小さな旅 U (信州)




ひのきの里「赤沢自然休養林」の新緑とオブジェ
まさに森林浴発祥の地:木曽上松町

F i e l d M a p

戸隠高原 駒ヶ根ロープウエイ 木曽奈良井宿
白馬高原栂池自然園 ひのきの里 赤沢自然休養林 木曽上松



戸 隠 高 原 に て


長野市内からループ橋を登り飯綱高原を経て戸隠高原まで約30分、都会の喧騒から隔離されたここ戸隠高原は、登るほどに空気がひんやりとし、深緑の香りはますます深まり、肺の中までが洗われるような爽やかな気分になった。その上平日とあって何処もひっそりしたものだった。
有名な戸隠神社の三社はいずれも鬱蒼たる深い森の中にあって、社に至る階段が凄く急で私の足ではおぼつかなく残念だったが鳥居のところでお参りをして退散した。いにしえの修行の厳しさが偲ばれる峻険なところだった。
目的の自然園では原野の趣を持つ大木の木漏れ日の下をゆっくり時間をかけて森林浴を堪能させてもらった。汗を掻いても木陰へ入ればひんやりとして気持が良かった。

自然園にて
イワヤツデ クリンソウ


池の周辺は鬱蒼
たる原生林
白樺林の下の
芭蕉群
涌き水に芭蕉群 木漏れ日の道


牧場にて

戸隠高原牧場は6月から秋まで酪農家の牛や馬を預かって放牧するために準備が進められていた。この時期わずか数十頭の牛や数頭の馬が放牧されているだけだが、たまたま酪農家の数等の牛が柵に固定されて検診と番号がつけられていたが、それを脇で見ている農家の女性が別れ難い様子で眺めていたのが印象的だった。
それにしてもこういう素晴らしい環境で暑い夏を過ごせる牛や馬に羨ましささえ感じた。



戸隠高原から見た北アルプス



駒ケ根ロープウエイ頂上にて

所用の合間に秋の伊那と木曾谷へ回ってみた。
何処も紅葉真っ盛りだったが、駒ケ岳はすでに冬景色に
なっていて、ロープウエイの頂上はマイナス0℃の寒風が
吹く寒さで冬景色そのものだった。
千畳敷では前夜来の霧が僅かに残る榛松の緑と枯れた
潅木に樹氷として張りつき、寒さを余計に感じさせてくれた。


木曾奈良井宿にて

前回訪れた木曾谷は紅葉真っ盛りだったが、生憎の小雨模様の曇天で光り輝く鮮やかな色は見られなかった。今回は新緑がまぶしい時で回りの景観はまた違った印象を受けた。
木曾谷の各宿場町の中で手付かずに古いままの街並を保存してあるのがここ奈良井宿だそうだ。
北側から街並へ入って両側に並ぶお土産物屋を冷やかし、茶店の縁台で一休み、新そばに舌鼓を打って、半日ほどが過ぎていったが、人出が少なったせいかタイムスリップした思いがした。


旧道の街並 茶店の細い格子の窓 薄暗い蕎麦屋 旅籠






白馬高原栂池自然園

ビジターセンターから見たパノラマ


前夜小谷村の下里瀬温泉に一泊、ゆっくりと温泉に浸り体調を整えてから白馬の栂池自然園へ高原と花を求めて上がってみた。ゴンドラとロープウエイに乗り継いでビジターセンターへ着いたところ、見渡し限りの雪景色で入口に近い極僅かのスペースで雪解けが始まっていて、そこの一角だけに水芭蕉が花開いていた。そんな状態なので園内へは一切立ち入れず予定は大幅に狂ってしまった。地元の人の話では「今年は雪が多かった上に雪解けが遅くてこの状態だ」という。残念ではあったが、スキーを担いで登って行く若い人達もあるくらいの時期で、何十年ぶりに雪景色を満喫できたし若い頃を思い出させてくれた。


見上げるアルプス 道の脇に積まれ雪 立て看板も埋もれて わずかな水芭蕉を求めて
水芭蕉群 道端にも水芭蕉が 風の強さで下に伸びる枝 白樺もまだ冬眠中


ひのきの里「赤沢自然休養林」:木曽上松


寝覚ノ床で有名な木曽上松から数十分、車を走らせて海抜1,080mにそこに自然休養林は存在していた。日本三大美林の一つといわれている「赤沢自然休養林」は平日とあって訪れる人なく深閑としていた。
「木曽五木」といわれる代表的なヒノキが立ち並び、樹齢250年以上のご神木の対象となる見事なヒノキも混じって聳え立つ中を、林内七つのコースのうちいくつかをゆっくりと回ってみた。日本の森林浴発祥の地といわれているが、雑木林と違って整然と立ち並びその香りをふりまくヒノキの森は、清流の音と、時に野鳥の声が聞かれる程度で、数時間の行程でお腹の中まで綺麗に洗い流されたような気がした。何時でも何処でも森や林へ入ると必ず心身ともに爽快にしてくれる。
都会の騒音を離れて物音一つしない森の中での一時は何ともいいようがない爽快さだ。
ここでも時期が早く花の気配はなく、期待した「オオヤマレンゲ」もまだ固い蕾のままだった。

歩きやすい木道 新緑がいっぱい 清流
ヒノキとネズコの
合体木
ヒノキとヤグルマの
合体木
ご神木
小さなジーゼル機関車 廃車された
森林鉄道の客車
新緑の中を行く


ここへ来たもう一つの目的は、自然休養林の一角にある「オオヤマレンゲ」の群生地を見ることでしたが、生憎時期が早くまだ固い蕾でした。
苗木を分けてもらったので、3年から5年先には美しい花を咲かせてくれるでしょう。


木曽上松にて

寝覚ノ床の朝 寝覚ノ床の夕景 上松から
駒ケ岳を望む
寝覚ノ床へ
流れ込む滝
清流の脇に咲く花(1) (2) (3) (4)







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能面を打つ エーゲ海に浮かぶ島々を旅して 油彩アトリエ
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神奈川の自然と森を訪ねて
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