沛屯(徐沛鉄路)
撮影ガイド篇

江蘇省の徐州から北に約70km延びる地方路線の徐沛鉄路があるが、その終点にあたる沛屯駅(実際は一つ前の沛県駅が中心地)から大屯煤電専用線が各方面に広がっている。
ここの石炭貨車には「大屯煤電」の文字があるので、恐らくは大屯煤礦と大屯発電所を総称した企業所有の貨車で、石炭の運搬を主な目的としているようだ。
現在、江蘇省の地図を見るとこの地方の地名は沛県となっており、沛屯や大屯の地名は出てこないが、少々古い地図を見ると沛屯や大屯の地名が掲載されているので、現在の行政区として沛県を総称としており、これらの地名は旧行政区のものかもしれない。
さて、徐沛鉄路には国鉄の旅客列車も2往復運転されているが、こちらはDF4型の牽引で、前進型が活躍しているのは奥地に広がる大屯煤電専用線、実際に徐沛鉄路本線までの運用があるのかどうかは調査できなかったが、今までファンに知られなかったことを考えると、国鉄線に接続している本線までは運用されていないと思われる。
この奥地に広がる専用線は少なくとも3本以上のルートがあり、どのような運用でどこに繋がっているのが滞在6時間の間では全く理解できなかったが、機関車の向きは一定ではなく、同じルートでも前向き、バック運転の両方を確認した。機関車の方向転換は沛屯ヤード付近に三角線があり、こちらで向きを変えているので、運用によって方向を調整しているのではないだろうか。
普通に考えて、多くの石炭を消費するのが大屯発電所、ここへの石炭輸送が最大の運用と思われるが、この地には大屯煤礦もあるので、近場で採炭した石炭を各地で集め、発電所に運ぶ専用線運用と、国鉄線へ流す本線運用の2パターンが考えられる。
在籍する機関車は前進・建設・上游型で、実際に路線上で見たのは前進型のみ、建設型は機関車修理工場で一台、上游型は机務段で一台見たに過ぎない。
特徴的なこととして、ここに在籍する前進型は全てハイデフ装着機であること。既に絶滅したと思われた同タイプが6両も見つかったのは嬉しい限りだ!また、面白いことに機関車の所属は「済局徐段」となっており、これは国鉄所有の機関車であることを意味する。よってここの前進型は「済南鉄路局徐州机務段」のものであり、国鉄所有の貴重な現役機となる。(国鉄機としては最後の前進型?)
沛屯ヤードに次々と現れる前進型の全てがハイデフ機なので、ハイデフ前進ファンには夢のような聖地となった。
なお、現地へのアクセスだが、道路事情を考えると徐州からタクシーでアタックしたほうが良い。ドライバーへの指示は、まず沛県へ向わせ、現地に到着したら次に沛屯駅を探さす。沛屯駅に到着したら約500m北方にヤードが見えるのであとはそこに向かえばよい。また、徐州〜沛屯の列車もあるので、現地で一泊するのなら列車でアタックしても十分撮影可能。

※当地の前進たちは2004年11月に全機引退、QJ7022は連雲港へ転属確認あり


●撮影ワンポイント(沛屯ヤード篇)

この複雑な専用線で効率よくハイデフ前進を撮影するのなら、全ての専用線が集まる沛屯駅北方にある沛屯ヤードがお勧め。特にヤード北側は3方向からの入線シーンが全て撮影可能で、特にLine1・Line2は勾配もあり、そこそこ力行してやってくる。特にLine2は前向きの確率が高く狙い目である。Line1は机務段手前にあるヤードから出発する列車が主なようだが、奥地まで専用線があるのかは実際分かっていない。ただ、机務段で見かけたカマが貨物を牽引してやって来たので、奥地からの列車だけでなく、このヤードで仕立てた貨物が出発してくるケースもあるようだ。一方、Line3は当初単なる三角線と思っていたが、カマの方向転換だけでなく、貨物列車もやって来たので、これも専用線のルートと考えて間違いない。ただ、ここの貨物は全てバック運転なので注意が必要。
このヤードに現れた列車は全て停車し、多くの場合ここで編成の組換えを行っており、時間帯によっては続行で列車が来るので結構充実しているので滞在時間が少ない時には非常にお勧め。なお、光線は終日良好で、ヤードにも障害物がなく、ハイデフ前進を狙い打つには最適なポイントと言えるだろう。


Back Go to Gallery