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ドント方式

現在の日本の公職選挙法は,比例配分アルゴリズムとして ドント方式を使うことを規定しているそうです. ドント方式は,例えば政党選挙の場合,
  1. 各政党( $P_1,\cdots,P_n$)の得票数( $v_1,\cdots,v_n$)を$1,2,3,\cdots$で 割った商の一覧表を作る.

    \begin{eqnarray*}
& P_1\,:\,\dfrac{v_1}{1},\,\dfrac{v_1}{2},\,\dfrac{v_1}{3},\,...
...n\,:\,\dfrac{v_n}{1},\,\dfrac{v_n}{2},\,\dfrac{v_n}{3},\,\cdots
\end{eqnarray*}



  2. 一覧表から商($v_i/j$)を大きい順に選び,総議席数($S$)に達するまで選ぶ.
  3. 選ばれた商($v_i/j$)の数を政党$P_i$の議席数($s_i$)とする.
ステップ2により,分配議席数の総和は総議席数に一致している ( $s_1+\cdots+s_n=S$)ことが保証されています. また,上記アルゴリズムは計算しやすいように記述されていますが, 次のように言い換えると比例との関係が見やすくなると思います.
  1. $1,2,3,\cdots$を各政党( $P_1,\cdots,P_n$)の得票数( $v_1,\cdots,v_n$)で 割った商の一覧表を作る.

    \begin{eqnarray*}
& P_1\,:\,\dfrac{1}{v_1},\,\dfrac{2}{v_1},\,\dfrac{3}{v_1},\,...
...n\,:\,\dfrac{1}{v_n},\,\dfrac{2}{v_n},\,\dfrac{3}{v_n},\,\cdots
\end{eqnarray*}



  2. 一覧表から商($j/v_i$)を小さい順に選び,総議席数($S$)に達するまで選ぶ.
  3. 選ばれた商($j/v_i$)の数を政党$P_i$の議席数($s_i$)とする.

2次元座標平面で,$x$軸を得票数,$y$軸を議席数とすると, 商$j/v_i$は原点と格子点$(v_i,j)$とを結ぶ直線の傾きです. したがって,ドント方式は,原点を通る傾き$k$の直線$y=kx$(比例直線と呼ぼう)を, 最初$x$軸に一致する状態($k=0$)から原点を支点にしてだんだん立ち上げていき ($k$を単調増加させて),比例直線が通過した領域 (比例直線と$x$軸に挟まれる領域)に含まれる格子点の数を 議席数にしようといっていることになります.


\begin{picture}(200,100)(-10,-10)
\put(-10,0){\vector(1,0){200}}
\put(0,-10){\...
...(140,-8){$v_2$}
% put(-12,60)\{$y_1$\}
% put(-12,150)\{$y_2$\}
\par\end{picture}


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2001年9月9日