タンポポとアブラムシと蟻 2001年5月

アカミタンポポの根元に砂が
砂粒を運ぶアリ

 雨上がりに庭を見ると、シロバナタンポポもアカミタンポポも根元に砂が盛られている。 よく見ると砂粒を運ぶ蟻がいた。 アブラムシを飼っているなとアカミタンポポの葉を採って見たがなかなか見つからなかった。 顕微鏡で見ると透明な0.6mm位のアブラムシがいた。

アブラムシ 左:幼虫 右:胎生親
有翅虫(体長翅端まで3mm)

 今度はシロバナタンポポの葉を採って見ると親虫もいた。

青木重幸 様の見解  タンポポからはタンポポアブラムシAphis taraxacicola(Boerner)という種が記録されていますので,これかもしれませんね。 トビイロケアリ,イエヒメアリなどに囲われているそうです。 参考(杉本俊一郎,1999. タンポポアブラムシの寄主植物,生態および分布に関する知見.Rostria (48): 56-60  タンポポアブラムシについては,宗林先生が無翅虫の色彩を「体色は暗緑色である.頭部,触角,脚の先端部,角状管,尾片などは黒褐色である」と書いていますので,写真の色彩と一致しますね. (宗林正人,1992.新潟県のアブラムシ(1).越佐昆虫同好会会報(74): 1-7.)

モモアカアブラムシ、ワタアブラムシもタンポポで越冬するとの報告があるが青木様のタンポポアブラムシだろうとの話納得です。

トビイロシワアリと判定 右スケール(体長2.5mm)
   蟻の方は頂いたJADGのCD-ROMを調べてみる。 蟻の種類は多いのだ、でもどうやら関西に多いといいうトビイロシワアリと判定。 頭に縦に走るしわが決め手となった。

 この蟻は昆虫の死骸などを砂で埋めて食べることが知られている。

 蟻の分類はインターネットが始まってやっと本格化したらしい。 一応名前は付けられているが標準標本が英国に有りしかも古くなっていて比較が困難!

 アブラムシ、ダニ、・・・小型の動物は皆同じ問題を持っているようだ。 インターネット・データ-ベースの一層の充実を期待する。

 ところでタンポポにとってアブラムシと蟻は困る存在だろうか? 確かに多少弱っている、でも根元が柔らかくなり肥料も集まり何より怖い夜盗虫の攻撃が防げるのでは?  5月中からこの2週間は夜盗虫の攻撃を受けていないしばらく観察を続けることにする。

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