クスノキのダニ部屋 2001年1月18日観察  2003年9月5日最終修正

 (このページ完成には高井@飛騨 様 宮武 様 の助言を得ております。) 2002年4月25日修正

 姫路自然観察の森の観察会でくすのきの葉にはダニ部屋があることを知った。 虫眼鏡を使ってもダニは見えなかった、ただ少し枯れた部分があるなという程度しかわからない。 クスノキがダニ部屋を用意しているのだと聞き不思議に思った、検索するとその趣旨の東京工業大学幸島研究室の研究報告(リンク)もあった。

クスノキの葉の表面
   クスノキの葉を見ると目立った葉脈が2本ある、葉の全長の20%位の所である。 そこに殆ど必ず表側から見ると小さなこぶ、裏から見ると小さな穴か茶色いシミがある。 これがダニ部屋だ。 大きくて長径1mmの小さな穴だ。 あまりにも規則的でクスノキが作ったのかなと思った。

 でも大阪自然史博物館の宮武様からダニ部屋は虫こぶだとメールを頂きクスノキの葉20枚を念入りに調べると、他の葉脈の分枝点にも同じような穴があり、一枚の葉に最小2個最大10個平均で5個有った。 やはり虫が作用して出来たとすべきだと思います。

 2002年4月、クスノキの若葉を検鏡やはりフシダニが見つかったが、内部はまだきれいだった。

クスノキの葉の裏面 目盛り1mm
   しばしば穴も含めて周囲が枯れている。 穴は塞がったようになって中が見えないものが多い。  毛のようなものが生えているし、糞のような物もたくさん溜まっている。

 見つかった住人はフシダニが殆どだ(下の写真)、私の現有設備ではこれが限界。 細長くて前のほうに足がある。 穴の底の白っぽいのと穴の縁左上の少し黄色く見えるもの。 長さ0.15mm程。 一つの穴に5-6匹住んでいるようだ。

 上記、幸島研究室の報告もフシダニが多いと記載している。 フシダニがダニ部屋を作ったのだろうか。

ダニ部屋の内部
   フシダニは殆ど研究されていない様です、セイタカアワダチソウの花にも居たとのこと(リンク)。  フシダニはまだ良く調べられていず種類も多い様です。

 ダニの類は菌糸を食べる種類も多くクスノキがカビからの防衛軍として飼っているとの可能性も否定できません。

 こんなに決まった場所に住んでいたら捕食者には見つけ易い! 穴があいていて無防備だ 、実際色々の虫が入っている。

丸いのが卵 左と比べて
 卵も有りました。 少し時間を置いて撮影し動いている様子が判るようにしてみました。 何匹いるのでしょう? 少なくとも10匹。 昆虫は頭で数えるのかな?
2002年9月28日
  ダニ部屋の外側で待機しているヤヤ大型のダニも見つけましたこれが肉食性の本来の住人だろうか?
2003年8月25日
 ダニ部屋の有るクスノキ(無いクスノキは今まで見たことがない)から種子を採りこの写真の大きさまで育てた。 2003年8月今のところダニ部屋の形成は無い。 若木と言っても葉は、成木の葉に近い大きさとなった。 成木の同じ大きの葉にはダニ部屋がある。

 そろそろダニに感染させオルトランを投与したものしないものの比較をしようと検討中。

 2003年9月 アチコチのクスノキを調べる今年はダニ部屋が少ない、でも若い葉にもダニ部屋はある。  我が家のクスノキは近所にクスノキが無いので感染しないのだ!  『クスノキがダニ部屋を用意する』との東京工業大学幸島研究室の研究報告(リンク)は否定された。

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