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コモンセンス 2

Ver. 0.99994 posted in 2003, minimum revised

set 8/1/2007

はじめに

平和は、すべての市民の願いである。しかし、平和主義は破壊された。平和行動も、興してみれば分かるが、様々な制圧を受ける。一時期「新党平和」を名のった公明が軍国主義化するに及んで、一般市民や、純真な会員の嘆きの声が筆者には届く。ブッシュ大統領や、小泉政権の責任でもあるが、連立公明の罪も大きい。イタリアでは、すべての家で、レインボーカラーの反戦旗が掲げられていると聞いた。"Show the Flag!" アメリカは星条旗を要求するけれど、市民達は拒否している。パルチザンも立派であったが、ローマクラブを擁して、イタリア市民はファシズムを追い払った。どこにおいても市民は信条に関わらず、誰もが平和の祈りを捧げている。リーダーが反戦を言わないのは、なぜなのか?
しかし、この文書もオンラインのみとする予定であるので、一般市民、デジタルデバイドに最も乗り遅れるであろう故郷の下呂や、馬瀬村に残された高齢の叔父・叔母に届けられるのが、最終になることを恐れる。
仏教は、永遠の平和主義である。えせ平和主義者たちの、快い言葉にだまされてはならない。

INDEX
   1.   平和行動者、牧口  Makiguchi, the pacifist
   2.   神道軍国主義・日蓮仏法混淆、連立内閣の哲学の危険思想
  Dangerous Philosophy of Coalition Cabinet
   3.   日本再軍備と仏教軍国主義
  Japanese Remilitalization & Buddhist Militarism
   4.   健康とリハビリテーション  Health and Rehabilitation
   5.   現世利益、エゴイズムとイドイズム  This-worldly Hedonism, Egotism, and Idoism
   6.   政治と宗教 Politics and Religion
   7.   自然法思想と善政  Philosophy of Universal Law and Goodness of Politics
   8.   牧口常三郎著「価値論と人格価値 - そして戸田による補訂
  Makiguchi's Human Value Creation Philosophy and its Revision by Toda
   9.   日本等質社会
  Where is Homogenious Japan from?
 10.   将軍学の衆愚制  Shogunate Mobocracy
 11.   師弟不二説
 12.   ガンジー、キング、池田展から、「ガンジー、キング、ジョン F. ケネディー、牧口常三郎展
  Gandhi, King, Ikeda Exhibition into "Gandhi, King, J.F.K., Makiguchi Exhibition"
 13.   宗教官僚組織の民主化  Democratization of Religious Bureaucrats
 14.   付録: 日本国憲法論議、特に9条関係、そして地球憲章
 
Discussion on 9th Article of Japanese Constitution and Earth Charter 
  結語  Epilogue
  参考文献  Bibliography

1. 平和行動者、牧口  Makiguchi, the pacifist

「良いことをしないのは、悪いことをするのと、ちがうか同じか?」創価教育学会会長 牧口常三郎の議論は、第二次大戦下で、おおむね、このような対話で始められたという。「社会にとって」何が善で悪かと問うことは、人生の基本でもある。「不善は悪である。また、小善も、大善に違反すれば、大悪となる。」「悪人の敵となる勇者でなければ、善人の友とはなりえぬ。」「積極的な善人となれ。」「認識せずして評価するな。」など、彼の口癖であった。
渡辺長七は、父を知らなかった。不遇な少年時代を経て、牧口善太夫の養子となり、後年、みずから常三郎と名のった。給仕生活など刻苦勉励の末、北海道師範学校を優秀な成績で卒業、すぐさま単級クラスなどを経験しているのは、彼の教授法が優れていた証拠である。小学校の地理教育専門であり、また、郷土科教授法に業績が多い。かばん一杯のメモの山を持って上京し、それを半分に縮めて著したものが独創的名著人生地理学である。今日の生態学とも通ずる内容、思想書、文明史書でもあり、海外からも評価が高いものだが、英語抄訳版のみ発刊された。
東京において小学校長を永年勤めた頃、戸田城外と交友を結んでいる。民俗学の柳田國男、武士道の新渡戸稲造、政治家では犬養毅、小島一男、鳩山一郎らとも交友、村落研究踏破に加わってもいる。1928年日蓮正宗に改宗、1930年11月18日 創価教育学体系を戸田らの協力で出版、新しい科学的教育学樹立や教育改革を目的として、最初教育者の間で創価教育学会を創立。1937年会長に就任後は、戦時下でもあり、教育者のみでなく一般人を含めて布教に専心する宗教運動体となる。今日の創価学会の前身である。唯一知られている獄中文書の「創価教育学会々長牧口常三郎に対する尋問調書抜粋《特高月報(1943)》」によると「法華経の信仰に価値創造論を取り入れた在家的信仰団体(p.188全集十巻)」 と牧口は定義している。
大戦下では神道が(いわゆる日本は神の国という)国粋主義の正当化に利用され、国民は天照大神の神札を強制させられるが、これは牧口らの許さざるものとなる。日蓮正宗が神札を受け入れる中、創価教育学会は神札を拒否、機関誌価値創造を発刊、布教も止めなかった。不敬罪、思想統制の治安維持法違反の罪で戸田らと共に投獄され、奇しくも創立の日と同じ1944年11月18日老衰と栄養失調のため73歳で獄死している。

柳田國男氏は回想して、「若い者をたきつけて、反戦だ平和だと騒ぎ、無駄に死んでしまった。」と語っておられる。私達には、反戦・平和を行動で示し、平和に殉じた方だから、20世紀の、実在のジーザス・クライストになられたと理解される。SGI が平和主義・反ファシズムと理解され、海外でも布教が進むのは、先師牧口の獄死によるところが大きい。言葉と行動が離反する例は、モラルの低下した現代には多いが、人生地理学、創価教育学、価値論、郷土学にしろ、彼の人格に肉化されていたことになり、死をもって証明したといえる。

彼の価値論が戸田によって補訂の憂き目にあい、彼の書の翻訳は遅々として、創価学会の会員には読まれないのが、不思議と言うばかりない。

2.神道軍国主義・日蓮仏法混淆、連立内閣の哲学の危険思想   Dangerous Philosophy of Coalition Cabinet
-- Why Do I Think Japanese Political Situation Threatening? --

On a persuasive article issued on August 1, 2003, Dr. David Krieger, founder of Nuclear Age Peace Foundation, worte a simple proposal for every community throughout the globe to commemorate the period August 6th through August 9th as Hiroshima and Nagasaki Days. If the Bush administration is conscious of the nuclear button like John F. Kenedy had been, it might have adopted another policy and doctrine.

Also Koizumi Japanese administration with coalition of New Komeito which the Soka Gakka supports, should not have progressed armament again and increased tension around Far East. The Pacifist Constitution functions no longer, and Asian countries must be skeptical, because Japan should never again armed after World War II. Obeying the isolationist & militarist U.S. policy without discussing the Constitution, Japanese government seems to have succeeded in remilitarization. The problem I insist is that pacifist philosophers can say nothing on the important issues where Koizumi administration and New Komeito have coalition with combined Shintoism, Nichiren Buddhism, and militarism, decisively dangerous philosophy more than that of World War II.

You well know the Japanese tendency of silence and obedience to authority. In a homogeneous country, people need not be opinionated where other people support their deficit. Men also are silent as women. Why do I call the New Komeito leaders as combined Shintoist, Nichiren Buddhist, and militarist? I have several enthymemes which I dare to keep secret so far because we are comrades and the New Komeito has a lot of enemy, too.

When I happened to watch TV show of the funeral of the late Prime Minister Obuchi (故小淵首相の葬式) a few years ago, both Mr. Kanzaki 神崎 and Ms. Hamayotsu 浜四津 did not use Buddhist beads to chant but bowed three times in Shintoist manner. (神道式に三拝) When any member is welcomed to funerals in another belief, he/she chants with beads, or even openly recite Lotus Sutra choosing another day to visit again. When I visited John F. Kenedy's birthhouse in Brookline, I couldn't stop asking the officer to make a prayer there. As an activist, I don't trust the words however they are beautiful. Since that time I have been skeptical at politicians.

Ms. Hamayotsu delivers beautiful messages like "peace" and "tolerance." When she refers people with disabilities, she insist not to call them as the disabled but "the challenged" because they are challenged by "God's" will. If I were her, I would insist to call people with disabilities as "the challengers" such as Ludvich van Beethoven. The term "the disabled" itself is in no use now as you well know, and terminology is very delicate for it is often discriminative. I am a physical therapist, but who is not asked any question nor respected by local politicians.

When Prime Minister Koizumi visit to Yasukuni Shrine publicly and yearly, which shows he is shintoist-militarist, coward Minister of Health and Labor Sakaguchi 坂口 says nothing but a polite ciritique. (靖国参拝に丁寧な批評をするのみ) Their coalition itself is very doubtful. Under these silence of critcism against Prime Minister Koizumi and Pr. Bush, the New Komeito collaborated for actual remilitarization.

I am afraid of Pr. Makiguchi's anger if he were alive. I'm always thinking of his final days in prison where he reported "writing a lot to make a book," but which was seldom found to publish and have been thought inflamed.

Network is not a noun, but a verb. Link is a noun, and what you choose to click is the most important. Looking forward to hearing from you about the 9th Article of Japanese Constitution and International Contribution, and START disarm in the UN I proposed the Boston Research Center, both of which are on our Bulletin Board.
英文に説明を付け加えると、宗教者の政治参加や結社の自由は認められるので、公明党の存在そのものを「政教一致」と批判することは当たらない。アメリカにおける政府と教会の分離は、日本では、「国家の非宗教性」と説明される。大戦時、神道が強制され戦争賛美に利用されたことは記憶に新しい。日本人の宗教観は、ただ儀式ととらえ、「神も仏もない」と言うように神仏混淆である。小泉首相が軍国主義のシンボルである靖国神社を毎年公式参拝、Soka Gakkai が支持する公明は批判しないと言う連立の本質は、神道軍国主義・日蓮仏法の混淆を意味する。この翼賛体制は、大戦時以上にきわめて危険な状態である。日米両国で、信教の自由は侵害されている。

3. 日本再軍備と仏教軍国主義   Japanese Remilitalization & Buddhist Militarism

アリストテレスは、The Art of Rhetoric の中で "enthymeme, flesh and blood of evidence" を強調し、ソフィストの単なる証拠は偽りの誘導に使われるが、「決定的な証拠 enthymeme こそ説得力がある」、と書いて、ソクラテスを擁護している。第三千年紀に入って、目立つ失態。

・ テロリズムに対する戦争を擁護する発言はあっても、ブッシュ大統領批判少なきこと。日米のメディア聖教新聞World Tribune紙などを購読すると気付かされる。「9/11 テロリズム以後」といろいろの人やメディアが書いている。しかし、「ブッシュ以後」、緊張が高まってきたことは、明白である。NMD などで「敵国」を挑発し、挙げ句の果てには、例の「悪の枢軸 Axis of Evil」発言があった。中国を戦略的競争相手と呼び、クリントンの「パートナー」との違いを強調、スパイ飛行事件などあったのは、2001年春である。CTBT, NPT, ABM条約からの撤退、核実験再開、京都議定書批准拒否。むろん、START II も批准していない。副大統領 Dick Cheney の人選も、鷹派を物語る。今やアメリカ修正憲法に違反するとされる「愛国者法 Patriot Act」が、アラブ諸国民、イスラム教徒のみならず、アメリカ国民の人権を侵害している。アメリカの孤立、軍事政策は、ローマ帝国にも比されるほど強大化、国連は弱化し、世界中で緊張が高い、中世に舞い戻った感すら抱く。父ブッシュが、創価学会本部へ正月などにメッセージを送ってきていた事実は、私達の記憶に新しい。Bush Jr. も送ってきているようだが、創価学会は発表していない。以前の四月会など自民党を懐柔する必要もあり、アメリカ創価大学が黎明期でもあり、権力の庇護を要求されるのであろうか?

・ テロ特措法、有事法などを推進し、アフガニスタン、イラク両戦争加担の罪の疑いの濃い公明を、創価学会との連絡会はあっても、なぜ事前に「No」といえなかったのか?世の中には、きちんと原則を持った人間ほど、「No」とはっきり禁止する人物 "No"-man がいる。原則を持たない人間ほど、何でも賛成し「右へならう」"Yes"-man である。

    「...夫れ運きはまりぬれば兵法もいらず、果報つきぬれば所従もしたがわず...」「法華経兵法の事」p.1192日蓮大聖人御書

・ 筆者は、ボストン滞在中、9月下旬地下鉄 Green Line の North Station にて、きちんとした身なりの初老の紳士にお会いした。New York Times を熱心に読んでおられたので、Boston Globe との違いを訪ねると、国際ニュースが豊富だと。確かに、国連本部があるわけだ。電車がきて、車中私が日本人と知ると、"Japan has militarized again." と、すぐさま切り出された。"Yes, I agree with you." 彼は、「教えていた」と言われたから、おそらく、国際政治、あるいは経済の著名な教授であるに違いない。認識を共有できる、千年の知己に出会えて、私は幸運だった。Government Center から乗り換えるために、遠くからも手を振って行かれた後ろ姿を、終生忘れることはできない。日本再軍備の認識は、国際的な知性の間では、常識である。

天に向かって唾すると、その唾は自分に帰ってくる。仏教用語では、還著於本人(還って本人に著きなん)と言う。牧口が生存していたら、法盗人や、裏切り者の姿が、鏡のごとく明らかであるに違いない。

4. 健康とリハビリテーション  Health and Rehabilitation

(第三千年紀に入ってやっと、日本でも日本版ADA法(障害を持つアメリカ人の法律)が話題となり、政策にも加えられた。しかし...)
障害者問題は、筆者の専門でもあるので、少し付け加える。(保険制度含め)アメリカがすべて先進国とはいえないけれど、障害者の社会進出が進んでいることは、日本人にとって驚嘆に値する。ポリオで車椅子の大統領ルーズベルト以前の時代からの伝統や、彼自身の存在も大きく貢献したと考えられる。60年代の市民権運動、IL (Independent Living独立生活)運動、1973年のリハビリテーション法、ADA法などを経る中、患者の人権宣言も、各施設で自律的に採択されている。公明や創価学会にADA法のハンドブックを贈呈(2001年春)しても読みもしない、翻訳させもしない、ポータブルトイレや便座高の低さの問題のみ事務局から反応は返ってきたが、挙げ句の果て、神崎氏始め障害者団体までが「障害者差別禁止法」などと言い出すに及んで、公明のアナクロ体質がいかなるものかつくづく痛感させられた。日本版ADA法の公約(2001年参議院選、公明)はどこへ行ったのか?西欧の、殊に、段差・車椅子トイレ・駐車場など、アクセシビリティーが徹底していることは見習うべきであるが、日本のハートビル法も、交通バリアフリー法も、機能してはいない。選挙の時だけ事務所を一階にもって来るという、公明事務所を見るだけで、障害者法を論ずる資格はないことも分かる。車椅子トイレはあるのか?障害者が事務所を訪れられるのか?尚、国会にすら車椅子駐車場は存在せず、障害者は、自ら運転して国会を訪れられない。八代議員(自民党)も、何をされている事やら。
日本では、1. 患者・障害者の人権宣言(各企業・施設から自律的に)、2. リハビリテーション法(アクセシビリティー基準も統合)、3. 障害を持つ日本人基本法の順に整備されるのが望ましい。雇用問題は、大企業ほど高い税金を払えば緩和される条件を撤廃すれば済む。日本理学療法士会館、障害者施設などのアクセシビリティーは、完璧であるので、ご参考に。尚、改訂された国際生活機能分類 (ICF, WHO)も翻訳されているので、ご参考にされたい。用語法に敏感な第三千年紀である。

(これは2003年記であるが、自立支援法がすでに成立している。)

もう少し理学療法士(PT)の立場から、反証 Enthymemes を示させていただく。

・ 婦人科・産婦人科リハビリテーション
最近、女性専門外来なるものが、公明の署名運動による実績として宣伝され、盛んに支持者の間でもてはやされている。むろん婦人科 Gynecology の普及に異を唱えるものではないが、医師以外にもあることが、日本では知られていない。1999年、世界理学療法連盟(WCPT)学会、総会がアジアで初めて横浜で開催された。日本における、「物理医学とリハビリテーション」及び理学療法の急速な発展を物語る。席上、新たに「女性の健康」分科会を結成。日本では広く行われていないが、産前・産後のリハビリテーション(脳性麻痺など障害児発生の予防にも貢献)、高齢女性に多い「尿失禁の予防体操」「骨盤底筋体操」、閉経後の女性代謝に特有の「骨粗鬆症に対する食餌療法・大腿骨頸部の強化・骨折の予防・調整」、「バランスと転倒予防」、「すべての年齢の女性のために」、「腰痛のために」などなど、先進国では盛んに行われている。日本を除き、ほとんどの国で女性療法士の多いこと(米国で3/4)、日本では理学療法士など開業の許されぬ事、法的に看護助手と同じく「医師の指示」下、監督下でしか働けぬ事、医師の間に、(女性特有の)リハビリテーション全般の知識が大きく不足していることなどが阻害要因であろう。従って、産前・産後の理学療法・骨盤底筋訓練も、名前も知らぬ医師がほとんど、産科・婦人科のリハビリテーションは、全くと言って良いほど療法士によって行われていない。公明主導の署名・実績・宣伝は、古い体質の医師と、アナクロな法律家の組み合わせによる(多くの婦人支持者への利益誘導が医師を太らせる)謀略とすら理解される。

・ 医師の指示、官僚支配
リハビリテーション指示と言えば、「歩行訓練」処方箋しか書けぬ医師がほとんどなのに、法律・官僚は、その無知な医師に、療法の報告、監督を義務づけている。現場的には、医師よりも技術に対する勉強熱心で、ご利用者と接する時間の長い療法士は、自ら評価・治療・予防体系を構築しているので、リハビリテーションと言えば療法士の独壇場である。たとえリハビリテーション専門医 Physiatrist といえどもかなわない例も多いが、日本では、「あれをしろ、これをしろ」という意味の「医師の指示 priscription」が、法律に明記されている。すべての専門家の悩みの種である。米国では、医師の紹介 Referral すら要せず直接訪れられる Direct Access 州も多くなってきた。尚、近年の診療報酬改定では、従来の複雑40分、簡単20分の差別をなくし、簡単20分に一元化しようとする官僚の意図が読みとれるが、「医師の3分診療」に比べ接する時間の長い療法士の有利性を阻害する大暴挙と言わねばならない。熱心な療法士ほど、悩みは深い。

・ 開業権
日本より遅れて出発した台湾においても開業はできるが、唯一日本において、療法士は開業権がない。性的マッサージや、アロマセラピー、鍼灸マッサージ師、柔道整復師はじめ民間療法すら開業できるのに、「医師の指示・監督権」が災いしている。介護保険下で、在宅リハビリテーションならぬ「在宅マッサージ」も推進されている。開業権があるからである。マッサージ師など中心の「病院理学療法協会」や、「理療」など紛らわしいいわゆる二級団体・名称も存在し、療法士の業務独占どころか、法的保証のある名称独占すら侵害されている。町には、療法士も訓練担当者も、むろんリハビリテーション専門医 Physiatrist もいない「リハビリテーション科」もあふれ、医師の天下は変わらない。東洋的伝統のあるマッサージと「独立支援」のリハビリテーションが混同されるのも無理ない。理学療法士(PT)、作業療法士(OT)、言語聴覚士(ST)よりも、他国に例のない介護福祉士の方が一般には知られている。

・ 余談
聖教新聞の健康記事編集者は、「ノンレム(non-REM)睡眠の方が深い」と言う説を採られていたので投書すると、専門家の療法士を「改宗」させようとしてか、non-REM睡眠関連資料を大量に送付してこられた。パーキンソン病の時には、ロボトミー手術や、散歩の奨励など、あまりに定説とは異なったので、介護保険の利用含め療法士に記事を書いていただくよう提言したが、返事すら返っては来なかった。創価大学一期生が、神経学リハビリテーションの専門家、介護支援専門員となったことは、書いてもいないけれど。

・ 医原病社会と生活の医学者の指導性
日本の、医師と、素人官僚中心の「医は算術」ピラミッドは、江戸時代そのもののアンシャン・レジーム(旧体制)である。医療過誤も、訴えても負けるため少なく、証拠隠滅すら平然と行われる。イヴァン・イリッチは、名著「脱病院化社会 Limits to Medicine, 1976」において医原病問題や、現代のあらゆる医学的権威に批判のメスを入れ、倫理を欠いた過剰な医療は危険だと警告を発している。製薬会社、テクノロジー、医師、官僚主導の日本医療を見るとき、錬金術以後突出して発達した化学医学や、いわゆる薬漬け、検査漬け、テクノロジー漬けの医療とは異なる、生活の医学者(物理医学とリハビリテーション Physical Medicine and Rehabilitation 専門家群)の使命はきわめて大きい事が理解される。エクササイズ、インフォームド コンセント(説明と同意)、ご利用者の自律・独立性、教育的配慮に富むからである。厚生労働大臣は、リハビリテーション専門家からと主張するゆえんである。

5.現世利益、エゴイズムとイドイズム   This-worldly Hedonism, Egotism, and Idoism

筆者は、現世利益を否定はしないが、戸田城聖の功徳論については現在となっては疑わしく、筆者はすでに2001年に「コモンセンス」に書き尽くした。隠されて、表に出はしなかったけれど。創価学会員が小市民的となって、革命精神を忘れ、選挙を戦う意味も、「功徳があるから」と説明される。しかし、政治の勉強は一方的なプロパガンダのみで、きちんと(戸田の警告した)「心して政治を監視」できてはいない。筆者の理解によれば、平和無血革命の一環としての政治・支援活動が、近年急速に変質し、幹部のための利益誘導や、イドイズムすら目立つようになった。

功徳とは六根(眼、耳、鼻、舌、身体、意)清浄の果報なり、(p.762日蓮大聖人御書 第一法師功徳の事 法師功徳品)」命が純化された結果現れるものならば、「選挙活動でダイアをもらえてうれしい」などという「あさましい」命とは正反対にあるもの。
悪を滅するを功と云い善を生ずるを徳と云うなり、(p.762日蓮大聖人御書 同上)」先制攻撃論でえせ正当化されたアメリカ主導の二つの戦争には、反対するのが功徳ではないか。

6. 省略

7.自然法思想と善政  Philosophy of Universal Law and Goodness of Politics

マウリア朝のアソカ大王は、仏教精神に基づいた善政を布いて、史上最大の帝王とも呼ばれる。その法勅は石に刻まれ、道路には街路樹を植え尽くした。法(ダルマ)による政治は、現在の法治国家のもとであり、またヨーロッパに伝えられて、自然法思想の源流のひとつともなった。牧口常三郎も、価値論の中で宗教に言及しているが、その中心思想は、「法によって人に依らざれ」と言う言葉に代表される。曰く、『涅槃経の法四依なる「依法不依人。依義不依語。依智不依識。依了義経、不依不了義経。」又「国依法而昌。人因法而尊。」との教は二十世紀文明国の等しく帰依して居る立憲政体の本義にも合致して居るもので、又た科学の期待する所とも合致するではないか。』p.361 牧口常三郎全集五巻。普遍の法によって国も昌え、人は法に因って尊い。釈尊最後の説法とされる涅槃経を引用して、自然法思想を確認している。これは、大日本帝国憲法下・思想統制の厳しかった、第二次大戦直前に書かれていることに注目されたい。

8.牧口常三郎著「価値論と人格価値 - そして戸田による補訂
  Tsunesaburo Makiguchi's Human Value Creation Philosophy and its Revision by Josei Toda


  未完の原稿から、引用させていただく。
--(begin quote)
 牧口会長の「価値論」の持つ今日的意義について疑義を差しはさむ人もいるようであるが、戸田補訂版を読むからであるし、私はそうは思わない。以前、禅に興味を持っていたというアメリカ人に、真の大乗仏教について対話する機会を得たが、創価学会を翻訳して Value Creation Society と言ったところ、What value? とすかさず聞かれた。Human Value と説明し、How to live creative life? が主題であると説明したら、すぐ納得してくれた。創造的に生きるなどということは、彼らにとって常識なのだ。

実は、彼と対話した後に、創価教育学大系 第二巻第三篇 価値論の中で、第六章 人格価値に触れ、我が意を強くした。しかし、英語で対話する限り、極めて自然に出てきた表現だった。ここに、牧口常三郎全集版原著から引用する。Boston Research Center の "Women's Human Values" シリーズは、人格価値を分析的にとらえるから複数であるが、牧口の意図する"人格そのものの価値"は、Uncountable である。

第六章 人格価値
第一節 人格価値の概念及び等級

吾人が、茲に論議の対象として居るのは人格的価値ではなくて、人格価値である。といふのは人格らしき価値ではなくて、人格そのものの価値を意味するのである... 世間には往々人格的価値といふ名称が見受けられるが、吾人の不敏か、その何の意味たるやを判然と解しかねる。そは人格様の価値といふものゝあらうわけもないからである...

...斯うして人格といふ詞は既に或る評価を意味し、而してその結果たる価値を表すものであること殆ど価値といふ言葉と同意味に使用されて居る。価値の有無、高低、尊卑等は、人格といふ言葉と交換しても差し支えなき程である...
--(end quote)
しかし、驚くべきことに、価値論は戸田城聖によって捕訂され、翻訳の上海外に配布された。価値論「第六章 人格価値」の章は「節」に格下げ、「第七章 評価法及び創価法」の章は、捕訂版では影も形もない。上記表現などは削られると同時に、布教を正当化する結論部分がきている。牧口は「法華経の信仰に価値論を取り入れたもの」と、創価教育学会を定義し、価値論と宗教は区別している。むろん、教育哲学としての価値論だからだ。確かに牧口は生活指導法として価値論を用い、布教にも使用した。それは、しかし、他人の模倣できるような代物ではなかった可能性が高い、戸田にしろ。先師の業績を改ざんするような暴挙こそ、宗教の論理で、不知恩とは呼ばれないのだろうか?業績破壊というより、先師の人格改ざんといってよい。

9.日本等質社会 Where is the Homogeneous Japan from?

10.将軍学の衆愚制   Shogunate Mobocracy

将軍学なる前時代的用語が、創価学会で使われる。リーダーの構造が、「総」県を必要とするほどきわめて巨大なピラミッドであるので、「将に将たる」器が必要だとか。従って、特に職業的宗教指導者、いわゆる本部職員は、一日中宗教活動をするわけだ。将軍の「寄らしむべし、知らしむべからず」の衆愚制と、変わりがない。悲惨なのは、何も知らされない会員である。(コモンセンス、2001年)

11.師弟不二説の誤謬

これも、コモンセンスに書き尽くした。

12.ガンジー、キング、池田展と、ガンジー、キング、ジョン F. ケネディー、牧口常三郎展
  Gandhi, King, Ikeda Exhibition into "Gandhi, King, J.F.K., Makiguchi Exhibition"

13.宗教官僚組織の民主化  Democratization of Religious Bureaucrats

これについても、2001年コモンセンスにおいて、数々の改善提案を行った。稟議書に対して、問い合わせすらなさらないのは、なぜなのか?企業においても許されない暴挙であろう。今日の荒廃した日本を招いた、トップリーダーたちの罪はきわめて重い。職業的宗教家は、社会に責任を持たないから政策を持つ必要がない。働かないリーダーも政策は持たない。政治活動と一体化すれば、政党のプロパガンダのみで充分。社会に責任を持ち、社会と接する組織活動・社会行動が自発的にも上意下達にも起きて当然だし、興さねばならない。さもないと、弱者を救う目的も、地球的問題群解決の目的も見失う。

天に向かって吐いた唾は、自らに還ってくる。還著於本人(還って本人に著きなん)。

14.付録: 日本国憲法論議、特に9条関係。そして地球憲章
  Discussion on 9th Article of Japanese Constitution and Earth Charter

小泉首相 「2005年をめどに、憲法改正」
自民党 「国防軍を明記」
民主党 「論憲、創憲」「強い日本を作る」
小沢一郎 「防衛権を憲法に明記」
社民党護憲派 「日本国憲法を死守」
共産党 「憲法改悪反対」「9条は日本の宝」「海外派兵に反対」
公明党 「衆議院選焦点は年金制度」「自衛隊は、現実に存在するから認める。」??←「平和憲法を守り、人間の安全保障」

ゴルバチョフ元大統領(グリーンクロス総裁)など「Earth Charter 地球憲章」を推進
広中和歌子元環境庁長官(民主党)「地球憲章(pdf)」を日本語訳、推進
グリーンクロスジャパン地球憲章を推進
世界の各自治体、NTTなど各企業 地球憲章をすでに批准
ボストン21世紀研究センター地球憲章改訂作業に参加

筆者ら市民の意見:

「地球憲章」を批准、推進
「日本国憲法の平和主義を、世界的に拡大する」
恒久平和主義を堅持し、戦力や武力によらない対話と調和の世界平和貢献を積極的に推進する。 」を日本国憲法9条3項に明記、国際貢献(基本法)における平和主義を再確認する。
アメリカ軍の国連憲章違反、国際犯罪は明白なので、「テロ対策特措法」「有事法」は、憲法前文・9条違反の疑い濃厚。

世界的に軍縮が必要なので、自衛隊、防衛省は「平和維持局 PKA」と「平和情報局 Peace Info Agency」に改組、予算をカット、女性専門家など大幅に採用し、国連憲章の元に、紛争予防、調停、戦後処理、軍縮などにあたる。「武器よさらば!」Peace Keeping Agency は、小武器を持つ警察力にとどめ、戦闘機、戦車、駆逐艦など廃止する。(良い意味での)ハッカーを雇い、PIAを準備する。統括的に平和省の名がふさわしい。

「自衛権」は、刑法の正当防衛条項など自然法思想から明確に存在するが、明記の必要なし。明記すると、政治家の恣意的な次の改悪が怖い。
「戦力」不保持は、平和憲法の原則である。

結語 Epilogue

筆者は、14歳の時、真の人生について悩み、創価学会の門をたたいて、一家でまず一人自発的に入会した。国家権力に保護され権力におもねる宗教が、腐敗するのは目に見えているし、たたかざるを得ない。たたいてのびれば本物であるし、消え去るようならば、偽物だったと言うことになる。永遠から比べて、「人生蛍の一光」と自覚するならば、大切なことに命を懸けたい。この小論が、心ある市民の方々に読まれれば、幸せこの上ない。

1.第三文明社刊「 価値論 」戸田城聖補訂の刊行は、好ましくない。英語訳もこれに基づいてなされ、世界の大学へ配布されている。牧口が生存していたら、「学的良心が許さない」と怒っておられる。

2.牧口常三郎著「 価値論 」の発刊。また、聖教文庫版および第三文明社全集版「創価教育学大系」に基づき、英訳を進め、各大学へ再度配布する。

3.「教授の統合中心としての郷土科研究」牧口常三郎全集第3巻 その他を加え、「郷土学 A Study of Hometown」逐語英訳を進める。創価教育学大系、人生地理学についても、逐語訳を準備する。

4.教育目的を、「子供の幸福」にありなどとする SGI の表面的解釈は、日本の等質社会や、全体主義的傾向を改革できない大きな原因でもある。訂正と謝罪を求める。繰り返し繰り返し害悪を流しておられるので、繰り返し訂正されねばならない。宮田幸一著には、「知行合一の主義によって価値創造力を涵養するという教育目的の明確化」(p.14 牧口常三郎の宗教運動、第三文明社)と説明されている。「独立人格」にありとして何の誤りであろうか。いずれにしろ、教育科学者ではない職業的宗教指導者が、詩的表現で、教育哲学にまで口をはさむことは、許されることではなかった。

5.略。

6.「将軍学」、「師弟不二」説についても、今後も引き続き継続なさるのか?SGI-USAでも、このような害毒に染まりつつある。長男博正の書や、香峰子抄が創価文化会館で販売されている。筆者がコモンセンスで警告した日本版四人組事件が起きても良いのか? 親の七光りでリーダーとなる世襲制は世界中で盛ん。しかし、アルン・ガンディー氏の失脚は何かを物語る。
人は生まれによって尊いのではない。行いによって尊い。」釈尊。平和行動者 Pacifist Activist の言葉である。

参考文献 Bibliography

善の研究」 西田幾多郎著 岩波文庫
特集「仏教の平和思想」所収 「仏教の平和思想」中村 元など 1987 Vol.26 No.2 東洋学術研究
リハビリテーション - 新しい生き方を創る医学 上田 敏著 講談社ブルーバックス
目でみるリハビリテーション医学                   同          東京大学出版会
リハビリテーション   砂原茂一著 岩波新書
薬 その安全性        同
医者と患者と病院と   同
Limits to Medicine by Ivan Illich, 1976 脱病院化社会 晶文社
アメリカ理学療法協会 American Physical Therapy Association     For Consumers     Physical Therapy and your Body
アメリカ作業療法協会 American Occupational Therapy Association
アメリカ言語聴覚協会 American Speech-Language-Hearing Association
物理医学とリハビリテーション Archives of Physical Medicine and Rehabilitation
International Classification of Functioning, Disability, and Health     国際生活機能分類
日本国憲法9条


創価教育学体系(pdfカタログ15ページ)」 牧口常三郎著 聖教文庫 聖教新聞社
Education for Creative Living: Ideas and Proposals of Tsunesaburo Makiguchi (abridged translation)
人生地理学(1)~(5)」 牧口常三郎著 聖教文庫 聖教新聞社, A Geography of Human Life (abridged translation)
牧口常三郎全集」 第三文明社
牧口常三郎の宗教運動」 宮田幸一著 第三文明社
牧口常三郎」 熊谷一乗著 第三文明社
"Makiguchi, Tsunesaburo," an author search in Amazon.com
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価値論」 戸田城聖補訂 第三文明社

功徳論」各種、「王仏冥合論」 戸田城聖全集所収 聖教新聞社

以下 池田大作著
王仏冥合論」 「政治と宗教」所収 鳳書院版、潮新書改訂版 潮出版社
科学と宗教」 鳳書院版、潮新書改訂版 潮出版社
神道軍国主義などと、王仏冥合説」 「人間革命」一巻「千里の道」 聖教新聞社
師弟不二説」 p.182「人間革命」三巻「結実」所収
                   「新・人間革命」「蘇生」34 聖教新聞 2003年10月23日所収等々
創価学会の政界進出初期」 「人間革命」九巻「展開」所収 (論文「王仏冥合論」の記述なきことに注意)
将軍学説」 p.19「人間革命」十巻「一念」所収


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Tamaki Hosoe, 日本理学療法士協会会員, 日本ボバース研究会会員

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