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 ペンギン堂医方漢方の心を今に伝える隔月誌より抜粋3-1
                             〒520-2153 滋賀県大津市一里山二丁目14-13
                                発行所:ペンギンドウ薬局附属 びわこ漢方研究所
                                 発行人:中川 義雄(昭)

雑     感  

     過日の新聞記事に,考えさせられるものがあった。飼い犬の餌に,毎日ごはんにみそ汁をかけて食べさせて

    いる主婦の話で、その日は多忙で、自分達家族は外出して帰宅した為、仕方なく、サ○ウのご飯をチンして、イ

    ンスタントの味噌汁をかけて出してやったら、それはいつもの時間より遅かったので、さぞかし喜んで食べてくれ

    るものと思っていたら、シッポを振って近づいて来た迄は良かったが、クンクンと臭いを嗅いだだけで、一口も食

    べずに向こうに行ってしまった。体調が悪いからかなと思い乍ら、急いで御飯を炊き味噌汁を作ってやったら、

    ペロリと平らげたという話である。今から十二年程前に、青木馨生先生に,漢方の養生について教わった事があ

    る。先生は膳所高校の先輩で、近親感を憶え、一番高座に陣取って、教えを乞うておりましたが、いつかの話に、

    「真のグルメとは」の話の内容が、前出の話と全く同じで、ただ御飯に味噌汁ではなく、有名デパ−トの長蛇の列

    の出来るハンバ−グの話で、やはりクンクンの後、ソッポを向いてしまったという話である。犬や他の動物は、自

    分の身を守る為に、言わば安全な食べ物かどうかを確かめてから(それがクンクンであるが)食べるのであろう。

    先生は、グルメを追っかければ追っかける程、より味覚は鈍って行く、真のグルメとは、粗食の中に真の味があ

    る、とおっしゃっていた。同時に、梅干し、玄米、麦こがし奨めておられ、その心は、実はトレ−スエレメント(微量

    元素)を摂りなさい!であったのであろう。トレ−スエレメントとは、亜鉛・コバルト・銅・セレン・マンガン等の事を

    言う。創刊号に書きましたが、味覚障害には亜鉛(商品名/マナマリン)が良いし、銅・亜鉛・マンガンはSOD(活

    性酸素を消去する酵素、第2号に詳細記述)の構成成分で、癌・リウマチ・生活習慣病等の予防を担っている。

    今正に、人体を活性酸素(悪玉酸素)を発する食品群(防腐剤・化学調味料・着色料等)が攻め立てているので

    ある。身を守る為には、トレ−スエレメントの豊富な、昔の湧き水・井戸水に代わる活性還元水(トリムウウォ−

    タ−)を是非お奨めします。

 

     話は変わりますが、グルメを求める姿に似ているものに、抗生物質と耐性菌の関係がある。より強い抗生物質

    を作ると、それに負けない強い菌が生まれ、すると人間は更に強力な抗生物質を作る。すると更に強い菌が出現

    する。イタチゴッコである。世界で初めてアメリカで見つかったVREなる菌は最強である(MRSAを凌ぐ)。如何な

    る抗生物質でも死なない。VRE感染で死と向かい合っている患者さんが、アメリカには大勢おられる。安心なんか

    しておられません。日本にも上陸した旨の記事が、少し前に報じられていた。明治時代のオランダ医学(蘭方)痂

    れが、漢方を退けてしまった。私の志す漢方は、この菌とのイタチゴッコを断ち切る可能性を秘めている。漢方は

    体質医学で言わば感染している菌を殺すのではなく、住めない環境作りをのであり、私の患者さんの多くは、風

    邪をひかなくなった、或いは、咽痛が改善された、或いは、耳下腺が腫れなくなったとおしゃられる。これは、その

    事を目標に処方する時は勿論の事ですが、不妊症の治療を、又、痔の治療をしている時も全てそうなのあり、体

    質医学の面目躍如である。前出のVREの出現に、玉子が関係していると言う話もある。これは、玉子が流通過程

    で腐乱しない為と、サルモネラ感染を防ぐ意味合い(他にもあるかもしれませんが)で、ニワトリの餌に大量の抗生

    物質を混ぜている為に、知らず知らずの間に、玉子と共に抗生物質を摂取しているのであり、言わば不必要に抗

    生物質を服用している事になる。すると、風邪で抗生物質を服用しても効果がなく、より強力な抗生物質を投与し

    なくてはならないという訳である。農芸化学の教授をしている私の甥が、冗談交じりで、ちょっとした風邪なら玉子

    を摂れば良いと言っていた(実際は効果は難しいと思われる)。それ程玉子には、抗生物質が多く含まれているの

    である。第2号ペンギン堂経験記三の患者さんは、嘗て多種類の抗生物質を服用していたのだが、治らなかった。

    柴胡と言う薬草がなければ、彼とその紹介者は、未だに病気と闘っていたであろう事は、容易に察しがつく。

     

                                                            C 2003 Yosio Nakagawa

 「漢方の心を今に伝える隔月誌」は、ペンギン堂にお立ち寄り、もらって下さい。

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