家の中はノイズだらけ!
電力線搬送(PLC)の問題点(06・12・26)

無線の利用は、昔はラジオ、テレビが主であったものが、現在は携帯電話を筆頭に、無線LAN、GPS、ETC、PCカード等、空中を飛び交う電波が大量に導入されて来ています。 今後も更にこの傾向は進むでしょうし、テレビのデジタル化は周波数帯域の有効利用の一面も持っています。
 
 一方、家庭内の電気機器も省エネ対策でインバーターやスイッチング素子が大量に導入されてきており、このスイッチングノイズも電力線を伝わり伝播、一部は放射されます。
 最近の情報では電力線搬送(PLC)という家庭内の電力線を通信路として、LANを構築することが実用化されてきています。 PLCが使用する周波数帯域は2〜30MHzで、例えば10MHzの空中波の波長は30m程度ですが、これが住宅に配線されている2心または3心のPVC(塩化ビニル)で絶縁され、導体が平行して構成されているVVFというケーブル(通称Fケーブル)では波長は15m程度と短くなります。住宅内の配線でこの程度の長さのものは充分有り得ることであり、電源線が共振し外部に電磁波を放射する可能性は大と言えます。 悪いことにFケーブルは上記した通り、導体が平行して走っているので、他の電源線等との結合は大きく、又、住宅建設時の施工性が良いので多用されています。 例えば、マンションの壁内に一緒に配線されたお隣の家のFケーブルを通して、データーはじゃじゃ漏れ状態になるかも知れません。 耐ノイズを考えたら絶縁導体を拠り合わせた対撚タイプのケーブル;例えばEM−EE/Fの方が好ましいと言えます。 このFケーブルからEM−EE/Fへのケーブル変更で周波数にも依りますが、少なくとも20dB程度のノイズ改善がはかられるでしょう。 これから家を新築される方は電源線に何を使うか、充分考慮すべき事項であると思います。(対撚(ツイストペア)の効果については「音声ケーブルに施すシールドの功罪」の項で詳細説明をしています。)

 我々の身近でポピュラーな100BASE−T等のLANに使用されているCat.5、Cat.6といった4対のケーブルが、短いピッチで、且つ、各対毎ピッチを変えて造られているのをご存知でしょうか? 対間の漏話量(結合)を減らすのに撚るということは大きな効果を発揮します。















              (宮崎技術研究所の技術講座より引用)






    

  VVFの断面図














  EM−EE/Fの断面図