アフリカの王国と帝国


ゾマホンの故郷にも 王国があった。

ゾマホンの故郷 ダサズメにも 王国があった。

日本で手に入るアフリカの観光案内・ガイドブックを読
んでみても、ベナンには概ね以下のような観光スポッ
トが掲載されている程度である:
ー 奴隷海岸とブードゥー教の古都で有名なウイダ
ー アフリカ最大と言われている水上の村ガンビエ
ー ユネスコの世界文化遺産があるアボメーの王宮
  博物館
ー トファ王国の王宮博物館などがある首都のポルト
  ノボ


アフリカにはあちこちに多くの王国が繁栄していた
ようで、ベナンでもその例外ではなかったようだ。
事典などを紐解いてみると、ベナン周辺では次の
ような王国の名前が出てくる。

ー ダホメー王国
  ベナンの南部にあったフォン人の王国で、17世紀
  の初めころから奴隷貿易で軍事力を増強して栄え
  たとされる。 1894年にフランスの侵略により滅
  亡。 アボメーにその王宮が残っている。
   
ー アラダ王国
  アボメーよりも南のアラダにあった王国で、17世
  紀の初めにあった。 元々アラダ王国の3人の
  兄弟の1人が王位を争って独立したものが
  ダホメー王国であり、アラダもフォン人の王国で
  ある。  アラダは海岸に近いため、ヨーロッパ商
  人との間で奴隷貿易が行われていた。
  1724年にダホメー王国によって滅ぼされた。
   
ー ホボヌ王国(別名 ポルト・ノボ王国、トファ王国)
  現在のベナン共和国の首都にあった王国で、16
  世紀後半から1863年にフランスによって滅ぼさ
    れるまで存在。 フォン人の王国。

ー ベナン王国
  現在のナイジェリアの西部にあるベニン・シティに
  13−18世紀ころに存在したとされる王国。 
  ヨルバ人の王国。
  (ベナンは仏語読み、ベニンは英語読み、
   地元の発音はベネンに近い。)

ー ソンガイ帝国
  マリとニジェールにまたがって住むソンガイ人が支
  配した西アフリカ最大の帝国。 9世紀ころを
  起源として1591年の崩壊まで続いた。
  西はセネガルから、東はナイジェリア北部までの
  内陸部をを支配地域とした。
  塩と金の交易で栄えたトンブクトゥは、多くのアラブ
  系商人が往来し、 多くのモスクや大学、学校が
  あり 宗教・学芸都市として ヨーロッパ人にも
  あこがれの、幻の都市となった。
  

これらを見ていると、西アフリカでは 9世紀から19
世紀まで、つまり、日本の歴史で言えば 平安時
代から明治時代までの間に、多くの小王国、ある
いは帝国が栄えていたことになる。

さて、ゾマホンの故郷は 空港のあるコトヌー市から
北へ車で4時間ほどのところにあるダサズメである。
ここダサズメにも、昔 イボ・イダシャと呼ばれた王国
があった。 そして、ダサ・ヒルズが その聖域となっ
ていたという。

ダサ・ヒルズと言うから、「丘」「なだらかな丘陵」を想
像していたが、岩がごろごろの岩山である。 この
頂上付近には、王国時代に長老たちの議会が開か
れたという、大きな岩に囲まれた広場がある。20〜
30人が車座になれるほどの広さである。
イボ・イダシャ王国時代には 誇るべき文化と政治のあり方があった。

「オバ」と呼ばれた「長」たちが この山の上で 強力
な法的な力を持ち、山の下に居る「王」が 実際
の政治を執行したのだと言う。

山の下に居る国王は、この山の上に立ち入ることは
許されていなかった。
王が山へ登ることを許されたのは 王の死後だけである。





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