サンゴ礁性のハゼ類で,日本からは21種が知られている. サンゴに定住し,そこに棲む個体間の関係によってオスからメスへ性転換したり,逆にメスからオスへ性転換することが知られている.
具体的には,一つのサンゴに棲息する中で,最大の2尾が雌雄として成熟し,そのとき大きい個体がオスになる.個体の移動などで,一つのサンゴにオス同志が棲むことになった場合,小さい方がメスに変わる.また,メス同志が棲むことになったら,大きい方がオスになる.一度オスからメスになった個体が,再度オスになることも可能であり,メスがオスになった後,もう一度メスに戻ることも可能である.こうした様式は,双方向性転換と呼ばれる.ただし,小さいオスと大きいメスの組み合わせが生じてしまった場合は,あえて性転換しない(中嶋,1997).
| キイロサンゴハゼ G. okinawae
(2001.10.26撮影) 写真は観賞魚店で購入したもの.和歌山県以南に分布.ミドリイシ属サンゴの枝の間に棲息する. |
| ベニサシコバンハゼ? G. histrio (2001.12.26撮影) 写真は観賞魚店で購入したもの.R. WinterbottomによるとG. histrioと同定されるが(Delventhal, 2003),鈴木ら(1995)においてベニサシコバンハゼ G. histrioとされたものとは体側の斑紋が異なっている. |
| アカテンコバンハゼ G. sp.2 (西巻氏撮影) 奄美大島以南のテーブルサンゴに棲息する. |
| イチモンジコバンハゼ G. albofasciatus (西巻氏撮影) 写真は幼魚で,成長すると一様な黒色になる.枝サンゴに棲息する. |
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