ちょっとばかし、まともに本をよんでないんで(^^;
昔書いたやつをば、ひっぱりだしてきました(笑)
友達数人はすでによんでるはず・・ごめんちゃい。



 「半パン・デイズ」 重松清  講談社

 重松清は、昨年くらいから気になってた・・というか、本読み仲間での
 評価は高かったのですが、泣ける話・・ということで、ちょっと敬遠して
 たのでしたが・・・。
 ん、なんとなくね。 「ナイフ」とか「エイジ」は、いじめの問題などを少年の
 目からとりあげた もの・・という話だそう。 この「半パン・デイズ」は、70年
 代に少年時代をすごした少年ヒロシの 目からみた物語。70年代に
 小学生といえば、私たち!と同世代。

 舞台は、広島まで2時間の瀬戸内のどこか・・・方言をみるとどこだろ?
 東京から父の故郷に引っ越してきたヒロシ。1週間後に小学1年生に
 なるのだが、知ってる人は誰もいない。おまけに東京の言葉・・
 どうなるんやろう・・・・。彼の1年生から6年生までの物語です。

 ほろりとくるところや、ほのかな恋ごころもあって、なんか昔を思い
 出す1冊でした。

※この文章は2000年2月にかかれました。
重松清は他にもいろいろと、じわーとくる小説をかかれています。
文庫にもなってるから読みやすいですね。

Apr.2001 


 「ネバーランド」 恩田陸 :集英社

 クリスマスイブに家に帰れない4人の少年が、彼らだけで過ごす 無人の
 学生寮での7日間の話。 学園ものを書かせたら、天下一品!だと思って
 る恩田 陸です。
 未読の方は、「六番目の小夜子」「球形の季節」などを読んでいただくと
 おわかりいただけるかと・・・。

  高校生だけどどこか落ち着いたオトナの面をみせる光浩、
  両親が 海外赴任中の美国、両親が離婚調停中で帰れない寛治の
  3人が クリスマスから暮れにかけて、学生寮で過ごしているところに、
  変わり者の 統がころがりこんでくる。それぞれの事情をもつ、多感な
  少年たちが 過ごす、切なくほろ苦いけれど、とても大切な7日間。
  読み終わった後、なんかねー、とても切なくなって、誰かと話がしたく
  なり ました。

  恩田陸がこの本の前に出しているのは、「月の裏側」というホラー。
  恩田版ボディースナッチャーです・・と書いてしまうと、ネタばれ
  ですが(^^; ボディスナッチャーへのオマージュという感じで、静かに
  恐怖を感じる 1冊でした。

※この文章は2000年7月にかかれました。
またー恩田陸!とおもわないでー(^^;それだけ紹介したい作家なんです。
#でも偏りすぎ?(笑)

Apr.2001 


 「模倣犯」 上・下  宮部みゆき :小学館

 上下巻、あわせて厚さ80ミリ近く。読み応えありましたー。
 長さもそうだけれど、内容は「火車」よりも「理由」よりも重い。
 結局、読み通すのに、ホント丸1日かかりました。

 ある日突然、破壊される人生。悲惨な殺人事件に巻き込まれ、自分を
 責めながら17才の日々をすごしている真一が、公園でみつけたものは
 ゴミ箱にすてられていた女性の右腕だった・・。
 犯人に翻弄される被害者の家族、マスコミ、捜査陣。
 そして、炎上しながら谷底に落ちていく1台の車。事故死した男の
 自宅には殺人の記録が見つかる。事件を操る真犯人の正体は・・。  
  「まやかしの希望は、絶望よりも邪悪である」

 
 まやかしの希望は・・という腰巻の言葉がまさに、胸につきささる
 下巻の展開でした。ラストは本当に切なかったですね。でも、人って
 ひとりでは大きくなってきてないんだって、読みながら、ストーリーとは
 別になんか考えてしまった。  

 それにしても、宮部さんの登場人物の中で、心惹かれるのは、少年と
 老人ですね。どの人物も、それぞれを主人公にして短編かけそうな
 くらいなんだけれど、やはりコアになる登場人物のうちで、真一と
 被害者の祖父である有馬義男が気になる存在でした。

 この分量をいっきに読ませてしまう宮部さんもすごいけど、でも、
 今回、登場人物めちゃ多いです。途中でええと・・この人って(^^;
 って思うのが、他の宮部さんの作品ではあまりないんだけど、今回は
 さすがに、ページもどったりして(^^;
 宮部さんが属してる、大沢オフィスの公式ホームページ(大極宮
 での通販でこの「模倣犯」を買うと特典として、特製カード
 「登場人物リスト」付なんだそう・・・。
 申し込めばよかった・・・あ、でも届くまで待ちきれなかったか。

 これから買う方は、そちらでの申込みもいいかも・・です。
 締め切りは4/20でした。

 ちなみに、この「大極宮」は、大沢オフィス所属の、「大」沢在昌、
 京「極」夏彦、「宮」部みゆきの三文字・・・うーん。シンプル(笑)

 しかし、正直なところ、もっと感想らしいものを書きたいと思うんだ
 けれど、消化しきれてないところがあるので・・。
 しばらくたったら、また書き足すかも。 

Mar.2001 

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 「スメルジャコフ 対 織田信長家臣団」 村上春樹 :朝日新聞社

 これは、web上の「村上朝日堂」の読者とのやりとりや、ムラカミ
 ハルキ氏のエッセイ(村上ラジオ)をまとめたもので、CD−ROM付
 です。

 イラストをかかれてる安西水丸氏との音声対談!なんかもあったり
 して、紹介しててなんだけど(^^; 好きな人だけ読んでください。
 小説とかとちがって、なんというか、ムラカミワールド全開です。
 いや、小説とまた違う角度の・・といったほうがいいか。

 いずれにしても、ムラカミファンにはほっとして楽しめる1冊でしょう(笑)
 なんてまとめかた。

 いずれにしても、ホームページをご覧になる方は、今年の6月15日で
 クローズされますので、それまでに一回ご覧になってみられたら
 いかがでしょう(^^)

Mar.2001 

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 「ウエハースの椅子」 江國香織 :角川春樹事務所

 江國香織の描く人物は、どこかでなくしてしまったものを不器用に
 探し続けているか、あるいは、この小説の主人公のように、「絶望」を
 身内に”飼いならして”受けいれて、日々をすごしている。
 痛々しいような日々は恋人がいないときを、いかにもほっとする、
 自分ひとりなんだとかみしめる
 ことで、余計に読み手に伝わってくる。
 なんだろうなぁ。でもこの空気感が、私をほっとさせたり、じわーっと
 しみこんでくるものがあるんだなぁ。このあたりを詳しく書いてしまうと
 私自身をさらけだしてしまいそうで、あぶない、あぶない。江國さんの
 本の紹介はうっかりできないね(^^;

 でもね、江國さん。38歳の女はやはり「中年の女」ですか・・(^^;
 と
ほほ。

Mar.2001 

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 「リセット」 北村 薫 :新潮社

 「時と人」をテーマにした3部作の最終は、「リセット」。

 獅子座流星群、そして物語は静かに始まる。
 芦屋で青春時代をすごした、戦時中。真澄は、大事な人たちを失って
 しまった。そして、語り手はかわり、和彦は、自分の子供たちに対して
 少年時代の思い出を語り始める。

 想いは時を超える、希いはきっと、かなえられる。
 ・・・ 「だって、春に五月は一度しかこないだろう」 ・・・そして

 ただ一度、二度とない、この時を生きて、人は絶えることなく、
 それぞれの
 物語を、それぞれの言葉で語り続ける。

 
18歳の私が、目がさめると22年を「スキップ」して40歳になってた。
 同じ一日をずっと「ターン」してくりかえしてしまう私もいた。
 そして、この「リセット」は・・・。リセット・・というよりも、”リプレイ”でも
 なく、時を越えて、結ばれる二人。テーマとしては、時間モノとしては
 よくある設定(去年の恩田陸の「ライオン・ハート」もそうだったな)なん
 だけれど、北村薫氏の、とてもとてもやさしい文章が、私の中の
 でこぼこになった部分を埋めてくれるような感じです。

 実際には、今の人生しか、生きられないのだろうから、二度とこない
 この瞬間も大事にしなきゃあね。

Jan.2001 

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