PARASITEについて
生き物は単独では生きれない。 人間も家畜、ペット、 大腸菌・・・・無数の生き物に囲まれ依存して生活している。 一見害しか与えない生き物も排除するととんでもない損害を受けることがある。 アレルギーが多いのは回虫を駆除したせいだとして、サナダムシを腹の中に飼って、ダイエットにもなって良いと言う人もいる。
生物が進化する原動力は適者生存(捕食者や異性の好みによる選択も含めて)であるとされてきたが、最近では進化の速度や現在の生き物のもつ遺伝的性質を説明できないとして、寄生ー共生者に対する適応を進化の原動力として考える研究が多いようだ。
シロアリがセルローズを分解するのに共生する微生物の助けを受けているのはよく知られている。 アブラムシの殆どの種も菌細胞という特殊に分化した細胞にブフネラという共生微生物を収納している(アブラムシの生物学・石川統一 編)。
植物も豆類の根粒バクテリア、ランやツツジの菌根が有名だが、多くの植物がこのような共生者に依存しているのが明らかになってきている。
そもそも生物の体を構成する細胞の中のミトコンドリヤ、葉緑体等ももともとは寄生者、共生者だったと言うのが通説となっている。
ウイルス、この不思議な寄生者? 有害なウイルス以外にも生き物は多くのウイルスに囲まれて生きている。 ウイルスに対抗する為の進化も大事だが、ウイルスが種を超えて遺伝子を運んでいる(ベクターと言う)。 鳥も豚も人間も同じウイルスで風邪をひく、長い時間で見れば脊髄動物はお互いにウイルスを介して遺伝子を交換する仲間達なのだろう。