病気で1ヶ月ほど自転車に乗れなかった和田サイクルの常連の1人が、ようやく店に顔を出すようになった。
土曜日は久しぶりにモールトンの
パイロン
で多摩川を走ってきたという。
その車体を見た時、あのフレームキットだけで95万もするパイロンへの、畏敬の念を無惨に打ち砕かれた。
一応フレームはステンレスだから錆びはしないだろう、チェーンもまだ綺麗なものだが、雨曝しの痕跡は拭いようがない。
その上多摩川往復してきたのだから、スプロケットに黒い油がこびりつき、全体に砂埃を被ってくすんでいる。
買ってしまえば値段は忘れる、自転車は乗ってなんぼのものですから。
これまで箔付けの展示品のようなイメージしか無かったパイロンだったが、これがオーナーの本音だったのだ。
解ってはいても、なかなか言える言葉ではないのだが...。
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