カシワノミゾウムシ コナラの潜葉性寄生者 2002年5月07日UP 2002年5月07日成虫追加 2002年5月10日修正
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姫路市内の蛤山のコナラが見掛けた限り殆ど一部分が枯れていた。 よく見ると枯れた部分の一部が丸く膨れている。 膨れている部分を透過光で見ると中で虫が動いているのがわかる。 それにしても柔らかい虫えい? 若葉に出来て直ぐ成虫が脱出するのだから柔らかくても良いのかも。
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日本原色虫えい図鑑で調べる限りコナラにはそんな虫えいは無い。 近縁の植物を調べるとカシワに似た虫えいがあり、関連寄生植物にクヌギ、コナラ、ミズナラが有った。 寄生者についてはタマバエの一種としか記載が無い。 付表にコナラハフクレフシが有るので、コレかなと思った。
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虫えいを割って出てきた蛹はもう脱皮直前だった。 採集した次の日早速成虫が5匹出てきた、ゾウムシでした。
コナラ 虫えいで検索して出て来たHPのオーナー杉浦真治様にメールで問い合わせたところ下記の親切な返事をいただいた。
『ボクも虫えいについては専門家ではないのですが、植食性昆虫に興味がありイロイロろと観察しています。 ご質問のゾウムシですが、写真を見る限り、このゾウムシは虫こぶ形成者ではなく潜葉性のものだと思います。 コナラだと、潜葉性のゾウムシ(ノミゾウムシ属)では、ムネスジノミゾウムシ、ガロアノミゾウムシ、カシワノミゾウムシが見られると思います。写真のように新葉の先端にもぐるのは、ムネスジかカシワだと思いますが、ムネスジは体色は黒色で小盾板のあたりに白い縦すじがあり、カシワは上翅にうす茶色のような毛が密生しているので、成虫を見ればわかるかと思います(写真では背面からの写真がないので正確にはわかりませんが、カシワっぽい)。 潜葉性の昆虫を一般にリーフマイナーleafminerと呼んで、葉の内部の組織にはいって、葉肉組織などを食べます(食べる部位はいろいろですが詳しくは、
http://rfecol.kais.kyoto-u.ac.jp/~sugiura/leafminer.html
を見てください)。 カシワノミゾウムシなどはノミゾウムシ属に所属し、これらの種はほとんどすべてが葉に潜るリーフマイナーです(ただ一つの例外がヤドリノミゾウムシでアブラムシのゴールに寄生する 詳しくは、
http://rfecol.kais.kyoto-u.ac.jp/~sugiura/gall.html
を見てください)。 ケヤキやアキニレなどにも別種のノミゾウムシがカシワノミゾウなどと同様に新葉の先端に潜りますので、この時期注意して見ると観察できます。 虫こぶの定義はいろいろですが、一応潜葉性の昆虫は虫こぶ形成者に入れないのが普通です(ただし、ホソガなどで、初期は潜葉性だが、後にゴールを作って中で摂食を行うものもあります)。』
5月10日現在12個の虫えいから10匹のゾウムシが出て来た、同居者の犠牲にもならずすごい発生率だ。