 最後のテスト走行終了時、



 このデフ内部のピニオンを新品(部品取りより剥奪)に交換、まあ、1日くらいは持つだろう、
と軽く考えてました。いや、もうスペアはないので、持ってもらわなければ困る状
です。なので、少しでも持たせるために、レース前の練習走行でさえもキャンセルしました。
 レースは3分のベストラップ方式を2ラウンド、決勝はA〜Cメインに分かれての4分周回方式
です。
 で、予選の組み合わせですが、さすが主催者は状況判断が出来てまして、



 きちんとデアゴはデアゴ専用ヒートとして組み合わせてました(ちなみ
にゼッケン5番の人はデアゴとは関係のない人で、しかも出走してません)。
 まずは第1ラウンド。アナウンスも「史上空前のハイエンド・カー」と盛り上げてくれます。しか
し、でへへさんのがスタート前に突然ノーコン、クラッシュして出走できなかったのが惜しまれま
す。
 で、スタート。思ってたより普通に走ります。スポンジタイヤのハイグリップによるハイサイドを
心配してましたが、それも特に起こらないようです。8セルとはいえ23T、ギヤ比は4.74と割
に大人しめ(注)ということなので、スピードはまったりしたものです。これだったら10Tでも問題
なさそうな気もします。
(注:普通だと23Tでもハイギヤですが、タミヤ車にタミヤ製23Tモーターを使用する、その名
の通りの「タミヤクラス」では、トップレベルではギヤ比3〜4あたりのセットだったそうです)
 しかし、5〜6周あたりからギヤボックスから異音、それはそれは高くそびえる掛川
の操縦台にも聞こえるほどでした。
 だんだんスピードダウンし、最後の方ではついに息の根が止まりました。1日持ってもらわな
ければ困るデフ内部のギヤが、わずか5周で天寿を全うしました。
 ちなみに記録は13.903秒でした。昨年は7セル10TのX−RAYで走りましたが、それのベ
ストラップが11.226秒だったことを考えれば、どんな記録か想像できると思います。



 この時、スタッフが用意したスピードガンで速度測定も行われましたが、Tさん所有のが48k
m/hをマークしました。ここまでやっても60km/hとは程遠いようです(?)。



 早速ギヤボックス分解です。予想通りデフ内部のギヤが大幅に磨耗してました。向かいのさ
る人にそれを見せると、信じられない顔をしてました。
 この時は半ば諦めて、



 スペアで用意したX−RAYを充電しにかかってましたが……いや、待てよ、前回磨耗したギ
ヤの中でも使えそうなものはあるはず。ということで、パーになった2セット分のギヤの中で、
かろうじて使用に耐えられそうなものを選択して組む、という、爆弾
を背負ったような修理にかかることにしました。
 で、何とか修理完了。でも基本的にはいつ死んでもおかしくない修理方法ですので、大事
を取って8セルから6セル仕様にデチューンしました。コネクターの繋ぎ
方を変えるだけの作業ですので、これはあっさり完了。改めてこの方式にしてよかった、と妙な
安心感がありました。
 でも普通に考えれば、この時点でさじを投げてX−RAYにチェンジす
る方が、明らかに幸せなんですが。いや、楽して幸せになりたいなら、端からこんな
クルマで出ません(笑)。
 ちなみに、でへへさんはノーコンクラッシュの際、アイドルギヤ(ギヤボックス内の白のギヤ)
が昇天したそうです。というよりも、どうやらでへへさんのはここが鬼門になっているようで、す
でに何セットかパーにしたそうです。
 ギヤボックス内のギヤ、とひと括りにしても、人によってトラブルを起こすギ
ヤが違う、というところがある意味すごいです。まさしくギヤボックス内のギヤはどこが壊れ
てもおかしくない、ということですね。
 さらに面白いもので、一度ギヤが壊れて修理しても、次に壊れるのも
やはり同じギヤのようです。もしかして1回で壊れ癖が付いてしまうのかもしれません。

 で、第2ラウンド。6セルによって明らかにスピードは落ちました。でも、そんなことよりもギヤ
が最後まで持つかどうかの方が心配です。ちょっとでもギヤを持たせるために加速はジンワリ
と行ったつもりですが、はたしてどうでしょうか。
 そこで驚異的な走りを見せたのがでへへさんです。完璧に直線では置いていかれます。さす
がにカツカツとセッティングをやっていただけあって安定性もかなりのようで、こうなればこっち
は白旗を振るしかないようです。それよりも、こっちはギヤを持たせることに精一杯です。何
せ、いつ死んでもおかしくないギヤで走ってますので……。
 で、レース終了。タイムは不明ですので結果はわかりません。それより、無事に壊れることな
く走りきったことにやれやれ、でした。
 他のメンバーは、でへへさんが11秒台後半の記録をマーク、デアゴ勢の中ではこれがベスト
ラップをマークしました。続いてみっどさん、で、私はドンケツで予選を終了しました。



 予選結果はでへへさんとみっどさんがBメイン、私はCメインのポールです。Cメインは3人し
かいません……が、さらに1台スタート前にリタイヤしたので、結局2台のみです。相手は1台
だけで、しかもこっちがポールとはいえ、いつぶっ壊れるかわからないクルマですので、この時
はほとんど諦めてました。
 で、スタート。相手のマシンはDD車のようで、さすがにスピードが桁外れです。このまま走っ
ていたらもちろん私が負けになるような勢いでしたが、相手のマシンにトラブル発生、必然的に
コース貸切状態になりました。
 これが普通のクルマなら、鼻歌交じりでお気楽にクルージング状態……ですが、何せ普通の
クルマではないので、気が気ではありません。実際、妙な音が発生しかかってます。こっちもリ
タイヤするのかなあ、とヒヤヒヤしながらも何とか完走できました。Cメイン優勝したことよりも、
何とか持ちこたえてくれたことの方がうれしいです。完走できることがこれだけう
れしいクルマ、というのは、本当に珍しいです。とはいえ、もしレース時間
が6分だったら、間違いなくリタイヤしていたでしょう。
 Bメインは、でへへさんとみっどさんの走るヒートです。
 でへへさんは中位グループと互角の争いを演じましたが、やはりギヤトラブルでリタイヤ、慎
重策をとって6セルにしたみっどさんはスロースピードながら、ギヤを守りながらの完走(それで
も異音はしてましたが)、結果、第2回の優勝者はみっどさんになりました。
 ちなみに、第3回目も計画されているそうですが、はたして……。

 何はともあれ、結論。
 やっぱりこれは6セルはもちろん、540に大人しめのギヤ比でトコトコ遊
ぶべきクルマです。23Tでも積めばギヤはあっという間の寿命……というより、端から
想定してないんじゃないか、とすら思えます。


 さて。
 現在『週刊ビッグモンスタートラック』(アシェット・コレクションズ・ジャパン刊)という雑誌が静
岡で先行発売されているそうで。



 一体それはどんな代物なのか、静岡に来たついでに、物は試しに地元の本屋にて2冊買い
求めました。定価1680円の書籍(?)を2冊買う……ある意味、自虐的行為です。
 これがどんな代物なのかは、また後日。

*プロジェクトD(デアゴ)



 好評? のうちに終了した第1回デアゴスティーニ世界選手権大会はオフロードにて「純正パ
ーツ使用限定」というレギュでしたが、今度は「面影が残っていれば何をやっ
てもOK」というレギュで開催されることになりました。
 日は6月12日、場所は広大なタミヤ掛川サーキット、余興前座イベント(もちろんウソ)として
RCM誌主催の「ドラッグ&無差別」レースとの同時開催です。
 本来はドラッグクラスにて参加するつもりだったのですが(注)、話の流れで無差別クラスでや
ってしまう、という命懸けのことになりました。ピュアでレーシーなクルマに混じってデアゴを走ら
せるとは、傍若無人にもほどがあります。
(注:RCM05年6月号のレース告知ではドラッグクラスにそのようなことが書いてましたが、当
初はそうだった、ということでRCM誌が間違っていたのではありません。念のため)
 ということで、デアゴ・モデファイト計画のはじまりです。




 メインシャシー(写真上)は2.5mm厚FRP、モーターマウント補強プレート(写真下)はカー
ボンによる自作で、これは以前に製作してました。メインシャシーもカーボンで作ればレーシー
だったでしょうけど、手持ちのジャンク品をフルに再利用することにしましたので、FRPで妥協し
ます。
 ちなみに、そのFRP板は以前タミヤのモデラーズギャラリーにて400円で売ってい
たもの、カーボン板は去年、超ロングホイルベースX−RAYを製作した時に余ったもので
す。



 前回溶解した樹脂製アッパーデッキもFRPで製作です。これもまたタミヤのモデギャラにて
00円で売っていた1.5mm厚のものです。ちょっと薄いかな? と思いました
が、その辺も妥協します。左がノーマル、右が自作です。
 機械式スピコンを使おうと思えば使えるように、スロットルサーボ搭載スペースもあらかじめ
開けておくことにしました。使うことはないと思いますが。
 ブルーアルマイトのステー(これもモデギャラにて入手。でも用途不明)が微妙にレーシーで
す。といっても、アンダーガードで隠れてほとんど見えなくなりますが。
 アンダーガードはオンロードで走行させるから不要……には違いないですが、ベースは
デアゴだ! と主張したいことと、やはりこれも多少の剛性確保に役立っているこ
とで、今回も装備することにしました。

 さて、問題はタイヤです。
 このクルマの6角ホイルハブは大多数の他社と違って小型なので、他社との互換性がありま
せん。なので汎用ホイルは使用できません。これは不利です。はじめは6角ハブだけ交換すれ
ば問題ないだろう、と思ってましたが見事にFならナックル、Rならアップライトにハブが干渉し、
スムーズに回転しません。
 ではホイルシャフトごと交換すれば……とあれこれ組み合わせても、やはり同じでした。とな
ると、ナックルやアップライトごと交換するのが手っ取り早いことに
なります。Fにキャスター、Rにトーインが欲しいと思っていたので、一気にその辺の問題も解決
しそうです。
(本当はノーマルパーツにこだわって何とかしたかったのですが、時間も技術もないので却下
です)
 というわけで、部屋中広げて適合パーツを探し出しました。




 まずはフロント。
 Cハブとナックル……タミヤTA−04用
 ホイルシャフト……タミヤTB−01用(どうも、ひと昔前のタミヤ車のホイルシャフトは全車共
通みたいな感じですね? カップは削った方が見栄えもいいとは思いますが、面倒くさいので
省略です。もちろん、4WD化など考えてません)
 サスアーム自体はノーマルですが、ヤスリでちょっと削っただけで難なく組み込めました。



 ちなみに、Fサスアームには2.5mmの穴を開け、3mm径のリバウンド調整用のスタットボ
ルトを入れてます。これを入れると、どんなクルマでもレーシーに見えますね。




 続いてリヤ。
 アップライト……タミヤTL−01用(のトーイン付き)
 ホイルシャフト……タミヤTB−01用
 ドッグボーン……タミヤTA−03用
 こちらもサスアームはノーマルですが、やはりヤスリでちょっと削っただけで組めました。



 手ですっぽり入るサスピンも交換しておきます。
 散々探し回ってヨコモYR−4用のサスピンが使えることが判明しました。もっと
も、今入手しようと思えば大変でしょうけど。
 短い方はドンピシャ、長い方もスペーサーで帳尻を合わせれば特に問題はなさそうです。

 ちなみに、これら一連の流用パーツを見つけるのが大変でした
自作シャシーやアッパーデッキを作るより、こっちの方に苦労しました。



 ロッド類もターンバックルに交換です。
 何せ手持ちのジャンクパーツをフル利用(要は寄せ集め状態)しているので、ロッドやボ
ールエンドの色も形もバラバラですけど、その辺はご愛嬌、ということで勘弁し
てください。
 6角ハブはアレックス製(たぶん)のクランプ式で、Fは厚型、Rは薄型を装備します。実は、こ
れでもこのままだとFは若干幅狭になりますけど、これには目をつぶることにしました。適当で
す。



 ダンパーもベースはデアゴだ! と主張したかったのでノーマルを使用し
ますが、ラリーモデルなので、このままでは最低地上高が高すぎます。これは手っ取り早くダン
パーのボールエンドを京商製に交換してダンパー長を短くすることで解決しました。
 左がノーマル、右が京商製です。



 純正白ギヤのギヤ比が4.361というハイギヤということもあって、モーターは頑張っても23
Tが限界のようです。
 ワールドドローム2000年大会ではじめてツーリングシャシーによるアイロック・クラスが開催
された時、モーターはまだ23Tルールでしたが、この時でも総ギヤ比3〜4:1でセットしていた
選手がほとんどだったそうですので、問題はないでしょう、たぶん。
 モーターは手持ちのゼノンのブルー(最近23Tなど買ってないので、こういう型落ち品しか手
元にありません)、スタンドアップ・ブラシです。多セルを使用するので、さすがにレイダウンはち
ょっと使うのが怖いです。
 JMRCA規定に合致した23Tですから、いうまでもなく進角は固定です。このクルマはモー
ター逆回転仕様ですから、このままでは都合が良くないです。なので、エンドベルの突
起を削って進角調整自在にしてます。とりあえずは進角ゼロにしました。
 あと、カンとエンドベルにベアリングも仕込んでます。
 でも、ここまでやって、その後あるアクシデントが発生しました。それは後ほ
ど。



 さて、バッテリーです。
 大多数のパーツは寄せ集めでも、これだけは奮発して新品投入です。イーグ
ルのGP3300SHVのストレートパック2本を購入、1本はそのまま搭載、あと1本はバラして2
本のみ使用、という贅沢なことをしてます。合計8セル仕様です。
 尚、レースが終われば残り4セルもきれいにバラして6セルのバラセルとして使用します。だ
ったら最初から1セットをバラセルで買えばよかった……のですが、入手できませんでした。




 搭載すると、こんな感じです。
 メカデッキの下にプラス2セルを仕込んでます。一見するとストレートパック6
セル仕様に見えるのがポイント(?)です。
 なので、コネクターで中継、プラス2セル追加する形で配線、よってコネクターのつなぎ方を変
えるだけで、6セル←→8セルと簡単に変更できるようにしてます。




 RCメカ類もハイテック製でなく、ハイエンドなものを使用します。
 送信機……KO・バンテージエスプリ2タイプR
 受信機……KO・KR301F
 サーボ……サンワ・ERG−XR
 ESC……テキン・Mスターゴールド赤
 面白いもので、このレースはテキン製の型落ちESCが多数を占め
てます。やっぱりこの頃のアメリカ製ESCは多セルに強いものが多いからでしょうね。あ
と、中古なら割に安い値段で買えるから、壊れても惜しくない、というのもあるかもしれません。



 タイヤはGPツーリング用のスポンジです。前後ともエレジ製で、
F……EVI04F(硬度42度)
R……EVI06C(硬度35度)
 を使用します。
 実はこれ、昨年04年大会の「無差別」レースで使用するつもりで購入していたのですが、X−
RAYではホイル内部がハブに干渉してしまい、使えないまま放置してました。今回、やっと日の
目を見ます。


 いよいよテスト走行です。で、



 いきなり白ピニオンの歯が欠けました。23Tモーターとはいえ、さすがに恐るべし8
セルパワーです。
 となると、何か使えそうな物はないか、と探してみたところ、2つありました。



 まずはひとつ目、、タミヤDF−02スパーです。ピン側が入るところを丁寧にカット
しただけで、結構普通に使えるようです。ちなみに、左はTT−01用スパーですが、こちらは使
うのにさらに一工夫ありそうです。
 スパー固定ピンはえらく細いので、このスパー専用に1.4mmピアノ線をカットしたのを用意
しました。たった1.4mm? と思われるかもしれませんが、1.6mmは穴に入らず、1.5m
mというのはピアノ線の規格にない(とある店の人の話)とのことで、やむを得ずの選択です。
スパー固定ピンひとつで頭を悩ませるクルマというのは、本当
に珍しいです(笑)。
 ただ、このタミヤのギヤを使う時は、自作のモーターマウント補強プレートを外さないと完全に
干渉してしまう、という欠点があります。




 そしてもうひとつ、汎用スパーがどうしても使いたかったので、散々いろいろなスパーホルダ
ーを探したところ、見つかりました。
 トビークラフトのヨコモMR−4TC・SD用のスパーホルダーです(先に
発見したのがトビー製だったので、ヨコモ純正パーツではどうなのかは確認してません)。
 こちらは都合いいことにネジが切ってあるので、固定はピンでなくイモネジとなり
ます。シャフトの穴の位置にイモネジが当たるようにすれば、ドンピシャです。ただ、横方向のク
リアランスが大きいので、内径5mmのスペーサーである程度ガタを減らしてます。



 微妙に話がそれますが。
 某日『ラジコン天国』某店の中古コーナーで、これを発見しました。ということで、2号車(また
はパーツ取り)として、即ゲットしました。
 ちなみに、全55号の雑誌付き、告知していたバッテリー付き(ただし充電器はなし)、アップ
グレードによって不要になったパーツ付きで、値段はなんと8000円でした。買う時は6万
何ぼだったのに、下取りすれば顔面蒼白になるような価格のようです……当たり前か。
 しかも、これは中古コーナーに並べてあったとはいえ、よくよく見れば走行させた痕跡
がまるでありません。前オーナーは何を目的でこれをずっと購読しつづけていたので
しょうか。
 何であれ、こっちにとってはありがたいです。



 こちらにも過大なネガティブ・キャンバーが付いてますね。どうやら、大
体のキットは素組み状態ではこれくらいのキャンバーが付くのが普通のようです。どう見ても付
き過ぎと思うのですが……。


 で、いよいよ最終シェイクダウンです。当日の掛川サーキットを見込んで、某GP混走サーキ
ットで走らせてみます。
 結論から言えば、予想以上の走らせやすさに驚きました。
 いくらスポンジタイヤとはいえ2WD、それに強力パワー、さらに空力はそれほど考えてない
ボディだから相当ピーキーで走らせにくいだろうなあ、と思ってましたが、嬉しい誤算です。
 ホイルスピンも予想してましたが、8セルとはいえ23Tでは何の破綻も見せません。
 ノーマルでは真っ直ぐ走行させるだけでもヒヤヒヤものでしたが、F/キャスター、R/トーイ
ンの効果? か、その辺はきれいに収まってました。アライメントは大事ですね。
 コーナーでは深くロールしますが、ハイサイド横転までには至らないようです。いかにも路面
に食いついているぞ、という感じのロールで、実車っぽいです。それ故か? テールが流れて
も、私のようなヘタレでも充分対処できるほど非常に穏やかな挙動だったことでし
た。これだったら10Tのモーターを積んでも充分行けるのでは? と思えたほどです。
 ただ、サーボセイバーをタミヤのハイトルクに交換、その結果アッカーマンが少なくなったせ
いか、コーナー後半でぐっと切れ込む感じです。その辺を見直せばもっと走りそうな手応えで
す。
 他にも、全般的に各パーツの剛性が不足している、と言うこともあるかもしれません。自作メ
インシャシーはもちろん、ノーマルのダンパーステーも応力が加われば、簡単に捩れる
ほどですので……。
 そりゃ、これでレース指向の4WDツーリングと勝負しろ、と言われたら断りますが、キット素
組み状態から思うと気持ちいいほどの走りでした。

 これで終われば、めでたしめでたしですが……きちんとオチはあります。
 変にギヤが歯飛びする音がするので回収、ギヤボックスをバラして点検してみたところ、なん
と、



 この写真ではわかりにくいでしょうが、デフ内部のギヤが大幅に摩耗してまし
た。まさかここが昇天してしまうとは思いませんでした。
 早速2号車よりパーツを移植して修理完了したものの、5パックほどしか走行させてないの
に、こうなってしまったのには驚きでした。そりゃ8セルでの使用は想定外、そんな使い方をし
ていたお前が悪い、といわれればそれまでですが、それにしても……。
 この箇所で使えそうな流用パーツを探すのは、さすがに大変そうです。
 とにかく、当日は1日持てばいいことだけを願って……。もし、持たなければ、あっさり
と、



 日頃愛用のX−RAY(写真はT1R)に換えます。
 ちなみに、奥より手前のクルマの方がレーシーに見えますが、実際高額なのは奥
の方です。




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