ヌルデノミミフシ  ヌルデシロアブラムシ(Schlechtendalia Chinensis)による虫えい  2002年8月22日追記

10月27日 姫路自然観察の森にて 約1.5倍 出てきた虫が一匹止まっている

 ヌルデ(Rhus javanica)の木の枝に奇妙な塊がぶら下がっていた。  開口部からは小さな虫が時々飛び出している。 飛び出してくる奴は白い綿をつけている様に思えた。  細い枝にこんなこぶを作らしかつ飛び出す時期に開口部を作る、考えると不思議だ。 虫えいを造るヌルデシロアブラムシはこの時期有翅成虫となり冬のあいだはコケ類に住居を移す。  「ヌルデノミミフシアブラムシの二次寄主はチョウチンゴケなどのコケ類であるが、ここに移動した秋の有翅型の子世代は幼虫で越冬し、翌年の初夏に羽化した成虫が一次寄主のヌルデにもどる。 したがって、このアブラムシは増殖のためではなく、一世代を過ごすためだけに二次寄主を利用している(Takada1991)。」  この他アブラムシには夏と冬と寄主を替えるものが多い。 止まっているのが虫えい作ったアブラムシだろうが、白い綿はつけていない。

内部に居た虫 ヌルデシロアブラムシ 約15倍
   上の写真の虫えいを割ってみた。 中を見ると上の写真の虫が沢山入っていた、虫えいの住人は寄生者に入れ替わっていることが多いが宮武頼夫 ・大阪青山短期大学幼児教育科 様に確認頂きヌルデミミフシに間違いない。  虫もヌルデシロアブラムシと判った。  虫えいの中には白い綿の塊のようなものも沢山有った。  もっと早い季節に見つけ白いアブラムシの写真をとりたいと思っている。

 ヌルデはかぶれないと思っていたが、ヌルデミミフシを触ったあとは顔や耳にかぶれを生じた。 虫えいにはかぶれ物質が多いようだ、植物が防衛の為に多くする? 虫が動物の食害を避けるための多くする?

 五倍子と言うのはこの虫えいのことで虫の入ったまま乾燥して用いるとのこと。タンニンの含有量が50%にもおよび染色、皮なめし、インク製造、鉄漿に用いられた。

  ヌルデミミフシはいつごろから出来始めるのだろう、2002年は8月20日に気が付いたがもうかなり大きくなっていた。

8月21日 姫路自然観察の森にて 内部(大きい虫は体長1mm)

  内部を調べると無翼虫がもう既にタクサン棲んでいた。

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