秋の林床の花達

 よく見かける秋の花で、細い柄に花が釣り下がっているのが面白い。 ホウセンカの仲間で種はホウセンカと同じように触るとはじける。 この花も蜜を長く巻き込んだ距の中に隠している。 林床の花達は訪れることの少ない虫たちに蜜だけを盗まれないよう工夫を凝らしている。 長い吻を持つマルハナバチの仲間が花粉を運ぶ,蜂はめしべ、おしべをこすりながら花の中へ入る花は細い柄で吊り下げられているので後ろに傾く花から出るときは後向きにもがく、このとき花粉を背負わせ受粉することになる。 雨の日にマルハナバチが訪れるのを見た、上向きの花の蜜は薄まっていることだろう。
ツリフネソウの花 氷ノ山にて  

 

 

 この花もツリフネソウとほぼ同じ場所にしばしは混じって生えている。 花をつけるのはツリフネソウよりやや早い時期だ。 ただ花の数が少ないのを不思議に思っていた。 最近読んだ本によるとこの植物は繁殖をほとんど閉鎖花(花を開かない、自家受粉)に頼っているとのことである。

 年によって天候が悪く、虫が全く訪れないこともあるだろう。  林床の花達はそんな時の対策を立てているようだ。

  キツリフネ 氷ノ山にて

 

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