このコーナーでは、主催者が独自の視点で選んだ
個人運営クルマサイトオーナーの方々を
評者としてお招きし、一台のクルマについて
好き放題語っていただきます。

スポンサー等の意向に左右されない
アマチュアならではのカーインプレッションを
一堂に会することで、取り上げた一台の本質を
浮き彫りにできればと思っております。

各評者の方には掲示板へのレスもお願いしておりますので
評者とクルマに対する意見を交わしてみたい方は
是非「メッタ斬り掲示板」に書きこんでみてください。

すぎもとたかよし
さとたく。
Hits
どみのす。
やながわ
おがた尚史

自動車評論家やジャーナリズムを強烈に批判する姿勢は車を愛するが故。
辛口ながらニュートラルな車評はさすがの一言です。著書三冊。

「車ばか」を自称し、「ばか車」なるマイナー車を好んで評するあたり氏のこだわりの強さを感じます。文系自動車感想文家。腰痛持ちならではの詳細な試座評は必読!

日常的に膨大なクルマを扱うHPの運営者だけにその評価は公平かつ冷静。しかしクールな視点の中に、クルマ好きの熱い思いが垣間見えます。

”走り”から”ドレスアップ”まで…いや、女のコまで(?笑)。
日々の日記に織り込まれる等身大のクルマ評はやはり魅力的です。

「味わい」を失い続ける現代のクルマに対し、自らの感性を磨くことでどんなクルマも楽しもう、という氏の主張は、
クルマ好きならば見習うべきもの。

当サイトの主催者。
より公平なクルマ評を目指してこのコーナーを企画。評者のみなさんの力を借りて実現できました。ありがとうございます。
「車社会ニッポン」
「車ばかのばか車診療室」
「CAR STUDIUM」
「ガレ〜ジどみのす。」
「ちっぽけなくるま党」
「現代クルマ考」
各バナーは評者のホームページへリンクしております。
※諸事情によりどみのすさんがHPを閉鎖されました。
それに伴い当HPでの活動もしばらくお休みされます。


第11回
SUZUKI AERIO

主要スペック
(数値は全て1.5XR5D 4AT4WD )
全長
全幅
全高
ホイールベース 
車両重量
エンジン型式
総排気量
最高出力
最大トルク
10・15モード燃費
価格
4230mm
1690mm
1550mm
 2480mm
1230kg
直4 DOHC
1490cc
110ps/6000rpm
14.6kgm/4000rpm
14.4km/g
157.8万円

実質上カルタスの後継車として生
まれたスズキの新ジャンルコンパ
クトカー。ミニバン風モノフォルム
にV字型のハッチ、内装ではデジ
タルメーターを採用するなど特徴
的なデザインで登場した。
MCでスポーツ感を強調するも、
販売は依然低迷を続けている。

01年 1月 発売
03年 1月 改良
その他のグレード等、詳細はコチラをご覧下さい。→ SUZUKI carlineup [AERIO]

すぎもとたかよし
さとたく。
Hits
どみのす。
やながわ
おがた尚史
クルマ界にとって・・・
「隙間に入れなかったニッチ商品」
「無駄な抵抗」
「空気」
-
「隠れキャラ」
「深海魚」
幸せになれる伴侶度
★★★
★★★
★★
-
★★★
★★★★★
こちらのほうがオススメ
プジョー206の認定中古車
モビリオ
カローラ/シビック/ウイングロード
-
該当なし
なし

 すぎもとたかよし 総合評価 65点 


 本格的には恐らくカルタスから始まったスズキの脱軽自動車専売メーカー計画は、続くクレセントでも叶うことはなく、今回のエリオに至っても月販3ケタと、まあハッキリ言って失敗しているんである。
 ここでわざわざその理由をあげつらうのもナンだけど、「スズキの小型車? 何それ」というイメージの欠落と、「カローラ、サニーでいいじゃん」という強大なライバルの存在、たぶんそんなところなんだろうと思う。
 じゃあ、トヨタ・日産を相手にして、1.5クラスのセダンなりハッチバックは成功足り得ないのか? と言えばそんなこともないだろう。かつていすゞはFFジェミニをヒットさせたし、マツダは初代フェスティバやデミオを随分とたくさん売った。いやいや、当のスズキだって現在進行形で「持ってけドロボー」のスイフト79万円がそこそこ売れているじゃないか。何ともつまらない結論だけど、要は価格を含めた商品力次第ということなんである。
 エリオは、評論家に「フランス車みたい」と言わせたハッチバックのリア・セクションや、弓形をモチーフにしたインパネデザインが面白いけれど、残念ながらそういう「部分」だけに目が行ってしまったらダメなんであって、もっとトータルで魅力を感じさせなくちゃいけない。先のフェスティバやデミオは「部分」は何ていうことはないけれど、1台のクルマとして見ると不思議な魅力を醸し出していたじゃないか。エリオはその点で存在感を打ち出すことができなかったのが惜しい。外部委託でもいいから魅力あるボディを得て、その上でスズキお得意の価格戦略を仕掛けて欲しかった。
 ヘソ曲がりな僕は、実のところ結構エリオが好きなんである。さらに言えば初期型のクレセントはもっと好きだった。強大なライバルを相手にする少しハズしたチャレンジには好感が持てるからだ。そういう人がエリオを買ったら「それなりの」満足は得られるだろうから星は3つにしようと思う。
 他のオススメは「フランス車みたい」じゃなくて本物のフランス車であるプジョーの206。最近導入された認定中古車なら保証付きで130万円もあれば手に入る。カローラ、サニーをハズしたい人ならきっと楽しいカーライフが待っていると思います。

 
 さとたく。 総合評価 60点  


○こちらの方がオススメ
 モビリオ(素直に答えてしまった)


GMで売られる影響もあってか、カルタス2世代、クレセントと普通車代々のモデルのデザインは実にコンサバである。奇をてらった所が殆ど無い。デザインで積極的に選ぶ気にさせるところが無いのである。
そして登場したエリオ。リアスタイルに新しさは感じられたモノの全体の印象は、やっぱり只のミニバンスタイル・・・

スズキではスイフトとシボレークルーズを同じ店で、大きく値段の違う兄弟車として売っている。これがそもそもおかしいのである。
軽ベースのやっつけ車を客騙して売るより、エリオをベースにしてシボレーモノを作れなかったのだろうか?4WDモデルの車高を少し上げて、オーバーフェンダーをつけシボレー顔にすれば、流行のクロスオーバーで商品力を持った車になったはずである。

スズキの車には華がない。軽自動車ではそれがプラスに作用することがままあるが、普通車ではまず何かしらの華が必要である。
自分の所で華のあるデザインが出来ないのなら、GMににやって貰えば良いではないか?エリオが売れなくても、シボレーブランドで売れれば良いではないか?もうそろそろスズキは自社ブランドで普通車を売るのは諦めたらどうだろう?いすゞのように、作るだけ作ってブランドはGMで良いではないか?

あるから売れなくて惨めなのである。デザイン力や企画力でユーザーを引きつけられるような普通車が作れないのであるなら、もう諦める時期なのではないだろうか?


管理人より:さとたくさんのHP「車ばかのばか車診療室」でエリオについての記事を書かれた当時の試乗経験にマークを付けています。今回改めて探してくださったそうですが、数件のディーラーにおいて現車に出会えなかったとのこと。。(寂)

 Hits  総合評価 65点


スズキの車は特にこれと言った部分はないが、価格は安く実用的で、かつ走行面でも扱いやすいというのが持ち味であると思う。このエリオもそういうスズキの精神のようなものが、脈々と流れている気がするが、販売面ではまったく奮わない。この車の売りは最終的には1.8Lエンジンを搭載するモデルが145万円もしないという、価格の安さに行き着くのだろうが、しかし、ストリームやウィッシュだって160万円前後で買えるのだから、なかなかエリオが食い込める部分がない。それ以前にこの車を知らない人が多く、メーカーも本気で売る気があるのだろうか?と感じてしまう。

今となってはスズキの勤める人のために存在する車といった雰囲気となっているが、人気のあるカテゴリーに参加しないのはどういうことなのだろうか。
せっかくエリオというスズキにしては良いベースモデルを持ち、エンジンも新開発しているのだから、もう少し小さめのボディをのせたコンパクトカーとか3列シートのストリーム対抗車などを作ってみてはどうだろうか。
そこにスズキの価格の魅力を加えれば、だんだん人の目がスズキにも向いてくる。
とにかく、売るためにはみんなが最近のスズキは軽以外にも勢いがあるなと感じてもらわなくてはならない。スズキ=軽というイメージが強すぎるのなら、新ブランドを立ち上げてもいいかもしれない。

ほとんど街中でも見ることもなく、展示すらされていない車なのだから、我々が話しをするということも大変だし、ましてや一般の人が買うに至ることはほとんどない。はっきりして欲しいのはソリオとかエリオといった軽以外の車も、スズキはどれほどの力を入れるかという点である。とりあえずありますという程度のことなら、軽専門でやっていた方がいいと思う。

 どみのす。 総合評価  

 --- お休み ---

 やながわ 総合評価 70点


 試乗しようと思いましたが、あまりのレアさゆえ、近所の販売店には試乗車ありませんでした。というわけで、残念ながら「乗らず語り」の範囲でのコメントです。
 まず見た目は、個人的には結構好きです。ハッチバックのほうは、最近流行のずんぐりむっくりしたプロポーションでそれほどのインパクトは無いと思いますが、セダンはかなり強烈な個性を放っていると思います。同じような成り立ちの車として、古くはオートザム.レビューや、最近ではプラッツ、フィットアリアなどがありますが、全体のプロポーションのまとまり度ではこのエリオがいちばんだと思います。こういう形ですから、室内の居住性とトランクの容量は、きっと期待以上のものがあるでしょうね。
 バイザーのない小さなデジタルメーターを採用したダッシュボードや、しなやかな曲線で構成されたシートのデザインなど、内装の趣味もかなりいいと思います。
 でも、何だかなあ…というのが正直なところでしょうね。カローラがあるこの国で、スズキのような(登録車市場では)超ニッチャーの会社が売る車としては、どうにも存在感が希薄な感じは否めません。スズキの社長は運転手付きのエリオの助手席(!)に乗って移動されると雑誌の記事で読んだことがありますが、そういう極めて特殊な事情のある人以外は、はっきり言って買い替えのときに候補にすら挙がらないというのが実情ではないでしょうか。
 周知のとおり、スズキの国内四輪事業のほとんどは軽自動車で成り立っており、軽自動車の分野においては大きな強みを持っているわけですが、一方で軽自動車への依存度が高いということは、行政への依存度が高いということでもあるわけで、軽自動車行政が変われば、事業のありようががらりと変わってしまうというリスクを負った会社でもあります。それゆえに、スズキとしては登録車市場でそれなりのプレゼンスを持つということは、結構重要な戦略テーマであるはずで、やんちゃ坊主的なニッチ車種よりも、堂々と本流の車で直球勝負をしたいという気持ちは分からないでもないですが、その結果がこの台数では、残念ながら目的を果たしているとは言いがたいと思います。チャレンジャーらしく、軽自動車で見せてくれるような冴えた個性で勝負して欲しいですね。アルトラパンや、ジムニーみたいな素敵な車がいっぱいあるんだから。
 「こちらのほうがオススメ」については、同じ予算帯で、ヘタな外車より希少価値のある実用的な国産車で、明らかにエリオよりいいと思われる車という絞込みをかけるため、カーグラ巻末の登録実績統計を紐解きましたが、名誉なことに該当車無しでした。このジミーな優越感(?)に浸りたい人にとっては、これ以上のクルマはありません。選ぶなら断然セダンです!!

 おがた尚史  総合評価 71点 (エリオG1.5)※MC前


「エリオ」
その存在は、陽の当たらぬ深ーい海の底に人知れず生息する深海魚のようである。
食用にも観賞用にもなれないで、我々の生活にほとんど関与することなく、いつしか記憶の彼方へ・・・。
そういう悲しい生涯を送りそうな車であるが、所属するカテゴリーとしては「ミニバン風コンパクト」という
今のトレンドをキッチリ押さえたかに思えるポジションに居る。しかし如何せん売れていない。
一体何が原因なのだろうか?
奇をてらい損ねた内外装は、コンサバ路線のスズキならではの思い切りの悪さで笑えてくるが、素の状態だとそれほど悪い車のようには思えない。
値段だって1.5L車にしては破格の安さである。(ま、この排気量と値段の関係は、日本人は関心が薄いということを、前もってキャバリエという先輩車が証明してくれているので、声高にアピールしても効果は薄いかもしれないが。)
とすると、やっぱりあの買ったときから有無を言わさず付いてくるエアロパーツが最大の原因か(笑)?なんて考えてしまいそうだが、つまりは同じくらいの金額を出して買える他の車のほうが魅力的というだけのことだろう。
最近のリッターカーは5人くらいの人間は涼しい顔で運んでしまうし燃費も良いし質感高いし値段も安い。同じくらいの排気量の車を見れば、3列シートの7人乗りが目白押しだし、5人乗りでもエリオ程度の質感では太刀打ちできない車ばかり。希少車となればその手の好き者が寄ってきそうなものだが、エリオにはそんなマニア達を唸らせるほどのデザインも技術も走りも無いのだ。ボディーカラーも華やかな色は残っていない。こんなネガティブことだらけのクルマを積極的に買う理由はなかなか見つからない。
いや、あった!
それは死んでしまいたくなるくらい悲しいことがあったときに「中島みゆき」を聴いてしまうという心理に近い。そう、”どん底”まで落ちてみるという心理である。
「誰にも自慢できない」「意外に高い買い物だったのかも・・」「あの人の車はいいなぁ」なんてつぶやきながら乗ってみよう。鬱になってしまうことうけあいだ。がしかし、”どん底”な気持ちに浸るオーナーは、それでもご主人様の思うがままに走り続ける健気なエリオを見て、やがて言いようの無い「愛情」を感じるのである。
そんな気持ちは他のクルマではちょっと味わえまい。
そういう「ヒトとクルマ」の関係を超越した境地に辿り着くための最短コースがもしかすると「エリオ」なのかもしれない。
(開発陣の思惑とはそうとうかけ離れているでしょうけどね)

表面的には★★としたが、潜在的な「幸せになれる伴侶度」は★★★★★でもある。
(逆に評価点は一般的な価値観に基づいて採点)

・・・このマークは、評者の試乗の有無を示しています。
エリオ 平均評価点
66.2点


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