「EVENCAP構造」は低音域の改善の有力な手法であす。PVCの絶縁体やシースをもったケーブル(下図の「Fケーブル」「キャブタイヤケーブル」等)では添付グラフ「静電容量の周波数特性」のごとく低周波域で靜電容量(C)が大きくなる為、低音域の音が聞こえ難くなります。この理由は、ケーブル内で消費されるエネルギー、即ちロス(α)は低周波域で導体抵抗(R)と靜電容量(C)の積であることに起因してい増す。表皮効果が問題とならない低周波域では導体抵抗(R)は直流抵抗と等しく一定ですが、靜電容量の低音域での上昇はそのままロスの増加となります。この改善の為、下図の「EVENCAPケーブル構造」のごとく2心の絶縁線の間に空気を多く含んだ介在紐(綿糸)を入れた構造とすることで、低音域での靜電容量(Capacitance)の上昇を防ぎ(均一(Even)にすることで)低音域の充実を図る事が出来るようになります。「EVENCAP構造」と「PVCキャブタイヤケーブル」の低音域のロスを比較すると、図「減衰量比較」のごとく「EVENCAP構造」は低音域で低ロスであり、聴感上も極低音まで充実感のある音を得ることが出来ます。

図1 各種ケーブルの静電容量の周波数特性

図2 EVENCAP構造とPVCキャブタイヤ構造の減衰量比較
