HOME> Tips> 壊れ物図鑑> 出物腫れ物 - '03年採取 (2)-

  出物腫れ物 - '03年採取 (2)-

事故車
《目次》

2003.09 リコールの理由
2003.12 2台仲良く
[写真]
モーターバイクに衝突されて歪んだ、ピストのフレーム

▼ リコールの理由 -Frog(SHIGさん)- 2003.09

近所に回転寿司の大きなチェーン店があるらしいと聞いて、[み]は早速ママチャリ22号で探しに出た。
行きがけに和田サイクルに立ち寄ると、店頭のFrogに何となく見覚えがあった。
聞いてみたら、持ち主はSHIGさんで、後輪スポークが折れてドック入りしたのだという。
実はこのFrogという自転車、後輪の強度に問題があって、一時回収された車種なのだ。
発売直後、2002年6月に買ったSHIGさんの車体は、何故か回収対象外だったと聞いていたが、 やはり駄目だったらしい。

[1]
和田サイクルの店頭で修理を待っていたFrog。

[2]
外装多段化された他は手付かずのFrog。和田サイクルの展示品。
和田サイクル店頭
[3]
内装3段の頃のSHIGさんのFrog。チェーンリングが交換された他、ハンドルのグリップやアウターケーブルなど、 細かい部分にSHIGさんの配慮が見られる。

[右写真]
1
23
2台のFrog

12インチ、インター3、スポーク折れ
実は過去にもこの3つの共通点を持つ事例があった。
内装3段化されたトランジットコンパクトだ。
トランジットコンパクトの12.5インチのリムに、内装ハブを組み込めば、 スポークの長さは僅か数センチだ。
スポークにも相当な負荷がかかるのに、たわみで衝撃を和らげる事も出来ず、 金属リムもGEKKO用の20穴しか入手出来なかったので、少ない数のスポークでは強度不足ですぐに折れた。
結果、同じ20穴でももう少し衝撃に強い、14インチ化への道を辿る人が続出した。
スポークが折れたSHIGさんのFrogの後輪 後輪ハブのアップ [左写真]
写真上から中央に向かって、破断したスポークが彷徨っている。

[右写真]
左写真の中央部を拡大。ハブの穴が空いているのは、スポークが抜け落ちた跡。
12インチのFrogも同じ運命を辿るかに思われたが、この自転車には拍子抜けするような 解決策があった。
実はこの自転車、後輪は20穴の癖に、前輪は24穴のリムを使い、スポークは1本おきに間引きして組んだものだ。
ちゃんとスポーク24本で組み上げたら、後輪にも使える強いホイールが出来るはずだ。
あとは24穴の内装3段ハブさえあればいいのだが、これまで使ってきたSHIMANOの製品にはそれが無い。
そこでどうするかと思ったら、何とSRAMの内装ハブに換装して出荷されてきた。
「あるのなら最初から使って下さいよ!」と言いたいが、色々な事情があったのだろう。
現在販売されているものは、みんなこのタイプだという。

[1]
SRAMの内装3段ハブを採用した、新型Frogの「箱」。開封前だったんだってば(笑)
SRAM版Frogの箱
[2]
SHIGさんの外装多段化Frog。ディレーラーに干渉するのでトップチューブが畳めないが、 それでも充分輪行可能なサイズなので、気持ち良く使っているそうだ。

[3]
変速機はTIAGRA。スプロケットは9枚からロー側の2枚を抜いた、7枚だったと思う。

[右写真]
1
23
SHIGさんの外装変速Frog
しかしせっかくr&mが用意してくれた解決策も、SHIGさんには魅力が無かったのだろうか。
彼は前輪用の24穴のリムを使って、さっさと外装変速化を敢行してしまった。
▲冒頭へもどる

▼ 2台仲良く -トレンクル弐号機・実験機([み][直])- 2003.12.21 AM09:35〜11:00

2003年最後の荒川サイクリング
気温は低いが穏やかな晴天となり、弱い北風は下流へ向かうには絶好の風向きだ。
期待して集まった参加者は、今回も40人超、その中に加藤さんちの2人もいた。

いつものように17km走って集合場所の浮間公園に到着した時、トレンクルには何の異常も感じられなかった。 40人以上の大所帯のミーティングが済み、いよいよ走り出そうという時になって、突然[み]が言い出した。

[み]:あ、すみません、今日はここで離脱します。

怪訝に思った[直]が覗き込むと、[み]の弐号機の後輪のニップルが破断し、 スポークが1本外れてブラブラしていた。
出発準備中のメンバー
[1]
荒川へ向けて出発準備を始めた参加者。[み]も彼等と一緒に走り出そうとして、トラブルに気付いた。

[2]
トレンクルを押し歩きした時、外れてブラブラしていたスポークがチェーンステイ等に当たって、カラカラと音がした。
ニップルが割れた後輪 [3]
完全に外れたスポーク。我が家のトレンクルはスポークがリムに接着されているので、 リム側の穴にはニップルの残骸が残っていた。

[左写真]
1
23
咄嗟に脳裏をかすめたのは、過去何度もあった リムの亀裂 事件。
スポークが折れたり、ブレーキシューが擦れるといった、二次的な現象で露呈する事が多かった。 [1]
この時、実験機は無傷だったので、[直]は1人でオフを楽しんで来ても良かったのだが、 [み]だけで帰すのは心配だったのだろう、一緒に公園に残って、荒川へ向けて出発するメンバーを見送った。
しかし今思えば、この行動が[直]の生死(大袈裟かな)を分けたかもしれなかった。

輪行で帰宅後、2人で仲良くトレンクルを組み立てていた時だった。
[直]が小さく「あっ!」と叫び、取り落とした何かを拾い上げると、呆然とそれを見つめた。
今度は[み]が覗き込む番だった。
2人が見つめる手の上には、実験機のハンドルポストの折り畳み金具があった。
いつの間にかクロモリ製のヒンジの一部が破断していて、 留め金具がボロリと落ちて来たのだ。

[1]
ヒンジのこの場所が欠け落ち、留め金具が外れて落ちた。クロモリなのに意外と根性なし(笑)

[2]
欠け落ちた破片。破断した面は殆どに煤煙が付着し、随分前からヒビが入っていたようだが、 普段はチェックしない箇所なので、不意を突かれたとしか言いようがない。
ヒンジから欠け落ちた破片
[3]
破片が落ちた後のハンドルポスト側。こちらの断面もすすけている。

[右写真]
1
23
4
取れた破片 ハンドルポスト側アップ
この日の3点セット
[4]
上から実験機のハンドルポストの留め金具、欠落した破片、弐号機のスポーク。

結局この日、加藤さんちのトレンクル2台が揃って動けなくなった。
特に実験機の方は、一つ間違えば走行中にハンドルが折り畳まれ、乗り手が前に投げ出される可能性もある。
この手の事故はDAHONの一部の車種でリコールが出たので有名だし、他の車種でも目の前で起きた事があった。
しかし、いざ自分の身に降りかかってきたら冷静ではいられないのが人情で、これはさすがに血の気が引いた。
ステム改造済みの実験機が2001年6月に我が家にやって来てから、8,406km走行後の事だった。

ただ今回、ふと思い出したのは、実験機の事故歴だった。
実はこの車体は、2001年11月末に乗用車に衝突され、前輪が歪んで交換した事がある。
当時、事故の衝撃がハンドルポストに及ばなかったのを喜んだ[2] のだが、本当に無傷だったのか、もしやこの破断はあの事故の後遺症ではなかったか、今となっては確かめようが無いのが残念だ。

[右写真]
事故直後の実験機の前輪。床に逆さに立てて真上から撮影。ホイールの歪みは誰の目にも明らかだったが、 果たして本当にハンドルポストは無傷だったのか?
事故直後の実験機前輪

そして、2台揃ってとどめを刺された本当のきっかけは、最後に走った12月7日の玉川上水ポタのダートだったのか....。
いやいや、この日我々が気付くまで故こがね丸さん [3]が守ってくれたのだ、きっと。

[1]

今回も帰宅後タイヤとリムテープを剥がして調べてみたら、案の定、リムに亀裂が入っている事が判明した。
[2]
実はこのハンドルポストも、ハンドルが折れる方向は現行タイプと同じなのに、留め金を押さえるのはマジックテープでなく、 旧タイプと同じ金具の珍品なのだ。和田サイクルで普通に問屋を通して入ったのでびっくり、慌てて追加注文したが、 二度と手に入らなかった。
[3]
@niftyの名物オフ、玉川上水ポタの初代幹事。住まいが近くだったので、オフの帰りも一緒だった。
▲冒頭へもどる


HOME> Tips> 壊れ物図鑑> 出物腫れ物 - '03年採取(2) -

Copyrights(c) 2003 Naoyuki & Miyuki Katoh. All rights reserved.