タイトル:「ライオンハート」
著者:恩田 陸
出版社:新潮社


 


「たとえ、夢でも一瞬でもかまわない。誰よりも深く愛してしまったから」
それがどうして始まったのかはわからない。
神のおぼしめしなのか、気まぐれなのか、手違いなのか。
私たちは何度も出会っている。結ばれることはない。でも、離れた瞬間から
会う瞬間を待ち続けている−−−−−生まれる前も、死んだあとも。
あなたを見つける度に、
ああ、あなたに会えたよかったと思うの。いつもいつも。
会った瞬間に、世界が金色に弾けるような喜びを覚えるのよ。
いつも、うれしかった。覚えていてね、
わたしのライオンハート・・・・・・・。


20日に発売されたばっかのほやほやの新作、恩田陸には珍しい(初めてかな?)のメロドラマ。
今回は帯の言葉(本文からの抜粋)をそのままつかっちゃいました。

ご本人も「すれ違い」をテーマにしたメロドラマを書きたかったそうで、今の時代、それをやるのは難しいとかで
時間を越えてのすれ違い・・というSFにしてしまったそうです。前に「リプレイ」の時にもかいたけど
ワタクシ的には、「時間もの」にはとーってもよわくて、そのうえ、メロドラマときたひにゃー(^^;
ほんとは、今週は、ワーカーホリックにして、下品きわまりなく、でもなんだかにくめないジャック・フロスト警部を
主人公にした「クリスマスのフロスト」をご紹介しようかと思ったんだけれど、買ってきた新刊をつい読み始めてしまったら
もう(T_T)状態で、読み終わってしまったので(あ、私のなみだレベルはめっちゃ低いと思ってくださいねー(^^;すぐに泣けるマークが
つきますんで(^^;)、その感動も薄れぬうちに・・と。書いてた原稿さしかえましたの。ほほ。

紹介の帯にあるように、結ばれることはなく、一瞬の逢瀬(ともいえない時もある。なんたって、相手が自分のことを
思い出す前に出会うときもあるから) だけの、不毛な愛のようですが、これがアナタ。「あなたに会うために
うまれてきた・・。次に会うときまで覚えていてね」なんて、いわれて、離れた瞬間から次にあう瞬間を
まちつづけて、それを心のササエにしているなんて。なかなか切ないものがたりでした。

ちょっとだけネタバレ。ここから→結局、ある一人の女性(英国の超有名な方)のつくりだしたものだったとしても
ラストあたりで、すれちがいをつづけていたエリザベスとエドワードのその世での人生がとてもとても
うらやましくなりました。それと同時に、時空を越えても求め合う二つの魂・・・"魂はすべてのことを凌駕する。時は常にわれわれの
内側にある”という言葉も、今週はやけにロマンチストなわたくしには、びびっときましたわー。
←ここまで。
これってしかし、ネタバレか(^^; いずれにせよ、5枚の絵をモチーフに、それぞれの時代での二人のめぐり合いを
描いています。 あそうそう、「ライオンハート」は、ケイト・ブッシュ(なつかしー)の方で、SMAPの方では
ないそうです(笑)でも、SMAPの「ライオンハート」もちょっと泣かせるという意味では、近いものがあるな(笑)


Dec.23.2000



タイトル:「蒼穹の昴」(上・下巻)
著者:浅田次郎
出版社:講談社


 

「汝は必ずや西太后の財宝をことごとく手中におさめるであろう…」 中国清朝末期、貧しい農民の少年・春児は、
占い師の予言を信じて宦官になろうと決心する。そしてそこから、清朝末期の中国を舞台に忘れられない物語が始まる。

主人公の春児は宦官に、そしてもうひとりの主人公である文秀は厳しい科挙をうけ時代の中枢へとかけあがろうとする。
実在する人物を交えながら、この二人の成長と、ひとつの大きな時代が動く模様を、描いたもの。

・・・なんて書いてますが、これを読んだのは96年ですから、4年も前であるうえに、誰に貸したか(^^;、手元にこの本がないという
記憶力が衰えている私にしては、大胆な選択ともいえましょう(笑) 
とはいうものの、そんなハンデをはねつけるように(^^; オールタイムベストを考えるときに、外せない1冊なのです。


最初に浅田次郎を読んだのは、たしか「地下鉄(メトロ)に乗って」だったと思う。(・・もうこのあたりもぜんぜん信用できないんだけど)
「地下鉄(メトロ)に乗って」は、戦後の日本を舞台にした、タイムスリップ+父息子もので、なかなかよかったんですね。
で、その次に読んだのが、これ「蒼穹の昴」だったので、もうぶっとんでしまったわけです。
中国ものはじつは、ちょっと苦手(だって、登場人物の名前難しいんだもん)だったけど、なんのなんの。
上下巻はもうそりゃーいっきよみ!ですよ。 それは保証します。だめでも、なにもでないけどヽ( ´ー`)ノ

西太后は、あんまりいいイメージなくて(映画の「西太后」もこわいやーん)、宦官ってのもなーんかふよふよした
イメージ(ごめんなさい)だったんだけれど、宦官になるためにもこんなに命がけだったのねーと、殿方はこのシーンは
もしかしたら、恐ろしくてページをめくれないかも・・。

涙腺が弱い私の、なみだ度はあまり参考にはならないかと思いますが、それでも泣ける話ではあります。
そして、読後には春児の見た、とても蒼い穹(そら)が、私にも見えた気がする、そんな1冊です。

余談ですが、いくら泣ける小説好きの私とはいえ、あまりに続くと、ましてや”落涙小説”などといわれた日にゃ
敬遠したくなるものです。このあと、「日輪の遺産」(これもすごくいい)、「珍妃の井戸」(「蒼穹の昴」の少しあとの時代)を
読んだあと、「鉄道員」にたどり着き、しばらくいいか(^^;と思ってしまったくらいです。
最近また「シエラザード」で、浅田次郎をひさびさに読みましたが、ちょっと不満は残るものの、泣ける切ない話でした。

そそ、浅田次郎といえば、あと外せないのが「プリズンホテル」(極道のみなさんが経営してるホテルのお話)とか
「きんぴか」(1〜3巻)なんかの、ピカレスク小説は、もう笑い泣きができる、エンターテイメントな小説でこれも
おすすめですよん。

Dec.14.2000



タイトル:「カラフル」
著者:森 絵都
出版社:理論社

この世がとってもカラフルすぎて、ぼくらはいつも迷ってる。
どれがほんとうの色かわからなくて。
どれが自分の色だかわからなくて。

「抽選にあたりました!」突然、天使のぷらぷらに言われた、死んだはずの「ぼく」は
「小林真」という自殺したばかりの少年の体に入ることになった。うまくいけば、輪廻のサイクルに
入ることができ、もう一度生まれ変わることができるのだ。だけど、この小林真くんの人生も
なかなか大変なものみたい。奇跡がおきたーと喜んでる両親や、クールな兄の家族の中や
また、学校での「小林真」としての生活。その中で、自分がなぜ死んだかを思い出さなくちゃ
いけない。時々現れるぷらぷらは、わかるようなわからないようなヒントだけ。
いったい、ぼくってなにものなんだ?


この本も、私のオールタイムベストにはいるだけなく、もしも自分の子供がいたら
中学生くらいのときに、読ませたい1冊です。

読んでいる間は、うっすらと様々な色が見えるのだけれど、ラストを読み終えた
瞬間、大げさでなく、はっきりとカラフルな世界が見えたような気がしました。

普段はグレイッシュなフィルターをかけたような毎日でも、ほんのささいなことで
あざやかな色が見える時間があるように、その瞬間を見逃さない気持ちを
忘れないでいたいなと思った1冊でした。

同じような年頃のお子さんがいらっしゃる方は、ぜひ一緒に読んでほしいなぁと
思います。そして、それについて、話あわなくたっていいんです。ただ、もし
読まれたあなたが、カラフルな世界を見ることができたら、観ている色は違うかも
知れないけれど、そう感じた・・ってことが、伝え合えれば・・なんて思ってしまいました。
私には子供がいないので、それは理想なんですけれど・・(笑)

この「カラフル」の作者、森 絵都さんは、児童小説ではたくさんの本をかかれてます。
この「カラフル」以外では、「宇宙のみなしご」も好きな一冊です。

子供向けの小説とあなどるなかれ。なかなかふかーいものがありますわよ。

・・・と今週もちゃんと「定期的」だったわ。ほっ。
今世紀中はこのペース、まもりたいーーと思っておりますのよ、はい。

Dec.3.2000



タイトル:「リプレイ」
著者:ケン・グリムウッド
出版社:新潮文庫

もう一度、人生をやり直せるとしたら、あなたは何を、そして誰と過ごしますか?


ジェフ・ウィンストンは、彼の最期の時を、彼のオフィスのデスクで、妻の冷たい声を
聞きながら、迎えてしまった。1988年10月18日、彼のデスクの上のデジタル時計は
1:06 PMを示していた。胸の痛みから開放されて、再び目をあけた彼の目に映ったものは・・・
25年前の学生時代の部屋だった。そして、彼の記憶はこれから起こる25年間の出来事を
彼の人生を覚えたままだった。


今までの4週は、その週に読んだ面白かった本の紹介でしたが、今週は過去にさかのぼって
オールタイムベスト10にはいっている本の紹介をしたいと思います。

この隠れた?名作「リプレイ」は、10年前の発売当時、本好きの中で、結構話題になったので
読まれた方も 多いかもしれません。

物語は、主人公ジェフが、死んでしまうところから始まります。そしてそれは、彼を翻弄する
”リプレイ”の始まりだったのです。

"未来”のことを覚えたままの状態でリプレイできるとしたら?誰でもやってみるのは、お金儲け?
そして、その資金をもって、最初の人生でやれなかったことをする?
でも、”リプレイ”は続くのです。自分が25年かけて、新しい人生で築き上げてきたものが
リセットされ、また25年前からやり直し。
築いてきたものは、大きな家や会社だけでなく、愛する人であり、家族であり
そして、なにより自分の人生なのに・・。

久しぶりに読み返したこの本は、10年前より年齢を重ねた私にとって
より切ない気持ちを強く、そして、元気をくれたようです。

何度も繰り返すことのできる人生・・そんなのは、できないからこそ
初めなことばかりに遭遇する、今のこの人生。
繰り返しできないからこそ、大事に大切に、楽しまなくちゃ!と、おもった1冊でした。
でもなにより、ストーリーも楽しませてくれて、エンターテイメントな1冊です。
きりっと寒い日の午後に、暖かいカフェラテなんかを飲みながら、読んでいただきたいものですな。

同じような時間の中で繰り返される小説といえば、”時”を扱った北村薫の「リターン」
とか、気がつくと高校生に戻っていた40歳の女性の物語の「スキップ」なんかも
元気が出る1冊ですね。 なにかの機会に、紹介したいと思っています。

※まちがったー!(^^; 上の文章で、「スキップ」のことを”気がつくと高校生にもどってた40歳の女性”って
書きましたが,逆です、逆(^^; 高校生だったのに、気がつくと40歳になってた女の子のお話でした・・。
どうも、書きながら、東野圭吾の「秘密」とごっちゃになってたみたいでした。訂正でぇっす。

(Nov.26.2000)

さぁ、来週もオールタイムベスト10からお届けしましょうね。
それにしても、私のオールタイムベストって、10冊でおさまったっけ(^^;

Nov.25.2000


タイトル:「ブルー・リング」
著者:A・J・クィネル
出版社:集英社文庫

ダイ・ナードな熱い男・クリーシィの新たなる復讐劇は・・・

地中海の各地で頻発する若い女性の失踪事件。
美少女を生贄にささげる「秘密結社」の存在とは・・?

今回もクリーシィ、マイケルの、愛する人を傷つけたやつらへの
復讐劇が始まる・・・。


つい、最近まで、謎の作家だった A・J・クィネルの人気シリーズ クリーシィシリーズ。
主人公のクリーシィは、元・外人部隊の兵士。いわゆる傭兵というやつです。

このシリーズは、「燃える男」というタイトルではじまったこのシリーズは
寡黙で頑固で、でも熱い男であるクリーシィが、自分のまわりの愛すべき人たちを
傷つけた相手を、 それはもうこてんぱんにしてしまう・・という
うーん(^^;こう書くと、なんかちょっと感じが違うけれど(笑)
それは、もうページをめくるのが、もどかしいくらいの小説なのです。

養子となって、いまはたくましい息子と育ったマイケルとの話など、クリーシィを
とりまく人々とのストーリーを楽しむためにも、できればシリーズ最初から
読まれることをオススメしますね。(もちろん、単品でも十分楽しめるとは思いますが)

クリーシィシリーズとしては
「燃える男」
「パーフェクト・キル」
「ブルー・リング」
「地獄からのメッセージ」(これのみ 新潮社文庫)

もちろん、これ以外の小説も、オススメなクィネルです。

それにしても、ハヤカワのキンジーミルホーン・シリーズやヴィク・シリーズのように
売れてきたら、ハードカバーにするの、クィネルについてはないよなーと思ってたのに
やっぱりハードカバーになってしまいました・・・なぜだー。気持ちはわかるが
文庫のシリーズはずっと文庫のままにしててよー(T_T)

・・・ということで、まだまだ「定期的な」今週の一冊でございました。

Nov.19.2000


タイトル:「puzzule パズル」
著者:恩田 陸
出版社:祥電社文庫

いくつかのピースがぴったりはまった時・・・・

ほぼ同時期に死亡したと思われる不審な複数の死体が
人ひとり住まない廃墟と化した島で見つかった。

偶然による事故か、殺人か。

2人の検事の静かな闘いが、ページを繰る手を休ませない。

さすが、恩田陸。期待は裏切りません。


なぁんて、ちょとクールに紹介しちゃいましたが・・。恩田陸、マイフェイバリットな作家の1人です。

幻の名作といわれた(昨年だったか、一昨年だったかにハードカバーで復刊しましたが)
デビュー作の「六番目の小夜子」以来、新刊が出るたびに、楽しませて頂いております。

ここのところ、たくさん本を出してくれはるので、恩田ファンとしては、とっても嬉しい日々を過ごして
おりますが、SFあり、ミステリーあり、ファンタジーありと、いろんなテイストを味あわせてくれるのですが
そこはそれ、フォン・ド・オンダというか(笑) いいだしがきいているのです。

この 「パズル」の冒頭は、何の脈絡もない、記事が次々に紹介されます。そして次の章では
廃墟と化した島に、友人同士である2人の検事が、発見された奇妙な複数の死体にまつわる
事件の話を始めるのです・・・。

ページ数にして、150ページ足らず。それもかなり大きな文字(^^;。祥伝社文庫15周年の
書き下ろし中編とやらで、すぐに読めるし、薄いし(^^;で、忙しくて、荷物の多い方(わたしや、ワタシ(^^;)にも
ぴったりでございました(笑) 恩田陸は、最初、会社勤めをしながら、小説書きをしてはったんですが
そのせいか、初期は寡作な人で、新刊がでるのを、待ちわびていたのですが、ここのところ、小説家一本で
お仕事をはじめてられてからは、コンスタントにおもしろい本を出してらっしゃいます。

オススメは・・・って、ワタシに言わせると、全部(^^)なんですが、その中でも強いてベスト3をあげるとすると・・

「六番目の小夜子」
「光の帝国 〜常野物語」
「三月は深き紅の淵を」

でしょうか。いやー、最近でた「三月〜」の続編?的な「麦の海に沈む果実」もよかったし、
少年達の7日間を描いた「ネバーランド」(少年もので、学校ものにヨワイわたし・・)もよかったし
短編集の「象と耳鳴り」も・・って、あげていったら、キリないですね(笑)
まぁ、だまされたと思って、恩田陸、読んでみてくださいましな。

おまけ:この「パズル」にでてくる検事のひとり、関根春(しゅん)は、恩田陸の
いくつかの作品にでてくる人ですね。そうそう、あの人のお父さんですね・・。

おまけ2:「六番目の小夜子」は、この間(って結構前かな(^^;)、NHKの少年ドラマシリーズ的な
枠で、ドラマ化されてましたね。学祭の”小夜子”の演劇シーンは、けっこう、うまく
できてたような気がしました。でも、小夜子役はちょっと役不足かな。

おまけ3:NHKの少年ドラマシリーズといえば・・・なつかしーと言う方は、30代後半の方ですね(笑)
復刻ビデオかなんかでたらいいのにーと思いつつ、NHKにもテープがないという話をきいて
よけいに見たくなりました・・・。ああ、「時をかける少女」に「謎の転校生」、後半には「七瀬ふたたび」とか
ありましたね・・・。うう、全シリーズがもう一回みられるなら、好きなお好み焼きを、この先一生ガマンしても
いいくらいなんやけどなぁ・・・・・(笑)

Nov.12.2000

おお。今のところ”定期的な”「今週のいっさつ」だわ(笑)


タイトル:「中二階」
著者:ニコルソン・ベイカー(訳:岸本佐知子)
出版社:白水Uブックス

                       ナノ
些細なことが、気になるのよ・・・半径2mの極小小説

ページ・ターナーと呼ばれる、どんどんページをめくるのももどかしくなるほどおもしろい小説がありますね。
人によって、ごひいきの作家とか、好みのテーマというがあると思うんだけど・・。ワタシにとっては
例えば、新刊が出る度にミズテンで買っても必ずお腹いっぱいマンゾクさせてくれる宮部みゆき(*1)とか
ヒーリング本として、こよなく愛している江國香織(*2)とか、「12国記」(*3)の新刊を心からまちわびてる
小野不由美とか、リアルタイムに読みつづけてきたムラカミハルキ(*4)とか・・。
書いてるとキリがないのだけれど、とにかくストーリーや登場人物で読ませる、愛すべき小説がありますね。

しかし、なのです。
今週紹介しようと思ってるのは、ちょと違う。とにかく、おもしろい。おもしろいけど
ページをめくる手は、進んだり、戻ったり。
こんなに脚注(*5)がある小説って、初めて読んだわ。

物語自体は、 一人の男が、お昼休みの直前に切れた靴紐の代わりを買いに
エスカレータに向かって足を踏み出したところから始まり、ランチをとるついでに近くのドラッグストアに立ち寄り
ふたたび オフィスのある中二階にもどるべくエスカレータを降りたところまでの
オハナシなのです。 だけど、その間に彼が考えること、とても日常的な些細なことが、深い!?考察とともに
ミクロ的視点でとらえられた脚注とともに、語られるのです。
例えば彼は、切れた靴紐のことに思いを馳せる・・・昨日、今日と立て続けに左右の靴紐が
切れたのはなぜだろう?靴紐と摩擦の関係について考える・・・。
考えながら歩いていると、オフィスのアドミの女性に会う。ちょっとした会話をしていると
オフィスでの軽い会話を上手に終わらせる方法が二つある・・・ひとつはやや冗談めいたひとこと、
もうひとつは、有意義な情報の交換である・・・なんてことに脱線するんです。
それから、オフィスの自動販売機でコーヒーを買うときに、なぜ紙コップなのか?どうして
発泡スチロールのカップじゃないのか?とか、コーヒーの自動販売機の隣にある
スナックを買うときは、買った商品の取り出し口が硬いけれど、大体において
スナックを買おうとした時点では、すでにコーヒーを買った後思いつくことがおおくて、
片手に熱い紙コップのコーヒーをもって、もう片方で固い取り出し口を押さえて
取り出さないといけない・・とか。
愛すべきこの脱線するストーリーは、スリルやサスペンスはないけれど
普段はあまりなにも起こらないと思われてる日常が、急に気になる部分が増えて、
カラフルになる1冊といっても いいかもしれませんね。

近くにこんな人がいたら、きっとワタシは彼を観察するな(笑)

Nov.5.2000


*1)もう時代小説からSFから動物ものから、なんだって、幅がひろいのである。もうみなさまご存知の宮部みゆきさんは、うちの母(62才)も大のお気に入りで、次の新刊はいつか?と待ちわびているのである。どれがおすすめ?なんていわれても、全部(^^)と笑っていうしかないのだ。
*2) ヒーリング本として、もうぼろぼろになるほど読んでるのは、「ホリーガーデン」(新潮文庫)。もうワタシのココロのトモなのです。
*3)ちょっとワタシは講談社に怒ってるのである。なぜかというと、もともと、この名作「12国記シリーズ」は、講談社ホワイトハートという、ちょっと男性なら買うときに気恥ずかしい思いをしてしまいがちなシリーズからでていたのに、人気がでてきたら、普通の講談社文庫として、それも表紙なんかも変えちゃって,出してきたから。つい間違って、あんなに待ちわびた新刊かーー(T_T)と、あわてて手にとると・・という繰り返しなんである。小野不由美さまさま、「屍鬼」も非常に面白く読ませていただきましたが、やはり「12国記」のシリーズを心より待ちわびております・・・・。オンナコドモの読むものと侮るなかれ(誰も侮ってへんか(^^;)、とても、 ストーリーもおもしろく、人物も生き生きしているのです。これはまたの機会にぜひ紹介したいなぁと思っておりまする。
*4)もちろん、村上春樹なんですが、ワタシ的には ムラカミハルキがしっくりくるのだなぁあ。「羊をめぐる冒険」や「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド」的世界が好きです。
*5)真似してやってみたけど、なかなかうまくいきませんなぁ(笑)


タイトル:「ブリジット・ジョーンズの日記」
 〃 きれそうな私の12ヶ月 春夏編/秋冬編
著者:ヘレン・フィールディング
出版社:ソニーマガジンズ
  タイトル:「ああ言えばこう食う」
     「ああ言えばこう嫁く」
著者:壇ふみ ・ 阿川佐和子
出版社:集英社


ブリジット・ジョーンズ?それとも ダンフミ+アガワサワコ?

「ブジリット・ジョーンズの日記」

独身生活も長くなると、自分の生活のペースというものがどんどん確立されてくるもので・・。
それがよいのか?悪いのか?
・・は、この際おいとくとして、自分だけがこんなに自堕落?な生活なのかな?とか
こんなことでいいのかしら?なんて時には、考えることもあるのだけれど
この3人の話を読んでるとああ、いいの、いいの、これでさーヽ( ´ー`)ノと思えるのでした。
ある意味、コワイ1冊かも・・・。

前作「ブリジットジョーンズの日記」から1年?まぁ、なんてことはない話だけど
ロンドン在住の30代独身女性の生活。
国は違っても独身女性ってこんなもんちゃう?結構、笑った後で、ちょっとひきつってるかも(笑)
でも、結構わかる部分も多くって。
”楽観主義は健在なれど、やはり内面の安定ははかれない(とほほ)”
って、わかるーっ!って、時、あるもんね。
まぁ、本屋さんでちらちらっと立ち読みしてみてください。

「ああ言えばこう食う」(集英社 \1,500)

このお姉さま方は、才色兼備でいらっしゃるのに、こんなにおとぼけた方々だったとは(笑)
辛辣なやりとり・・とあるけれど
(くさい言い方をすれば)こんなに友を愛する気持ちにあふれた往復エッセイはないなぁと
電車の中で不覚にも笑い出しそうになったのを押さえたワタクシはおもいましたね。
でも、マジメな話、ダンフミが、アガワサワコがお互いにかいているように
自分に不幸なことがあったときに、まっさきに電話して電話を切った後に
悲劇が喜劇になってるような、そんな友は神様からのご褒美だと
わたしもそのような友をもっているのでよくわかるのである。
殿方には殿方の友情があるように、女性には女性同士でないとわかんないことも多いのですよ、ね?わが友よ
でもなー。そんな素敵な友達がそばにいてて、老後は一緒に楽しくくらそーね・・なんていってると
結婚しなくても、まっいいか
なんて思ってしまうのは・・・どうなんでしょうね?

・・・って、ぜんぜん本の紹介してないし、ぜんぜん1冊じゃないんだけど(^^;
まずは第一回目の「不定期な 今週の一冊」でした。
次はいつだろう?

Oct.30.2000