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調査報告 2002年9月25日(Investigation report 25th Sep 2002)
※センさんからのメールを元に、表現上読みやすいように羊肉が修正しました。(10/1付修正)
今日、准格爾の調査を終えて帰って来ました。
准格爾と言っても正確な地名はジュンガル(モンゴル語の発音〜左手の意味)旗、黄河から31キロ離れていて、石炭のお陰で綺麗な町が出来ている所です。
まず、この町に行って見ると鉄道設備は全て電化されており、准格爾駅に行って確認してみたら、「ここの鉄道は最初から電化路線だよ」と言うのでガッカリ!しかし、諦めず他の町の人等に確認したら、「駅から西3.5kmの所にもう一つの駅があり、蒸気機関車はそこにいる」と教えてくれました。大喜びでタクシー(バイク)拾いそこへ向かいました。駅が機務段のすぐ近くで前進型蒸気が何台も並んでいた!もう暗くなったけど現地のタクシー運転手たちが熱心に色々とこの蒸気機関車が走る准東鉄路のことを教えくれました。
准東鉄路の始発駅の名前は《周家湾》で、そこから南西方面72キロの《西営子》と言う所に向かっています。この鉄道の目的は羊市塔という所からトラックで西営子に運ばれた石炭を運搬してくることで、石炭列車は前進型が重連で牽引します。
前進型は14両在籍(使用10両+予備4両)、鉄道には29カ所の鉄橋と2つのトンネルがある素晴らしい所です。
周家湾〜西営子までの間には現在4つの駅があり、順番は周家湾〜海子塔(16km)〜福興城(31km)〜沙格堵(45km)〜虎石駅(60km)〜西営子駅(72km)となっております。この中で海子塔駅と沙格堵駅はまだ工事中で、来月から使えるようになる予定ですが、線路が2本だけの交換用施設だと思います。
周家湾からは上り勾配が多く、地形が複雑で有名なオルドス地域の黄土高原。どこからどこまでが上り勾配とは言えませんが、目で見てもアップダウンの激しい所で、西営子に向かう空車の下り列車が撮影に適しています。
現地の人に聞いたら福興城駅の近くでは勾配が14‰(石炭満載の上り列車)の場所があると言ってます。(目で見てよくわからなかったけど)その他の場所でも勾配ポイントが結構多い。ただ、道がハードで、車は50m先の線路行くには2kmも遠回りする場所ばかり!しかも間には大きな谷が!!危ないので近くにあまり行かない方がいいと思います。斜面が崩れやすい土地ですので事故の元。長い間の風化、雨水蝕された昔は海底だったアルカリの土壌です。(黄河の黄色い砂の主な元はこのような高原から来たようです)
私は調査二日目の朝に蒸気機関車に添乗して直接ロケハンに行くことにしていましたが止めて、撮影に都合がいいように車での道を見つけるつもりで現地でタクシをチャーターしました。早速ドライバーに「線路沿って行け!」と言ってたらもの凄く変な目で見られ「それは無理だ!こちらの地形を貴方は知らないでしょ!」との怒られた!!そこで普通より二倍高い値段交渉でやっと行ってくれる小さいなミニバス(面的)を見つけた。時すでに10時になっていた・・・
駅の近くから線路付近を私が勝手に指差しして「あそこへ行け行け!」と言い、ドライバーは頭を揺すりながら仕方なくガタガタな道を走り始めた。なるべく線路に近い道選んで、(でも遠回りが殆ど)やっと一番最初の駅である海子塔駅に着いた。それが線路で計算するとたったの16kmだけど、途中で車が走れない場所を歩いたりして2時間もかかった!線路はここまでの間に二つのトンネルがあり、コンクリート橋もいくつかあって、凄い上り勾配だなーと思った場所もいくつかあった。もし、望遠レンズや広角があれば周りの峡谷や素晴らしい景色をバックにいい写真が撮れるなと思った。
線路は海子塔で左に曲がり(連続橋が二つ)、続いて右に曲がる。地形も段々に変わって、砂道も出てきた!いくつかの踏切もあるが、こちらでは主席が事故になった事がないので(笑)踏み切りの見張りはいない。線路は河床沿っていくが、高い所に上らないといい写真が撮れないかもしれない。ドライバーは結構熱心の人だったけど、途中からずっと文句ばかり言ってきて「帰っても修理代にも足りない」とか・・・結局、現地の人も「次の福興城駅まで車での移動は無理」と言うので、踏切を渡って高い丘を越えてセメント道路に戻った。でも、線路がどうしても手前の高い丘の所左に曲がって道路にぶつかっているような気がするから(地形を見て)現地の人に聞くと「道路の下にトンネルがある」との話でした。それは丘の上に道路があって、線路は左に曲がって道路の下を西南に向かっていく構造でした。道路で走ってる人は絶対にこのした蒸気機関車が走ってると知らないでしょう!引き続き福興城駅へ行く道を何度も地元民に聞きながら左の線路に近い道に入ったが、最初は道だったけど線路が見えるところで雨の流れで道がなくなっていた(多分昔の工事の時使ってた道)・・・人に尋ねるともっと遠くから右に曲がって駅の方へ行くとの話、この時ドライバーは「もう貴方のお金は儲けたくないのでここで止める!」と言ってきた。実は駅までもう2kmの場所だったのに走ってくれない!!仕方なく歩いて下の線路まで行きましたが、トンネルから出る所から谷の両側に凄い工事と思うような50m斜面の建築(斜面が崩れるのを防ぐ)の中を通り線路が西南の方向へ下って行く。これなら向こう側からの石炭満載の上り列車が煙モクモクでしょう!!後で聞いたらここがあの噂の14‰勾配の場所だった!
一方、ドライバーは「帰る」と言うので、仕方なく交渉して次は砂道ではなくセメント道路(遠回り)で沙格堵駅まで行ってもらえるようにしました。(羊肉さん、私って交渉が上手いかも!^^)
その後、道路にて遠回りし3番目の沙格堵と言う小さい町に着く。ここはもともと旗政府の居場所で町の中は道路が二つしかない!最初、ここには一番の急勾配が上り列車に対してあると聞いていましたが、現地の人に聞いたり、また自分の車に乗せて案内してもらったところ、結局はさっきのあの斜面の場所着いたが・・・
町に入ると一直線で線路に出会う(橋がある)、戻って100mの町の北側(下り列車方向)の広い道に入って行くと300mの所で道が左に曲がって右側はごみ捨て場所(勝手に捨てているかも)、ごみ捨て場を歩いて小さい部屋のすぐ右側の狭い道で東へ車で行くと線路にまた出会う。ここだ!と思い線路に沿って上へ歩きましたが、目で見て本当に分かるぐらいの勾配の場所があった!それに線路の東側は大きな谷で湖になっているし、その谷は凄い高い壁みたい!壁には昔海の底だった証拠の地層があり赤茶色で美しく、湖の中には白いアヒルがいっぱい泳いでいた。100mぐらいの高い壁の上には青空、それに線路は上り勾配。これは良いアングルだなーと思いました。さらに南から来ている線路がS字カーブになっている。残念ながら線路の右側は砂丘で沙止めの為四角の柳で柵を(草方格と言う)いっぱい作って、丘の上からの撮影はかなり難しいかもしれません!線路の右側からはいい写真が撮れるぞ!!
沙格堵から南を見ると鉄橋があって河床の南側はまた大きな丘が続く。そこで線路は左に曲がり、線路の北側に沙格堵駅。
駅長にこの辺のことを聞きましたが、「下り列車は橋を渡るところが上りで、上り列車はさっきの場所が上り」と。でも「一番の急勾配(あの噂の14‰の所)は福興城駅の近く」と教えてくれました。熱心の方で名前は李駅長です!彼は「朝の6時と8時ごろに石炭満載(前進型重連)の上り列車が二回通って、下りの空車は一回通った(多分ドライバと値段交渉しているうちに周家湾に着いたでしょう)」と教えてくれた。
続いて線路沿って東方に行きましたが、ここから普通の道になり、1km先で線路がまた右に曲がって西南の方向へ行く。丘の下からの道では線路が殆ど見えないが、丘を続けて右に曲がると大きな川の河床が道となっている。石炭運ぶトラックが多く、河床に洪水の後が見える。夏は道が殆ど通れないそうです。西の方向に向かって行きますが、右側のアルカリの岩と言うか壁が続いて、アメリカのグランドキャニオンを感じさせる(行った事がないくせに!)ロケーション上に線路がある!夕日の光線があの赤っぽい壁に当たっていい景色だなーと思ってたら、前のトラックが河に羽間って、助けに二台のトラックが来てました。大きなトラックの側で記念写真撮ってたら突然汽笛の音が!!それに上り列車だ!「さっきの壁が切れていた所に線路があった!あそこへ行け!」とドライバー言う。壁の切れる谷の高い所に橋があっていい場所だったが、そこへ行ったもののあまりにも遠くて、それに自分のデジカメは望遠なしの安物だったことに気が付いたが時既に遅く、蒸気がせっかく重連で来たのにまさか下り勾配で煙もなし・・・「次行こう!GO!GO!GO!」と言ってドライバーもこの時だけはガタガタ道を頑張って走ってくれた(後で右側のドアーが開かなくなった!)、車が方が速いだろうと思ってさっきの駅へ行ったら列車は見えない!今なら橋の所へ行けば夕日の光線でいい写真撮れるのではないかと思ったがそこまでは遠い!そこで現地で一番上り勾配である斜面の場所行こうとスピードを更に出して行き、ようやく良いアングル探して間に合ったと思ったら待っても待ってもヤツは来ない???向こう側の壁に当たる綺麗な光線が段々暗くなってきて、何でこんなに遅いの?もしかしてさっきの駅に止まっているのではないかと思い、今から来たらまだ間に合うと思いつつも、まさか通り過ぎかなー?と思ってもそんなに早いわけない!それに石炭満載だし・・・しかし無情にも線路の方から歩いてきた叔母さん「火車はさっき通りましたか?」と聞いたら「15分前に通った!午後は二回も通った」との答えでした・・・くそ!今までに蒸気を日本の鉄ちゃんと一緒に追いかけていた事が多いけど、こんなに悔しい思いは今までなかった!まさか自分も蒸気ファンになってしまったか?※双鴨山で羊肉さんが車が遅くていい煙の列車に間に合わなかった時の文句言ってた気持がよ〜く分かりました。(^^)
日が暮れて来たのでもう終点まで行くのはを諦めるしかないが、考えてみたら未だに一枚もいい写真も撮れてない事にようやく気付き、これでは帰れないと周家湾に戻ってもう一泊ここに泊まる事を決意しました。
町の中には良さそうなホテルがあまりなく、とりあえず24時間お湯が出るホテルはあるけど止めて昨日泊まった周家湾のすぐ隣の個人招待所にもう一泊泊まる事にしました。(張七さんと言う人で、今度撮影の人がここ泊まるなら部屋と敷布など綺麗にしてくれるって!それにシャワーもついている)明日の朝一発目は最初の橋の所と決めて寝ようと思ったが、蒸気の汽笛とドラフト音、ブローオフする音でずっと眠れなく、結局は遅くまで寝れなかった・・・(鉄ちゃんには羨ましい世界だろ!!)
翌朝6時20分に夕べ予約したタクシーを外で待ってましたが、ここの6時半は予想外に明るくて、駅には停車中の前進型重連が汽笛を鳴らしながら煙を出していて、やばい!もう出発だ!と思ってもこの辺はタクシー全然なし!時間を見たら27分でタクシーは遅い!遅い!と悔しい思いばかりでいらいらしていたが、蒸気は無情にも29分に長い汽笛を鳴らしながら出発!その時本当に悔しくてたまらなかった!何て遅いタクシーなんだろう!どうして時間通りに来てくれないのかと思っているうちタクシが来て「遅いよ!早く追いかけ!」と言ったら、タクシーの運転手は「ちょうど約束通りの30分だよ!」と言うから時計を見たら本当だ!「でも早くしろ!」と言ってたら蒸気がバックして来た?何だ、重連単機が貨物引っ張りに来たんだ!でも急いで橋の所行ってもらう。ここの場所はいいカメラとレンズがあれば色んなアングルの写真が撮れると思いながらも、私のカメラではいい写真が撮れそうな場所がなかなか見つからず、20分ほど探してやっと列車も出発!太陽も出てきて、風もなく、朝日に線路が光ってて、しかも列車にも凄く光ってる!煙もいいぞ!
私のデジカメは一回撮ると暫くたってから次のが撮れるようになってますが、一枚一枚撮れる時間を計算して5枚ぐらい撮った。
カメラの性能に問題はあるが、でも満足!!そしてフフホトへ行きのバスに乗り、この場を後にした。
(余談)
駅の責任者に会って色々話をしたが、こちらでは蒸気機関車の撮影は大丈夫で、それに交渉すれば偉い人の為に用意している3輌の客車を貨物の後ろにつけて全日程走れるチャーターが可能です。これを河北省(大郭村の件)で責任者に冷たい目にされて、叱られていた事と比べて本当に親切だった!ここは一日に何回運行されるかは決まりがないが、やはり運送の都合上、一日全く走らない時もあるとのこと。でもいつも冬は輸送量が増えるし、もうすぐ交換駅が二つ増える事から見てもこれからはもっと本数が増えることを確信してます。ここは列車だけの輸送ではなく、トラックもものすごい量で運んでいる!石炭の質がよく、輸出しているようです。先日日本人来たよと言うので聞いたら石炭商売の人でした。
一日の運行企画は朝の6時と午後4時にあって、調度室の人に聞けば列車運行予定が分かる。
撮影には望遠レンズが必ず必要!車は出来れば四輪駆動のジープがベスト(冬ならバンでも可能)。夏の撮影は危険!黄土高原の土壌は雨が降ると通れなくなり、危ない!それに河床道あるので洪水が来たらどこもいけなくなる恐れがある。今回はあと20キロの終点までは行けなかったが、それは次回のお楽しみ?
撮影地の開拓は日本のプロカメラマン?の皆さんにお任せしましょうか!きっといい写真がここなら撮れるよ!
そうだ!よく羊肉さんはこんなところに蒸気機関車が走っていると分かったね!尊敬します。
長くなってしまった!ごめんなさい!日本の鉄ちゃんが来られることを心よりお待ちしております。
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