林床の妖精達
5月半ば氷ノ山の1,000m付近はまだ雪が解けて間もない早春である。 この頃山に登るといろいろの花に出会える。
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| イカリソウ 99年5月14日 氷ノ山東尾根にて | アケボノスミレ 99年5月14日 氷ノ山東尾根にて |
イカリソウは蜜を突き出した角のような距の中に隠している、この蜜を吸えるのは蝶の類しかいないと思うがまだ蝶は見掛けたことが無い。 花はそれを訪れる昆虫と密接な関係があるぜひ調べたい。 イカリソウもスミレもその実にアリの好む物質(エライオゾーム)が付いている。 アリは巣まで運んでその脂肪質の部分を食べ種は捨てる、つまりアリを利用して分布を広げている。 岩の隙間や石垣にスミレが多いのはアリに運ばれるためだろう。 スミレの仲間も蜜を距の中に隠している、この季節林床にはハチのように長い口吻をもつビロウドツリアブが飛んでいる、多分スミレたちはこのアブを頼りにしているのだろう。 実はスミレは花が咲いた後殆ど実をつけない。 実は花の季節が終わった後開かない花(閉鎖花)をつけ無性生殖で殆どの種を実らせる。 厳しい気候の地域で生き残る戦略だろう。 キツリフネも閉鎖花を付けることが知られている。 自家受粉しないものの多い草原の花(アブラナ、ケシ等)と対照的な戦略だ。