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もっと自転車を! 第1回青梅街道パレード
2004.03.27
日時
2004年03月27日
場所
杉並〜中野〜杉並
総走行距離
23.8km
総走行時間
1時間08分
平均速度
14.6km/h
[直]自転車
モールトン(直)
[み]自転車
ママチャリ22号
備考
おのひろきおんらいん
第 1 回自転車パレードを終えて
▼09:33〜09:44 0〜2km
出発〜中通公園
ある日、
おのさんの日記
に、 気になる
募集記事
を見つけた。
「もっと自転車を!の会」という、名前を聞いた事も無いグループが、我が家から至近距離で
自転車のパレード
を行うらしい。
それも、
パトカーの先導
で走らせてくれると言うのだ。
一般公道で護衛付き走行なんて、夢かと我が目を疑った。
それで主催はどんな怪しい団体かと思ったら、なんと関係者の中に、おのさんやまきさんの名前もある。
去年の
江戸ポタ
の一件もあるので迂闊に近寄るのは危険(笑)だけど、春になって
走りたい病
がうずき出していたし、土曜日の予定は決まっていなかったし、 とにかく気になるので問い合わせてみたら、それほど怖れる理由は無さそうだ。
唯一の難関は、お役所的「示威行動」として成立させる為、
アピール
が必要らしいこと。
要するに、各自メッセージをしたためた
ゼッケン
を作って来い、という事なのだ。
常時なら、そんな恥ずかしい真似は金輪際ごめんこうむりたかったが、
パトカー先導
の前にはゼッケンごとき敵ではない。
....とは言え、あり合わせの布に絵具を塗りたくった手描きのゼッケンは、
本業
がバレちゃマズいんじゃないのと言うような出来映え。
でも人目に晒されるのは本番の1時間限りだし、これに労力を割く余裕も無いので、気にしないことにした。
それに、改めて写真を見直すと、それほど酷くもないじゃない。
[1]
歩道側を意識して、モールトンの後カゴ左側に取り付けた「夜は点灯」。
[2]
ママチャリのサドルバッグ後部に付けた「自転車は左側通行」。
[3]
前カゴには「夜は点灯」。
[右写真]
1
2
3
で、こうしてゼッケンの件は片付いたが、参加する以上お祭り騒ぎに便乗するだけというわけにもいかない。
責任感の強い[直]は、一通り、これまでやりとりされてきた議論に目を通していたが、 [み]は突如新しいリュックを作り始めて逃避したりして、斜め読みのままの出発になってしまった。
明けて当日、極上の
晴天
だ。
集合場所の「中通公園」は、誰も気に停めないような小さな公園で、場合によっては地図にも載っていない。
だがここで[み]の出番。
それまでの準備を殆ど[直]任せにしていた罪滅ぼしに、前日に現場まで
下見
に来ていたので、 曲り角を間違える事も無く、前を通り過ぎてしまう事も無く、無事に到着した。
[左写真]
公園入口に立つお巡りさん。思いきって話してみると、あちらもこの異様な集団に戸惑っていたみたい。
[右写真]
このままだと、普通に「変な人の寄せ集め」に見えるので、何かユニフォームがあった方がいいかもしれない。
実は白状すると、公園の入口に
お巡りさん
が立っていたので、間違えようが無かった。
公園の中に踏み込むと、そこには見るからにあやしい風体の人達。
間近に警官が立って睨みをきかせているのだから、輪をかけてあやしい。
だから公園に入ってしばらくは、少し離れて他人のふりがしたかったくらいだ。
冷静に考えれば、我が家はそんなにアクティブなキャラクターじゃないので、 こんな「目立つ」とか「アピールする」ための集団の中に飛び込むのは、とても
苦手
だ。
でも、乗りかかった舟から逃げ出すのは、もう少し様子を見てからでも遅くはないので、 とりあえず隣の駐車場で準備中の、
横断幕付き先導車
でも写真に撮りながら、 待つことにした。
[右写真]
1
2
3
4
[1]
このゼッケンのデザインは、メンバーのデザイナーさんが用意してくれたもの。 スローガンは「共存しよう!クルマと自転車」。
[2]
こぐさんの背中に貼られたゼッケン。
[3]
MTBのリアバッグの両サイドに、サンドイッチマンのようにかけて。
[4]
Bromptonの大きなパニアバッグの前面を生かした貼り方。
気が付くと、時間を持て余した[み]が、なにごとかお巡りさんと話し込んで盛り上がっている。
嬉々として戻ってくると、
[み]:お巡りさんの白い自転車、言ってくれればいつでも乗せてくれるって!
いったい、何の話をしていたのかと思えば....。
あの巡回用の白い自転車は、複数人で使い回すから愛着が持てないし、つい扱いが荒くなるのだとか。
それですぐ故障する上、停めてある中から状態の良い自転車から乗って行かれてしまうので、 運の悪い人は自分が壊したわけでもないのに不調な自転車で巡回するという。
お巡りさんの意外な
苦労
をかいま見たような気がした。
今度、巡回中のお巡りさんとすれ違ったら、挨拶くらいはしてみようかな。
[左写真]
1
2
3
4
[1]
ミーティング開始....と言っても、お巡りさんが同席した以外は、開催宣言だけのあっさり味。
[2]
挨拶に立つのは、行きがかり上パレード責任者になったまきさんと、おのさん。
[3]
ふらっかーずの親子もヘルメット着用で出撃準備!
[4]
近くの信号の切れ目を狙って出番待ち。
おのさん:じゃあ、集まってくださ〜い!
ミーティング開始の号令だった。
オフで慣れていると、この手の呼びかけに
無意識
に反応して体が動くので、はっと我に返った時は、 すっかり逃げるタイミングを逸していた。
静かになると、なりゆきで
責任者
になってしまったという、 まきさんの挨拶と注意事項だ。
だがそれもすぐに終わって解散、あっという間に出発準備にかかった。
開会式で延々と演説が続くイベントがよくあるけれど、まだ殆ど
内輪
の集まりに、 そんなものはない。
大体、一刻も早く自転車に乗りたい人間に、つまらない演説でお預けを喰らわすほど、非道い事はない。
警官との打ち合わせが済むと、
指示
通りに、すぐ近くの信号の切れ目を狙って一気に出発する。
一同、息を潜めてスタートを待った。
今だ!
一斉に、誰一人遅れる事もなく、スムーズに道路に走り出た。
と言ってもたかだか10数人の集団だから、驚くほどの事も無いけれど。
▼10:10〜11:10 2〜9.1km
中通公園〜青梅街道〜中野
パレードは
時速10km
ほどで、しずしずと進む予定だった。
しかし走り始めて間もなく、一行はそれ以下の速度になり、
渋滞
に捕まった。
ここは実は青梅街道への裏道になっていて、かなり交通量が多いのだ。
公園から青梅街道への間には2箇所の信号があるが、その手前では必ず渋滞が出来ていた。
そこに今回のパレードが加わったのだ。
自転車は1列縦隊で進むため、パレードと言うほどのボリュームが無く、また参加者もいつもの習慣で道路の左端を走ってしまうので、 先頭と最後尾の間は
スカスカ
に見える。
参加者のコスチュームがバラバラで、
音声
によるアピールが無かったのも敗因だろう、 傍目には
ただ邪魔な自転車の行列
にしか見えなかったようだ。
そこに次々と、後ろから来た車が割り込んでくる。
道路が狭いので、車の列をすり抜けるのも難しい。
そのうちパレードは大型トラックに
分断
され、その前後の姿が見えない事に不安になったが、 とりあえず先頭のまきさんと最後尾のおのさんは、無線で連絡を取り合っていた。
[右写真]
1
2
3
4
5
6
[1]
カーブミラーに写る先頭。列の真ん中を運送会社のトラックが分断してしまった。
[2]
暇を持て余した[み]。前日のデイパック作りで背中が凝っていたそうだ。
[3]
ようやく青梅街道に出た。広々として気持ちがいい!
[4]
と思うと、すぐに荻窪駅前の渋滞に引っ掛かる。引っ越しシーズンだけあって、運送会社のトラックが列を作っていた。
[5]
自転車乗りは道路の左端を走る習慣がある。しかし左折専用車線がある場所では、直進する先導車は右の車線を走る。 この場合、それに引かれて走る自転車も右車線へ行くのか? ちなみに軽車両は左折専用車線でも直進可。
[6]
暇そうな[直]とおのさん。[み]に話をしてくれたお巡りさんは、最後尾を固める警察車両に乗っていた。
青梅街道
に出ると、左折して四面道方向へと向かう。
そこまでは、いつもそれほど混んでいないので、予定通りにしずしずと進んだ。
いや、ちょっと静か過ぎて、いつものオフみたいだ。
まるでパレードらしくない。
青梅街道は車の流れに乗れないと危険な事もあるので、車道を走る時はママチャリでも20km/hを切る事は無い。
でもこの日ばかりはパトカーの先導付きで、
堂々とゆっくり
走れる。
ただ、ちょっと技術的な問題も出ていた。
当初の予定では、パレードの進行速度は10km/h程度という話になっていた。
でも、自転車はあまり速度を落とすと逆に
不安定
になるので、ついついペダルを踏み込んでしまう。
結局みんな、気付くと15〜17km/hまで速度を上げていて、おのさんから「
速過ぎる!
」と指示が飛んだ。
四面道交差点で環八を渡り、荻窪の駅前へと近付くと、いつも通りの
交通渋滞
が出来ていた。
特にこの日は工事車両と引っ越しのトラックが列をなし、左側1車線は殆ど使えない。
残りの車線も車がびっしり詰まっていたので、自転車はともかく、先頭のパトカーや先導車が身動き取れない。
ここは気長に待つしかなかった。
まあ、何と言っても、最後尾の特種車両の威力があるので、危害を加えられる事は無い。
強引に割り込んだり幅寄せしてくる車も少ないので、待っている間も
安心
して過ごせた。
[1]
列の最後尾はおのさんと警察車両。路上駐車のドライバーもびっくり。
[2]
遥か先に、先頭のパトカーと、その後ろに横断幕を張った先導車が時々見えた。
[3]
車道の左端に並んでしまう自転車乗りの習性。
[4]
公式カメラマンをかって出たその松さん。しかし今回の大活躍の陰にはハプニングもあった。
[左写真]
1
2
3
4
荻窪の駅前を過ぎると、車列はなにごとも無かったかのように流れ始める。
実際、ここの混雑は何が原因なのかよく解らない、不思議だ。
その後に通過するコース中唯一の坂、JRの線路を越える
天沼陸橋
は、 ふらっかーずには辛いかと危惧されていたけれど、お父さんの脚力で難無く乗り切った。
気が付くと、みんな
手信号
を出している。
右左折のチャンスは無いけれど、路上駐車を避ける時の車線変更、その他思い思いに車へのサイン。
おのさんも気付いた。
先頭のまきさんに無線が飛ぶ。
おのさん:ちょっと、意識して手信号出すようにして下さい。これ、他の人に見せたいです。
うん、これが模範演技とは言わないけれど、見た人が何か考えるきっかけになればと、加藤さんちの2人も思った。
[左写真]
警備の引き継ぎに、前方に何台ものパトカーが停まっていた。
[右写真]
交代が終わったお巡りさんが、「気を付けて!」と送りだしてくれた。そのパトカーだが、赤色灯が持ち上がっているのは初めて見た。 視認性を高めるためなのだろう。
このパレードの範囲は、警察の
3つの管轄
に跨がっていたので、間に2回、警備のお巡りさんたちの交代があった。
1度目は殆ど気付かなかったが、2度目は手間取っていた。
信号待ちにしては前が進まないのでじりじりしかけていたら、背後のおのさんから、交代待ちだからしばらく待てと指示があった。
目を細めて見ると、
パトカー
が何台も停まっている。
やがて少しずつ行列が進み、引き継ぎの儀式に大勢の人が関わっていたのが分かると、 ことの重大さに
汗
が噴き出してきた。
だってこの日は日曜日なのだ、普通の公務員なら休日で、家族サービスがてら遊園地で羽根を伸ばしていてもおかしくない。
お巡りさんは大変だなあ、と思いながら、少し緊張してパトカーの前を通り過ぎかけた時だった。
やにわに横から「
気を付けて!
」と声がかかって、ドッキ〜ン!
たぶん、ここまで付き添ってくれた方なのだろう、それにしても元気な明るい声だ。
どうも、ありがとうございました!
やっとの事で、平静を装った。
いきなり、民間人の隙を突かないで欲しい(笑)
[左]
トラックと商用車で左1車線が埋まっているが、これが全部路上駐車。引越荷物の荷下ろしは仕方が無いにしても....。
[中]
行列が渋滞に捕まっている間に、歩道を走って先回りするその松さん。これもかなり体力を使う。
[右]
渋滞を抜けると、すぐに次の渋滞に捕まる。
中野通りとの交差点付近は、いつも大混雑だ。
歩道は迷惑駐輪と歩行者が多くて走りにくいが、車道も左側1車線を路上駐車が埋めつくしている。
その中を走るのは、パトカーの付き添いが無かったら、どんなに忙しく危険だっただろう。
ふと歩道を見ると、
撮影係
のその松さんが我々の先回りをすべく、大苦戦していた。
▼11:10〜11:23〜14:10〜15:42 9.1〜10.3〜21.8〜23.8km
本町通り公園〜デニーズ〜和田サイクル〜帰宅
中野消防署の前を過ぎ、骨董品と言ってもいい店構えの柳沢鳥獣店の角を曲がると、 周囲の喧噪からは一線を画した下町の
裏路地
だった。
休日の遅い朝をのどかに過ごしていた住人の前に、パトカーの先導で自転車の集団がやって来ると、あたりはちょっとした緊張感に包まれた。
ゴールの小さな公園を取り囲み、不安そうに声をひそめる住人。
そんな注目を浴びながら、参加者一同、やれやれと汗を拭き、乾いた喉を潤してから気が付くと、警察車両はいなくなっていた。
挨拶くらいしたかったのに。
それから
解散ミーティング
が始まり、無事終了を喜び、お疲れさまの声を合図に、忙しい人たちは次々と散って行った。
その時だった、空腹に気付いたのは。
[1]
住宅街の狭い路地を入って行く。
[2]
本町通り公園に到着。下町っぽい雰囲気で、時ならぬパトカーや自転車集団に驚いたご近所の方々が家から出てきて、 不安そうにこちらを見ながら話し込んでいた。
[3]
最後尾を守ってくれた警察車両。ちゃんとお礼も言いたかったが、気が付くといなくなっていた。。
[4]
解散ミーティングは緊張も解け、いつものオフと変わらない。でも、カメラを落として壊してしまったその松さんの背中は、泣いていた。
[左写真]
1
2
3
4
お騒がせした住民の方々にも
ご挨拶
して、近くのデニーズへ向かう。
やれやれと駐車場への日陰の狭い通路を抜けると、この店に自転車で来る人はいないのか、駐輪場がひどく狭い。
しかも壁がコンクリートなので、スタンドの無いスポーツ車は固定も出来ず、結局自転車同士を結び合わせた。
みんなで
お昼
を食べながら、反省会を始めた。
音頭を取るのが真面目なまきさんだから、
反省会も至極真面目
だ。
今回、一番問題になったのは、準備期間が短かった事だと思う。
やはりああしたパレードは、お揃いのユニフォームや音声によるアナウンスが無いと、 ただ自転車が走っているだけのように見えてしまう。
かろうじてゼッケンだけは揃えられたが、
デモ行進らしく
するには、 もっと色々なアプローチで通行人に印象付けなければならないのだろう。
逆に、思ってもみなかった効果もあった。
それは、警護に当たってくれたお巡りさんたちに、後方確認や手信号で周囲に気を配る自転車乗りの姿を見せられた事。
手信号は集団走行をするチームやクラブでは教わるけれど、自転車に興味の無い人や、チームに所属していない人が、 ああいう姿をじっくり見る機会は殆ど無いと思う。
あれは自転車が車と共存する過程で生まれた、ひとつの
言葉
。
いずれお巡りさんたちが自転車で車道を走るようになる時も、手信号で車とのコンタクトを取り合うのだろうか。
[右写真]
1
2
3
[1]
中野坂上のデニーズの駐車場。駐輪場は狭く虐げられている。
[2]
真面目にノンアルコールの反省会。ちゃんと、今後の展開やアピールの方法など話し合った。
[3]
これが集団示威運動許可申請書だ!
駐車場で
集合写真
(証拠写真とも言う)を撮り、皆と別れた後、 いいづかさんと加藤さんちの2人は一路和田サイクルへと向かった。
モールトンの先導でママチャリに付いて走るトレンクルは、とっても走りにくそうだ。
どんな自転車も1人なら自分のペースを守れるが、車種が違う複数の人間が一緒だと、 普段と違うペダルの回転数やギアの重さで走る事になるので、体力の消耗が大きい。
さしものいいづかさんも、少しバテたかもしれない、と思うのはたぶん気のせいだろう。
和田サイクル
に到着すると、見覚えのある車が停まっている。
横断幕の先導車に先回りされていた。
そこで、まきさんとまめさんと話し込んでいると、
T氏
が雑誌の取材を終えて戻ってきた。
今度は何の本だろう。
しかしこう陽が高いと、帰ってご飯を食べてお風呂に入ってすぐ寝るわけにもいかない。
[直]と[み]は仕事と夕飯の支度が待っている我が家へと帰還。
いいづかさんはクリティカル・マスに参加して、
パレードのはしご
をしたのだった。
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