イヌビワ と イヌビワコバチ 2004年11月30日UP 12月10日 全面改訂

イチジクの仲間はコバチとの関係がよく知られている。

種によって固有のコバチと密接な関係がある。

コバチに繁殖の場所を提供し、そのコバチに花粉の運搬を依存している。

したがって片方が絶滅すれば共に滅びる運命にある。

黄葉したイヌビワ

 家のすぐ側にイヌビワはタクサン生えている。  見かけはイチジクそっくりだ。

 イヌビワはイヌビワコバチと共生しその生活史はきわめて複雑である。

詳しくはこちら(リンク)を見てください。

よくまとまっていますが、コバチがいつ産卵するのか、

いつ旅立つのかもっと知りたいですね。

 

11月29日 少し乾燥して口の開いたイヌビワ

11月28日少し乾燥しかかり口の開いたイヌビワを見つけた。

持ち帰ってプラスチック容器に保存。 29日に見ると蜂が10匹ほど出ていた。

殆んどがイヌビワオナガコバチだったがイヌビワコバチもいた。

11月29日 羽を整え飛び立とうとするイヌビワコバチの雌

蜂は体長1.7mm程で湿っていた翅を足で整えると飛び立っていった。

 

透過光で写したイヌビワコバチの雌 触角の鞘が残ってます

後翅は小さいが確かに蜂だ。

イヌビワ雄花果嚢の内部 穴の開いた虫えいと蛹殻も見える

雄花嚢の内部を探すと雄蜂もいた。

 

雄蜂 丸まった形で長さ1mm

イヌビワコバチの雄は雌の入っている虫えいを探し穴を空け交尾をする。

翅も無く平面を歩くことも出来ない、必要が無いのだ。 乾き掛けた花嚢の仲が動ければいい。

外の世界を知ることも無く死ぬ。

雌は雄が空けた穴を広げて出てくるのだそうだ。

 

11月29日 イヌビワの雌花果嚢入口 翅が数匹分

イヌビワの雌花果嚢の入り口に翅を見つけたので中を探すと・・・

 

11月29日 イヌビワの雌花果嚢内部

黒い塊がイッパイ、よく見ると蜂の足も!

成長した実で蜂が押しつぶされたようだ。

 

11月30日 イヌビワの若い雌花果嚢

そこでやや小さい雌花果嚢を調べると十分空間が有ったこんな時期に

花粉を持った蜂が侵入するのだろう。

 

12月3日 花粉の付いたイヌビワコバチ♀

ところで上のイヌビワコバチ(上から4枚目)には花粉が付いていない。

花嚢を割って出てきた蜂だからである。

花嚢を調べると出口付近に花粉を付ける雄花が集中している。

この写真は出口付近で見つけたイヌビワコバチである。

 

日本原色虫えい図鑑(全国農村教育協会)によるとイヌビワコバチは近畿地方は年2-3世代、

とあるので『NOKO』様のまとめ(上でリンク)よりももっと複雑な季節変化が予想される。

 

もっと詳しく知りたい方は子供向けの本ですが

『イヌビワとコバチのやくそく』(浜島繁隆・鈴木達夫)がお勧めです。 

 

私もこれからイヌビワの一年を調べるつもりだ。

果嚢の構造も雄木、雌木についてもっと調べたい。

 

 

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