クモハゼ属
Genus Bathygobius

 熱帯・亜熱帯の磯に多い小型ハゼ。日本には10種いるとされている。


クモハゼ B. fuscus

  本州太平洋岸(千葉県以西)の磯で普通に見られる。写真は神奈川県産(全長約7cm).
 地味だけどハゼらしい形のハゼ。

Bathygobius fuscus, collected from Kanagawa, Japan.  Photo by T. Mukai.

クモハゼ
スジクモハゼ B. cocosensis

  写真上は和歌山県産(2002.5.7撮影)、下は小笠原産(2001.11.24撮影).千葉県以西に分布する.

 本州〜沖縄のスジクモハゼは、クモハゼよりも白っぽいことが多い.和歌山や沖縄では磯に見られ、沖縄では普通種.和歌山ではそれほど多くない.

 小笠原では河口域から磯で優占的に見られ、色斑にはかなり変異がある.
 
 

Bathygobius cocosensis, collected from Wakayama (upper), and Ogasawara (lower), Japan.  Photo by T. Mukai.

スジクモハゼ
スジクモハゼ
スジクモハゼ
スジクモハゼ(左)はあごの下に皮弁が出ていることで他のクモハゼ属と区別できる.
ヤハズハゼ B. cyclopterus
(2002年7月 仲村将蔵氏撮影)

 写真はグアム産.静岡県以西に分布するとされる.

Bathygobius cyclopterus, collected from Guam.  Photo by Shozo Nakamura.

ヤハズハゼ
クロヤハズハゼ B. padangensis
(=B. coalitus)

 写真は西表島産(2000年8月撮影).千葉県以西に分布するとされる.形態的にはクモハゼと酷似しており、区別は難しいが,第一背鰭の白帯がないことや,胸鰭の遊離軟条が4本(クモハゼは3本)あること,固定したときに尾鰭に黒点模様が生じることなどで識別できる.

 オーストラリア博物館のD.F.Hoese氏の研究では、学名がB. coalitusになるらしい。

Bathygobius padangensis,(B. coalitus sensu D. F. Hoese) collected from Iriomote, Japan.  Photo byT. Mukai.

クロヤハズハゼ
クロホシヤハズハゼ B. hongkongensis
(=B. megetti)

  写真は和歌山県産(上:2001.9.2撮影)とマレイシア産(下:2002.3.13撮影)。自然の状態では後頭部の白帯や背部の鞍状の黒帯が明確なのだが、水槽で撮影しようとすると、写真のようにめりはりのない色になる。

 和歌山産は河口域で採集した。マレイシア産は、クモハゼとともに海岸の潮溜まりにいたが、クモハゼに比べると個体数は少なく、やや低塩分のレキのところにいる傾向があった。

 オーストラリア博物館のD.F.Hoese氏の研究では、学名がB. megettiになるらしい。
 

Bathygobius hongkongensis,(B. megetti sensu D. F. Hoese) collected from Wakayama, Japan (upper) and Tioman, Malaysia (lower).  Photo byT. Mukai.

クロホシヤハズハゼ
クロホシヤハズハゼ


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