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蕎麦の道(9):除夜の鐘。

ちょうどこの蕎麦を作る前に静岡に出張があったんですが、静岡にこの『磯おろし』という食べ方があるというのを訊いたのは随分と前だったかなぁ?

この名前実は静岡駅等にある「戸隠」という店の登録商標らしくて、ほかの店ではその名前使えないから『おろしそば』とか言っているらしいんですけど、まぁあの辺りで昔から(といっても江戸時代とか昔ではないらしい)こういう食べ方あるんだよ、というのを教わって食べたわけです。別に難しいことするわけじゃないんだけど(というか、ただの蕎麦だ:笑)、これなら多少茹でるのに失敗しても(失敗する気はないが:笑)まぁわからない、という密かなメリットのある食べ方です。それをご紹介します。

おろしそばの材料。
蕎麦。
蕎麦つゆ。
大根。
生姜。
海苔。
さやえんどう。
薬味として長ネギ。
芝えび、キス....まぁなんでもいいから魚介類の天ぷら。

材料を見てちょっと考えれば蕎麦つゆ以降の材料はみ〜んなトッピングだということはすぐにわかるでしょう?(笑)。説明するまでもなく出来上がりもすぐに想像つくでしょう?(笑)ただの天ぷら蕎麦ですなぁ(笑)。まぁ連想したそのまんまなんだろう?と思うでしょうが、とりあえず手順を(笑)。


まずは下ごしらえ。大根は大根おろしにします、生姜もおろします。まんまです。んで大根おろしは好みでしょうがここはしっかり汁を絞って、生姜も同じように絞っておいて、これでよく天ぷらやさんで汁と別で出てくるような富士山型のやつを少々大きめに作っておいてください。あ、頂上に生姜を乗せてね。海苔は手で小さく大量にちぎっておいてください。さやえんどうは硬いところを取って、軽く塩をしたお湯でさっとゆがいておいてください。歯ごたえを残す程度で軽くね。

天ぷらは....好みですなぁ(笑)。でっかいトッピングがよければでっかいのを、なんでもいいや、まぁ用意しておくと幸せになれます(笑)。だって上にのせるものは好きにしていいもん(^^ゞ。ちなみに店では、あそこ静岡なんで「さくらおろし」とか言って、桜海老を天ぷらにしてぱらぱらと散らす、なんてのもありました。

蕎麦つゆはもし凝りたいという人がいれば自分で作ってください。なんだっけ、dancyu かなんかで昔読んだ気がするが、しょうゆとみりんと1:1位で混ぜて何日か寝かしておくんでしたっけ?それを使う段になったらカツオだしとかそういった汁で割るんでしたっけ? その辺はお任せします(^^ゞ

蕎麦の茹で方は....前の方で延々と失敗談を書いているからいいよね?(笑)。ポイントは茹で上がってからすぐの勝負ということ、冷水は惜しげもなく使うこと、色々流派があるようですが(茹であげてから盛り付けるまで一切手を触れないという流派もある)、蕎麦は意外と力こめて揉んでもいい蕎麦ならびくともしないこと、この辺を押さえておいて挑戦してみましょ〜(笑)。


さてここまですばやい手順で材料がそろったら盛り付けます。実はここからが磯おろしの特徴的なことだったりするわけで。はい。それでは平たいお皿を用意して下さい。カレー皿みたいな、ルーがこぼれなさそうなやつがいいな。ここにまず蕎麦を盛り付けます。そしたら蕎麦の脇から蕎麦つゆを流しいれます。んでその上からちぎった海苔をどさどさと盛ります。んでさやえんどうとか天ぷらとか、きれいに盛り付けて....最後に真ん中に大根おろしの富士山を飾ってできあがり。

ただの冷やし○○蕎麦じゃん。そうなんだよね、でもこれを『磯おろし』として登録商標とっちゃってるんだもんすごいよね。けらけら。



というわけで写真をお見せしましょう。ほれこのとおり。
静岡で食った店の盛り付け方をちょいとまねしてみました(笑)

人の分作っていたら自分の分は21世紀になってしまったよ(^^ゞ。普段の上品に食べる食べ方はどっかに置いておいて、わしわしと混ぜてがつんがつん頂きましょう。生姜と大根おろしがさっぱりとして、天ぷらも揚げたてだとこの冷たい蕎麦の間にじゅわっと口の中で広がって、これが旨いんだわ実は。自分で茹でると蕎麦の後には蕎麦湯も楽しめるのだ。生姜風味の蕎麦湯がまた、たまんないんだわ。


そうそう。蕎麦をいつも下さるのは、細くても長くおつきあいしましょうね、というあちらのご家族の気持ちがこもっているのだとか。ありがたいですね。今回は失敗せずにおいしく頂きましたよ。そりゃその道30年のお父さんにはかないませんけどね(笑)

20世紀最後の晩、愛娘を世話してくれる人が周りにいっぱいいたものだから、お父さん(わが弟)は除夜の鐘を聞きつつがーがー寝ていましたとさ。本当に久々に、何の気兼ねもなく何も心配することなく弟は熟睡していたようです。この1年、いや半年、思えば君にとってはすごい勢いで環境が変わったんだもんな。ご苦労様。

こいつの熟睡する姿見るのも随分久しぶりって気がするよ(^-^)。


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