
外車とかMT車両に見られるアナログ(正弦波)、ABS信号をナビにつないでも信号を認識しないことがあります。
では、どうしたら良いか??
矩形波に変換しちゃえばいいのです。
国産AT車両はメーターパネルで4パルス(日産は多パルスを2パルス)に変換しますが、MT車両は基本的に速度パルスが必要ないためこのようなことに困ってしまうことがあるかもです。
まず、制限波を矩形波に変換するにはいろいろな方法があります。
・ツェナーダイオードを使う
・ゼロクロスコンパレータを使用する。
てなわけで、難しそうなゼロクロスディテクタコンパレータにチャレンジしてみました。
ネットには文献も見当たらず、実験基板を何枚も作って、わかったことをここに纏めてみます。
下記は74HC14を使用した回路です。デュティー50%にはなりません!はい
74HC14に入力されるマイナス信号は内部寄生ダイオードによってクランプされますが、適切な設計をしないと壊れます。
尚、ホール素子を使用した矩形波の場合はオルタノイズ対策しないと、悩むことになります。

入力前信号の電圧波形(+2V~-2V矩形波)とダイオード後段の電圧
+2V~-0.7Vになっている。

何故?DUTY50%にならないのか??
74HC14が電圧を認識するのはHI側が最低2.7Vからですので正弦波が立ち上がってからでは駄目なのです。それは以下のようなイメージになります。

LMC6772を使用して正弦波がマイナス側からプラス側になるポイントを矩形波の立ち上がりと立下りの電圧出力に変換すればいいだけです。ただし厳密に変換しようとすると、難しくなるのと、入力波形の電圧によって精度が左右されるので、ま~最低+3V~-3V以上でやってみましょう。
(LMC6772は入力・出力ともレイルツーレールのちょっと特殊なコンパレータです。さらに電源電圧を超えた入力でも波形反転することがありません。車種によってはパルスとかが電源電圧付近まで波形が立ち上がるので、このコンパレータを選定しましたが、分圧すればそれはそれで別なコンパレータでもいいのですが・・・チップワンストアで700円します)
以下の回路がゼロクロスディテクタコンパレータです。
下記のR4、R7で電圧の分圧を行い比較基準電圧とします。R14
がヒステリシス抵抗となります。
LM393となっていますがLMC6772を使用します。入出力ともレールツーレールで出力は電源電圧以上(少しだけ)にすることが可能です。
注意しなければならないことは、入力電圧が5V??12V??決め打ちすることが必要です。入力電圧+数ミリボルトまでの許容電圧がありますが、さすがに電源電圧の2倍以上は定格を超えるので壊れる可能性があるからです。(電源電圧を超えた場合でも位相反転はしないみたいです)
抵抗値が書いてないのは理由があります。それは、疑似信号を入力して抵抗値はオシロスコープを見ながら、決める必要があるからです。(抵抗の誤差によって、計算値とならないため)特にヒステリシス用R14の抵抗がキーポイントになります。この抵抗で、ディテクト最小電圧とヒステリシスを調整することになります。
R14はヒステリシスの抵抗ですが、調整の感覚は入力信号の最少電圧を決める感じです。抵抗を小さくすれば、正確なデュティー50%に近くなりますが、信号ノイズで誤動作するためヒステリシスを持たせることが必要です。R7、R14を極短に小さくすると、発熱したり、ボリューム抵抗が燃えて、最悪火災となります。実際ボリューム抵抗が燃えて、煙噴きました
最初はR4、R7、R14を10Kボリュームで調整してから値を決めるのがいいです。
信号電圧+3.5V~-3.5VではR4を1.7K~2.4Kの範囲で調整するといい感じになります。
抵抗R8はコンパレータの出力がオープンドレインのためにプルアップしてます。またコンパレータの電源は単電源の12Vとし出力は5V電源をR8でプルアップしてます。トランジスタはコンパレータの出力がデュティー50%に近づくほど0Vに近くなるため増幅のため必要となります。概ねデュティー50%で2V出力になるようにR4を調整すればいいみたいです。

日産とかホール素子を使用してない場合は周波数が高くなると、高電圧になるものがあります。30Vなんてのもあるみたいです。
この場合はクランプする必要がありますので、上記の回路では壊れます。
さてさて、これで矩形波にはなりますが、このままでは周波数が高いため使えません。出力を分周して周波数を低くする必要があります。分周は
・カウンタを使用する
・プログラマブルカウンタを使用する
・PICを使用する
以上の方法があります。
カウンタは偶数倍の分周に向いてます。1/2 1/4 8/1・・・
プログラマブルカウンタは入手性が悪く最近は廃番になってきてます。
一番簡単なのがPICです。これを使用する場合は偶数分周と奇数分周で立ち上がりエッジと立下りエッジの使い分けと計算を自分なりに勉強してプログラムしてみてください。ヒントはN-1の式を使用するってとこです(笑)
パルス変換の試験
周波数は2000Hz
電圧はHI側0.3V LO側0.1V
とりあえず矩形波(SIN波はまたあとで)

分周は1/3 みごとに分周されてます。(分周比は自在にできるため、とりあえず1/3にしてみました)
DUTYは50%にはなりません。
1000Hzだと奇麗に50%になります。

10陪に拡大
立ち下がりは奇麗です

立ち上がりは若干遅れが見られます。

1000Hz
0.5v~-0.5v

1/3矩形波に分周されてます(とりあえずLotus用に1/3にしてます1/1026まで可能です)
