| 2002.10.12版 | |
![]() |
楽譜のない曲を自分の耳を頼りに演奏することを耳コピーといいます。文字通り、耳で聴いて真似をしようとすることです。
とりあえず、ギターでコードを弾こうと思って、闇雲にコードを探そうとしても無理です。なぜなら、
単純な三和音だけでもメジャーコード12種類、マイナーコードで12種類あります。なんの準備もなく、
これらのコードを武器に曲をコピーしようなんて、とてもじゃないが何時間あっても終わらないでしょう。
始めにコピーする曲をよく聴いてキーを探しましょう。大雑把にいえば明るい感じの曲ならばメジャー(長調)、
暗い感じの曲ならばマイナー(短調)です。このとき大事なことは、当然ギターでコピーしようとするからには、
ギターのチューニングが正しいことが大前提です。正しくないチューニングではコピーなんてできません。
正確には、CDのピッチにギターのピッチを合わせることです。
もっとも、CDの場合はピッチが極端にずれてることはありませんが、アナログのレコードやカセット・テープでは、
ターン・テーブルやデッキ・テープの回転数が機器ごとにズレていることはよくあることで、
実際の音程より半音くらいズレていることも考えられます。
まずは、ギターでメロディをなぞり、その曲のキーを見つけます。メロディをなぞる中で、#する音や♭する音を探します。
その時、どこの音が#したか、または♭したかが重要な鍵を握ります。例えば、#も♭も全く出てこないならば、
概ねCメジャー(ハ長調)と言えます。曲調が暗いならばAマイナー(イ短調)でしょう。
もしくは、必ずF(ふぁ)が#するならば、GメジャーかEマイナー、B(し)が♭するならば、
FメジャーかDマイナーと予想できます。
キーがGの場合、Fが必ず#します。ところで、F#とG♭は同じ音程です。ここで重要なは、
GのキーではFが#しているのであって、Gが♭しているのではないということです。
音程としては同じですが意味が違います。簡単に言えば、ナチュラルGとG♭は共存しないのです。
同様にFのキーではBが♭しているのであって、Aが#しているのではないということです。
例えば、Fのキーでは、Fの音程を(ド)として、ドレミを構成することを意味します。ということは、
F(ド)、G(レ)、A(ミ)、B♭(ファ)、C(ソ)、D(ラ)、E(シ)、F(ド)と上る音階を作るのです。
ファにあたるB♭の音程はA#の音程でもあるのですが、これをA#と言ってしまうと、
A(ミ)、A#(ミ#)、C(ソ)となり、ファがないことになってしまいます。
また、#や♭が両方とも存在するメロディは、まずありません。どこかの音程が#するならば#系で統一し、
♭するならば♭系で統一してキーを探さないと訳がわからなくなってしまうでしょう。#や♭が1つならば、それ程、
難しいことではありませんが、それらが多いキーでは注意が必要です。例えば、Eメジャーを例に説明します。
Eメジャーというのは、F(ふぁ)、C(ど)、G(そ)、D(れ)と4つの音程が#するキーです。音程としては、
G(そ)、D(れ)、A(ら)、E(み)が♭するキーであるともいえなくないのですが、そうではありません。
これを♭系で説明しようとすると、キーの主音であるE(ド)が「普通にE」と「常に♭するE」という風に、
2つ同時に存在してしまうことになってしまいます。勿論、臨時的にある音程が#する、♭するという場合もありますが、
それはあくまで臨時です。ある音程が常に#する、常に♭するからこそ、特定のキーというものが産まれるのです。
メロディから、その曲のキーが見つかったならば、主要三和音が決定します。
キーがCならば、Cコード、Fコード、Gコードですし、キーがGならば、Gコード、Cコード、Dコードです。
主要三和音から、それらの代理コードも分かります。キーがCの主要三和音は、C、F、Gで、それらの代理コードは、
Cに対してAm、Fに対してDm、Gに対してEmとなります。
つづく
|