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  太平洋岸自転車道(1)/浜松〜島田(浜松-福田)

2002.11.18


鮫島海岸に到着

日時 2002年11月18日
場所 浜松〜中田島砂丘〜竜洋町〜
 御前崎〜大井川〜島田
総走行距離 115.79km
総走行時間 7時間16分
平均時速 15.9km/h
[直]自転車 トレンクル(実験機)
[み]自転車 トレンクル(弐号機)

浜松-福田  福田-菊川  菊川-御前崎  御前崎-島田
地図 .....クリックすると別ウィンドウに地図が表示されます。
案内図 .....クリックすると別ウィンドウに案内図が表示されます。

▼ 旅立ち AM07:20〜08:25 0〜13.7km地点

11月16〜17日、浜名湖岸のホテルで アット・ニフティ コンベンション2002が開催された。
[直]はその(名誉)実行委員長として参加、[み]も一緒に楽しい2日間を過ごした。
しかし久々にこんな場所まで来たのだから、走らずに帰るのではもったいない。
だからイベント明けの翌18日、我々は浜松から島田までの110km余を、 主に太平洋岸自転車道を利用して走破する計画を立てていた。
今回協力してくれたのは、ニフティの自転車フォーラムの Isoさん(島田在住)。
彼は我々が走るルートを何度か逆方向へ走っていて、事前に細かいポイントまで丁寧に教えてくれた。

だがこの自転車道、東から走るのと西からではだいぶ趣が違うようだ。
幾度となく迷子になった上、軟弱指向の我々のツーリングとしては稀に見るバイオレンスな1日になったので、 自転車道のコース紹介も含めて、いつもより詳細なレポートを作成する事にした。

18日(月曜日) AM 07:20
浜松の[直]の実家を出発。
家人の手を煩わせるのが嫌で出発前にアミノバイタルを食していたが、勿論それでは足りない。
鴨江1丁目のコンビニで暖かい肉まんを買って頬張った。

[写真左]コンビニ前で補給中の[直]
[写真右]中田島街道、写真は中田島町付近
コンビニで肉まん
腹ごしらえが済むと、浜松駅からまつり会館への広い道(中田島街道)に出て、市街地を南下する。
だがいくらも走らないうちに、この道を選んだ事を後悔し始めた。
ちょうど通勤/通学時間に重なったため、道路は大混雑なのだ。
車道は通勤途中の殺気立った乗用車が鬩ぎあい、目を三角にしたドライバーが我々を蹴散らそうとする。
あのアクセルは、ON/OFFのコントロールしか出来ないのではないか?
その上ただでさえ狭い路側帯は、中高生が全速力で 逆走してくる。
この幅でどうやってすれ違えと言うのだ。
信号待ちでは、黒煙を吹きまくる乗り合いバスが我々の視界を塞いだ。
車体に貼ってあるエコドライブバスのシールは何の為だ?

幸い、 中田島交差点map で大半の車は1号線に流れ出して行ったので、そこから先は少し楽になった。
間もなく左手に遠州灘海浜公園、続いて浜松まつり会館が見え、新設された道路は中田島砂丘交差点で終わる。
交差点を左折して西に向かい、馬込川[1]の遠州灘大橋を越えた。
ちなみに日本三大砂丘の一つである中田島砂丘は、伊良湖岬から御前崎までの長大な遠州灘の砂浜のうち、 浜名湖〜馬込川の間の砂丘の事だが、他の地方にも様々な海岸の名前があり、 例えば馬込川〜天竜川は三軒家海岸の名で呼び親しまれている。
橋を渡るとその先はT字路になっていて、浜松養護学校の近くで南北の道に突き当たる。
ここで右折して南へ向かうと海岸に出るはずだが、行く手に黒々と防風林が広がるなどして、先の状況が把握出来ない。
立ち止まって作戦会議、ついでに上着を脱いでペースアップに備える。
結局ここでは海岸には向かわず、砂丘と平行に流れる水路を辿って内陸側を走り、 直接天竜川の川岸に出てしまった。
実はこの時に勇気を出して 海岸への道map を進めば、その突き当たりに 太平洋岸自転車道があったはずなのだが、調査不足で先が読めない不安があり、 時間を惜しんで安全策を取ってしまった。
そして、この時未確認のままで先へ進んだ事が、後の心残りになったのだ。
中田島、遠州浜付近
[写真左]
浜松養護学校近くのT字路、案外交通量が多い

[写真右]
遠州浜2丁目の遠鉄市営住宅西バス停付近を、海岸と平行に東進中
[1]
昔、この付近で浜松のローカルSFコンベンション(ハマナコン)が開催された事があり、 一人でルアーロッドを抱えて夜の散歩に出かけた[み]は、76cmの見事なスズキを釣ってきた。

▼ 太平洋岸自転車道:浜松市〜竜洋公園 AM 08:25〜09:05 13.7〜21km地点

AM 08:25 13.7km地点
天竜川の土手に上がると、そこに探し求めた遊歩道があった。

おーっ! これが太平洋岸自転車道だ!

感動の記念写真をパチリ。
それにしても天竜川河口の風景は、何とものすごいスケールなのだろう。
広大な空、潮の香り、果てしなく続く堤防。
そして彼方に青く光る鋭角的な水平線。
海岸と言われても違和感がない、そう信じてしまったはずだ。
だがこの遊歩道、利用者がいれば必ず落ちている筈の、空き缶やビニール袋のようなゴミが見当たらない。
夏ならもう少しは生気に満ちていて、それが今は冬だからこうして忘れ去られているのだろうか、 心細くなるような静けさ。
多摩川や荒川の下流には、こんな放ったらかしで、こんなにだだっ広い空間はなかった。

さて。
これから北に向かう予定でいたが、ここまで逃げ腰で内陸を走ってきたのが後ろめたい。
出発したばかりという気持ちの余裕も手伝って、逆方向も確かめてみたくなった。

ちょっとだけね。

引っかかるセリフだが、この際些細な事にこだわってはいけない。

[1]待望の太平洋岸自転車道、これは北方向の眺望

[2]その先の一般道に出て終わりのようにも見えるが、そうではなかった

[3]遥か先まで続く自転車道、そこに水平線と地平線が交わる
太平洋岸自転車道だ!
[右写真]
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ここまで走ってみた

左側は堤防が邪魔で向こう側が殆ど見えないが、右側には砂丘に根付いた野草の原野と緑濃い防風林が続く。
ちょうどこの右側に 西遠浄化センターがあるはずだ。
西遠浄化センターのページには航空写真が掲載されているが、自転車道が周囲をぐるりと周り込んでいる様子が一望できる。
緩やかな右カーブを曲がると河口は終わり、そこから遠州灘の海沿いという事らしい。
その先、 一般道と交差する場所map で自転車道は終わるかに見えたが、甘かった。
道路の向こう側から消失点まで真直ぐに続く自転車道を前に、自転車を停める。

AM 08:28 12.7km地点
口をぽかんと開けて見とれる[み]、尚も先へ進むべきかを自問する[直]。
この先は中田島砂丘までこの調子なのだろうか、そろそろ引き返した方がいいかな。
ちょうどその傍らに朽ちかけた 案内板(中田島〜河輪) map があったので、写真を撮った。
遠州灘から天竜川河口右岸に入る 「中田島〜河輪(天竜川を渡る直前まで)」とあるが、地形を表す線が褪色しているので、もはや起終点の位置さえわからない。
その寂れた風情にちょっぴりテンションが下がり気味になった我々だが、AM 08:30、気を取り直して走ってきた道を戻り始めた。

[写真左]
遠州灘から天竜川河口へのカーブに差しかかった。
堤防にはちらほらと釣り人の車が停まっている。

ところでこの付近の路面状況だが、吹き付ける潮風に表面が荒れ、砂溜まりには草が生えている。
頑丈な根が鋪装の割れ目を押し広げ、その隙間にまた草の芽が息づき、新たな割れ目を広げ、絶えず成長を続けている。
これはさぞかし維持管理が大変だろうと思う。
その所以だろうか、放置されているという印象を受けるのは。
とにかく、この付近の路面はあまり快適とは言えない、特にロードの人にはお薦めしない。

その他、気が付いた点は下にまとめてみた。
自転車道の路面状況 [1]自然界の還元作用が始まった路面。

[2]草が根付いた周囲には砂も浮いているので、油断大敵。

[3]コンクリート鋪装の継目が割れ、そこから草が生えて盛り上がっている箇所。
通過する度にガタンゴトンと音がするし、振動もひどい。
レールの継目じゃあるまいし。

[4]一般道との交差には横断歩道もなく、こんな車止めがあるだけだ。

[5]浜松では見かけなかったが、区間によっては立派な案内板が設置されている
自転車道の特徴 ちなみにこれは、「右折後700m先に自転車道」のサイン。

[左写真]
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天竜川の右岸を遡上して少しすると、前方に白く地平線のように見えていた 遠州大橋が、次第にその威容をあらわにする。
この橋が作られるまでは、天竜川の橋の数が少ないために国道150号にかかる掛塚橋に交通量が集中し、終日混雑を極めていた。
そのため、遠州大橋を含めた竜洋町掛塚から浜松市三新町までの1.2kmを国道150号のバイパスとし、 有料道路として建設されたのである。
天竜川右岸を北上中の[み]
1997年(平成9年)9月開通。
自転車も含めた軽車両の通行料金は10円。
しかし今回は通る機会が無かったので、通行料なりの価値があるかどうかは不明のままだ。

[写真上]遠くかすかに、白い波頭のように横たわる遠州大橋

[写真下]自転車道はその下を通過し、上流の掛塚橋まで続く
遠州大橋の下を通過
自転車道はここで一旦土手の下に下り、遠州大橋の橋脚を潜ってまた土手に上がる。
この付近は民家が近いので、何度か犬の散歩やジョギング中の人とすれ違った。

さらに遡上を続けると、やがて路面のコンクリートに横方向の継目が目立つようになってきた。
ガタゴトン、ガタゴトン....。
列車がレールの継目を通過する時のようなリズム。
決して細くはないトレンクルのタイヤだが、通過する時の衝撃でお尻が痛い。

ふと左手の土手の下に目をやると、そっちの一般道の方が良い路面状態ではないか。
真新しい黒々とした舗装が悔しい。
走りながらちらりちらりと土手の下が気になる[み]。
下りようかどうしようか迷っているうち、国道150号の 掛塚橋map に到着、ここから天竜川を渡る。

が、ちょっと待った。
この付近の川沿いには、土手の中腹にある自転車道を挟んで、その上と下に2本の一般道がある。
掛塚橋を利用するためには、先に土手上の一般道を横断しなければならないが、 国道150号との交差点だけあって交通量は少なくない。
遠州大橋の通行料(360円)を嫌って、ここまで迂回してくる大型車も多い。
信号や横断歩道も無い。
掛塚橋の歩道は車道から分離されていて快適だが、橋の下流側にしかない。
もう、朝っぱらから濃厚だこと。
掛塚橋付近 [写真左]
よく整備された土手下の一般道が羨ましい

[写真右]
掛塚橋の右岸側交差点
AM 8:42 16.3km地点
そういうわけで、全長877mの赤い鉄橋の歩道を渡り始める。
路面の状態は良く、眺望も素晴らしい。
ふと右下の河川敷を見ると、巨大なジャングルが広がる。
川幅のかなりの割合を占める砂州には、ススキの群落が豊かに繁茂していた。
東京の多摩川や荒川の、半ば管理された河川敷を見慣れた目には、この猛々しさはじつに鮮烈に映った。
橋を渡る直
眼下の大パノラマを堪能しつつ橋を渡り終えると、また土手上の車道を横切るのだが、何故かこちら側の交差点には信号がある。
安心して渡ろう。
横断歩道を渡りながら行く手を見ると、国道150号沿いの歩道が綺麗に緑色 に舗装されて紛らわしいが、そちらへ行ってはいけない。
ここを右折して川沿いに進むと、歩道は一旦土手下の道と合流し、再び土手の上まで戻る。
自転車道には表示も何もないので迷子になりそうだが、代わりに車止めを頼りに走ろう。
[写真左]
掛塚橋を渡り終えた東側の交差点

[写真右]
土手下の一般道と合流後、また上る自転車道の坂
掛塚橋の東側
天竜川左岸の土手に上がると、今度は南(地図では↓方向)に向かって走る。
1kmも走っただろうか、左方向から広い道路が交差する ┣字路map で、進路が途切れた。
目の前の広い道路を渡らなければならないが、対岸の最短距離はガードレールでがっちりと塞がれている。
向こうのガードレールを目で追うと、交差点から少し離れた場所に開口部があり、自転車道の車止めらしき物も見える。
どうやら↓の方向へ行くのに、コの字状に迂回しろという事らしい。
しかもこの道、車の往来が絶えない上に、これまた横断歩道が無い。
こんな土地柄で、よくぞ自転車道を作ってくれたものだ。
天竜川左岸 [左写真]
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[1]
┣字路にて、迂回して広い道路を渡り、ガードレールの開口部に入ったところ
工事中で通行止め [2]太平洋岸自転車道の看板を発見、撮影する[直]
その向こうに見える細い道も公園方向に続いているようだが、そちらへは行かなかった

[3]やっと堤防上の自転車道に辿り着いたら、工事中だった

さて、我々はさらに南下を続け、もう一息で天竜川河口から遠州灘の海岸沿いへ到達しようという 場所map で、AM 8:55、太平洋岸自転車道案内板(掛塚〜浅羽) map を発見した。
これを見ると先も安泰のはずだが、どうも周囲が砂利道っぽくて先行きが怪しい。
おそるおそる先へ進むと写真の通り、工事中で通行止めになっている。
竜洋海岸高潮対策事業(H14.10.12〜H15.2.28)と書かれていて、どうも自転車道の整備は一旦完了したのだが、 水門工事のために一時閉鎖中らしい[2]
迂回路の指示に従って案内板より少し北まで引き返すと、竜洋海洋公園へ向かう一般道に入って東進した。
途中の水路を渡る橋の上で、ぱっと右手が開けたかと思うと箱庭のような湾に陽が射し込み、その向こうに 掛塚灯台map が見えた。
明治30年に、今の位置より1km程東に建造された灯台 だが、老朽化に加えて基部が砂に埋もれてしまったので、 2002年3月に移設されたばかりだという。
しかし今回は、工事の通行止めで近くに行くことが出来ない、残念だ。
道は左右に隙間なく防風林が続いて薄暗いが、落ち着いた静かな道だ。
いい雰囲気だなあとよそ見をしていた[み]は、松の枝から下がっていた蜘蛛を引っ掛けて大慌てしていた(笑)
[2]
期日通りに工事が終了していれば、これを書き終わる頃にはそろそろ終わっているはず....。
掛塚灯台
[右写真]
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竜洋海洋公園
[1]橋の上から遠く掛塚灯台を仰ぎ見る。今回は近くへ行けなかったが、次回はぜひ!
[2]竜洋海洋公園へ続く道
[3]公園の広場
[4]公衆トイレは一応掃除されてトイレットペーパーもあったが、イベントのせいかもしれない

AM 9:02 21km地点
防風林の松並木を抜けると、明るい陽射しに南国の風情さえ漂う 竜洋海洋公園mapだ。
人気のないフィールドアスレチックはホラー映画の舞台にピッタリで寒気がするが、 広場は何かのイベントの準備で賑わい、テントが設営され、臨時トイレまであった。
公園のトイレ
ここでも 案内板(竜洋町) map を発見、 しかし「水と光と緑の町 竜洋」はちょっと淋しいね。
もう少しロマンチックなコピーは無かったのかな。
産物や施設、観光名所などに混じって、「浜松・御前崎自転車道」という名の自転車道が印されている。
実は太平洋岸自転車道のこの地区は、 立派な県道376号「浜松御前崎自転車道線」なのだ。
長大な自転車道はいくつかの地域に分けられていて、それぞれこのような別名で表示されている事がある。
以後も案内板では、この名前を度々見る事になった。

▼ 太平洋岸自転車道:竜洋町〜福田公園 AM09:11〜09:50 21〜29.1km地点

AM 9:11、公園を出発。
この周辺の道路は不規則に折れ曲がって進行方向を見失いやすいが、進路の選択肢が少なく見晴しも良いので、 地図が読める人なら迷子になる心配はないと思う。
事実、我々も竜洋海洋公園を出て1分ほどで 海岸map に到着、自転車道に復帰したが、その間に苦労した記憶は無い。
大体、工事が終わればここを通る必要も無くなってしまう。

そして海岸に到着すると、思い描いていた「 太平洋岸自転車道」がまさにそこにあった。
聞こえるのは波の音と風切音。
頭上には遮るもののない空。
眼下には遥か彼方まで真直ぐな道。
右手はくろぐろとした堤防越しに青く輝く海が、水平線まで続いている。
残る左手の景色が単調だと、どこまで走っても同じ風景、距離や時間の感覚も無くなってしまう。
事実、時として記憶が曖昧で、同じ場所を何度も走っていたような錯角さえあるのだ。
GPSのログと写真が無ければ、残ったのはただ海と空の間を走ったという、 ただそれだけの事だったかもしれない。
[写真]
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通行止めの東端
スズキのテストコース付近 [1]
自転車道の右には平行して車道が続いているが、車道の方はまだ未通のようだ。 海が見えて風に晒されるけれど、路面状況はとても良い。

[2]
工事現場は見えないが、ここまでが工事中の区間。よく見ると県道376号の標識も立っていた
浜松御前崎線の車止め [3]工事用看板

[4]堤防越しに青い海が見える素晴らしい道、白い塀はスズキのテストコース

[5]「管理地、立入り禁止、写真撮影禁止、スズキ株式会社」。でもこの看板くらいは撮らせてね

[6]「浜松御前崎線」と彫られた車止めと歩道の標識

AM 9:14 23.2km地点
自転車道に復帰して間も無く、自転車道はスズキのテストコース (案内板) map の南側を通過する。
この区間、高く白い塀が左側の風景を覆い隠してしまい、その敷地の広さには驚嘆する、 と言っても右側の海より広いわけは無いのだが。
海岸で充分に海風を堪能した我々は、続いて防風林の松林 に突入するが、左手の白い塀はまだ続いていた。
松林の中は見晴しが悪く、薄暗くなるけれど、吹き付ける風が和らいで心が和んでくる。
コースはゆるやかなカーブと直線で構成され、適度なアップダウンもあって飽きない。
タイヤがうっすらと積もった松葉を踏むと、時折り小枝が折れる音が聞こえた。

ほどなく前方に車止めを発見、浜松御前崎線と彫られている。
一般道との交差でもないのに車止めと標識?...と思ったら、かたわらの塀にドアがあった。
なんとまあ、お茶目だこと。

さてこの松林だが、少し注意する事がある。 この木陰は、真夏の炎天下なら陽射しが遮られて涼しげだが、冬はいつまでも空気が暖まらないので、 はっきり言って寒い
だが、ここでペースを上げると思わぬトラップに足下を掬われる。
罠の詳細については写真のコメントに記しておこう。

[1]場所によっては道の殆どが枯れた松葉に覆われている。 道の端を不用心に走るとスリップしやすい上、中に埋もれた枯れ枝や松ぼっくりに乗り上げる事もある

[2]松の根が逞しくアスファルトを割って盛り上げるので、こんな亀裂が出来ている。 トレンクルのタイヤ(14x1.5)と比較しても、かなり太い。うっかり突っ込むと危険だ
防風林の中を東進中
[3]たまに松林の切れ目に砂の吹き溜まりが出来ているが、小さくても深いものがあるので要注意だ。 自転車から下りて押しても、ハンドルを取られてフラフラと重かった 松林の中のトラップ
[右写真]
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AM 9:25 25.8km地点
道は松林の中へ潜り込んだまま、スズキのテストコース前を通過し、隣の磐田市の 鮫島海岸map [3]に到着してしまった。
と言っても鮫島海岸に出る一般道との交差点で、右手にちらりと白い砂浜が見えただけだ。
近くにゴルフ場(浜松シーサイドゴルフクラブ)があるが、ここはその駐車場も兼ねているのだろうか、車や人の姿もちらほら。
クラブハウスのレストランはゴルファーでなくても利用可能らしいので、ある程度常識的ないでたちをしていれば、 休憩や食事に使えるかもしれない。
でも、我々は今回は入らなかったので、味の保障は出来ない(笑)

この場所で最初に目を引くのは、何と言っても「 鮫島海岸」と書かれた真新しい碑だろう。
他に 案内板(掛塚〜浅羽) map や県道の標識なども賑やかに並んでいるので、喜んで写真を撮っていたら、 そんな我々の姿を珍しそうに(怪しそうに?)眺めている人たちがいた。
ゴルフクラブの客だろうか、そうまじまじと見られるのも何となく気ぜわしいので、 さっさと出発する事にした。

[3]
地図を見ると、岩田郡の竜洋町と福田町に挟まれて、その一地区だけ磐田市が侵略していた。

鮫島海岸 [左写真]
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[1]
鮫島公園の碑の前にトレンクルを立て掛け、撮影準備をする[み]
[2]
(1)の写真の左側には案内板や標識が林立

[3]
松林の中に立てられていた、福田町の案内板の小さい方。 それには自転車道の起点から大須賀町までの、各区間の距離が明記されている。 この案内板は他にも何ケ所かで見かけたが、殆どは色褪せて記載内容が読めなかった
看板類と県道の標識 AM 9:35 28.7km地点
その後も引き続き防風林のトンネルの中を走っていたが、景色に変化が無いので時間や距離の感覚が失われている。

とある一般道との 十字路map 手前、左側にカラフルな 絵地図(福田町) map と、小さな太平洋岸自転車道の 案内板(磐田市〜浅羽町) map が見えたので慌てて停止。
我々は気付かぬうちに福田(ふくで)町に入っていたようだ。
案内板の色彩の鮮やかさに不意を突かれ、[み]は微睡みから醒めたように目をパチクリ。
大きい方の案内板はこれまでにもあった周辺案内図だが、小さい方はコースを構成する自治体と距離、現在位置を記したものだ。
具体的には

磐田市〜浅羽町
←至掛塚橋竜洋町磐田市福田町現在地浅羽町大須賀町至→
浜松0.87km7.78km0.93km6.36km福田町西端より2.1km6.13km5.65km大東町

というような簡素な内容だが、情報としては非常に重要だと思う。
この小さい案内板だけでもきちんと維持管理して欲しいのだが、難しいだろうか。

自転車道はここで左へ折れて海岸を離れ、福田公園の東側を通って市街地へ向かう。

AM 9:37 29.1km地点
松林を抜けると、間もなく福田公園の入口が見えてくるので、 ここで一息入れて市街地走行に備える。
公園とは言うものの、野球場がメインの施設で殺風景だし、自販機も無いので休憩場所としてはベストではないが、 この付近には他に仕切り直しに向いた場所が無さそうだ。
入ってみると、やたら地面の照り返しがきつくて乾いた印象を受けた、夏場は辛そうだ。
片隅に何かのモニュメントと、柔道の溝口紀子選手がバルセロナオリンピックで銀メダルを受賞した際の記念植樹があった。
福田公園 [写真左]
福田公園のモニュメントの前で休憩する[直]

[写真右]
福田公園の北東の端から海岸方向へ向かって撮影
ちょうど正面に自転車道の車止めが見えるが、ここから先、コースは何故か車道の反対側に移る
福田町はH15第58回国民体育大会のロードレース開催地だそうで、あちこちにステ看板が立っていた

太平洋岸自転車道(2)/浜松〜島田(福田-菊川)に続く>>



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