アサギマダラ    2000年6月5日作成、12月5日修正

 

アメリカ大陸にオオカバマダラと言う蝶がいて 5,000kmにも及ぶ渡りを行っている。

 In the world, no butterflies migrate like the Monarchs of North America. They travel much farther than all other tropical butterflies, up to three thousand miles. They are the only butterflies to make such a long, two ways migration every year. Amazingly, they fly in masses to the same winter roosts, often to the exact same trees. Their migration is more the type we expect from birds or whales. However, unlike birds and whales, individuals only make the round-trip once. It is their children's grandchildren that return south the following fall. 

http://www.monarchwatch.org/tagmig/index.htm(リンク)

 実は、日本にもアサギマダラと言う蝶がいて、日本列島の中央部からはるか台湾付近まで渡りを行っている。 ヨーロッパの渡りをする蝶については『昆虫の渡り』 C.B.ウイリアムズ箸で見て下さい。 春先から北へ北へと繁殖しながら広がり、秋には南へ南へと戻り南国で越冬し越冬した蝶が次の年北への旅を始める。 このことは比較的最近になって蝶の翅にマークをつけ判ったことだ。

http://www.mus-nh.city.osaka.jp/kanazawa/asagi/asagi.html (リンク)

 

 台湾大学昆虫研究所が十五日(2000年8月)明らかにしたところによると、アサギマダラをマーキングをして台北郊外で放したところ、日本の滋賀県志賀町の比良山スキー場と、鹿児島県でそれぞれ、一匹ずつ見つかった。 滋賀県の発見場所とは約千八百キロ離れており、台湾から日本に飛来したマダラチョウのうち、これまで確認された最長距離だという。  (中日新聞より) 6/26放蝶、8/4再捕獲:越冬した個体が6月末まで台湾に居た? 台湾でも繁殖は確認されているので台湾生れが北へ向かったものでしょう。

アサギマダラ 白山にて 8月7日
    
ガガイモ 一ノ宮町にて 8月27日
     
 兵庫県と鳥取県境の氷ノ山辺りでも秋になるとアサギマダラを見かける、普通はヨツバヒヨドリの咲く辺りをゆったりと飛んでいる。 実はこの蝶鳥にとって不味い(鳥に聞いた訳ではない、ガガイモ類を食べて育った為だ)ので悠々と飛んでいられる。 しかし双眼鏡で見ると、上空を殆ど翅を動かさず上昇気流にのり滑空している蝶を見ることが出来る。    ガガイモ類の代表ガガイモの写真です。 じっさいのアサギマダラの食草はキジョラン、イケマと記載されている。 蝶の多く飛んでいた白山中腹、鉢伏山などで上記植物を探し幼虫の写真をUPしたいと思う。

 問題はなぜ蝶が行き先を知ることが出来るかである。 蝶や鳥が磁力線の方向を知ることが出来るとの説が有力だった。 最新のアメリカでの議論は英語ですがこちら(リンク)へ。

 しかし、最近は鳥については無線機をつけて調べた結果、記憶に頼って越冬地と繁殖地を往復する、と言う説が有力になっている。 『宇宙からツルを追う』 樋口広芳箸

 ヒキガエルがどうやって繁殖池に行くかを調べた本も有るね、八坂書房『蛙の鼻』・ 石居 進 著、匂いで覚えた地図で池に行くと言う結論だが、随分良く調べた話で信頼できる。

 5g程度しかないハチドリでも 5年程度の寿命が有るので、記憶に頼ることが出来る、しかし南に帰る蝶にとっては初めての旅である。

 

昆虫と自然 2000年5月号 情報

 八重山群島では単に越冬するだけでなく繁殖しているようだ(幼虫未発見)、しかし夏には全く見つからない。 紀伊半島では越冬する個体があり、年間3ー4回繁殖する。 比良山系では比良山と琵琶湖バレイを短期間で往復した個体がある。

 

信州アサギマダラ情報

 1995ー2000年 の情報が地図に示してある。

私の意見(12月5日修整)

 アサギマダラは台湾で夏繁殖することも、本州(少なくとも愛知県より南)で幼虫越冬することもできる。 成虫は暑いのも寒いのも弱い、従って夏は高い山か北に、冬は低地か南に向かう。 マーキングで判るように特に秋は南西方向にいっせいに向かっている。 しかし夏場はかなり気ままに長距離を飛んでいる、とすると南に向かえば暖かく北へ行けば涼しくなることも学習できる! なぜ海の上に飛び出せるか? 昔海上を航海した人々は雲の有る方を目指した! 蝶もそのぐらいできるだろう。 夏場も雲のある山を目指して飛んでいるのではないか!

修整前意見要約

 マダラチョウ類の蝶は寒くなると、鳥を見習って南へ向かうのだろう。  アメリカでも鳥たちと一緒に南に向かう蝶が発見されている。 春も鳥たちを見習うのかもしれない。  オオカバマダラが特定の一本の木に集まるのは昆虫の敏感な匂いセンサーによると思う。

 

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