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4枚の絵画 昼の輝き 2

 

●ナイトギルド
 一方、シンは、ティア達と別れた後、もう一度ナイトギルドに足を
向けた。
 受け付けをやっていた男が妙にシンのことを気に入ったらしく、
情報を夕暮れ時までに調べておくことになっていたのだ。
 もちろん、受付の男とて、下心がる。
 情報を提供する事で、気前よく報酬を渡すと見た騎士に、適切
な情報をあたえれば、懐が暖かくなるのだ。
 特に、人を疑う事をしらないような人の良い若い騎士と人脈を
作っておく事も利用価値があると言うものなのだ。
 もちろん、シンはそのような裏があるとはしらず、”いい人だ”と
行為を受ける事にしている。
 シンには、自覚はなくとも、結果的に、それに便乗して、他の事
についても調べてくれるように頼んだのは、さすがシンのひそや
かなるしたたかさ、と言うべきであろう。
 北の洞窟についてと、展覧会の絵についてである。
「シンさん、来てくれたんだね」
 受付の男の名は、ジョンと言う。
 ジョンは、シンが来たのを確認すると、歯並びの良い白い歯を
見せるかのように笑顔で迎える。
 対するシンは、嫌味のない笑顔を浮かべて軽く挨拶した。
 シンは、彼には何か下心があるとでも直感した。
 とはいいつつも、情報を得る機会は見逃せない。
「さっそく、アルクィンのいる『展覧会の絵』と北の洞窟の地図を渡
しましょう」
 ジョンは、さわやかな笑顔で、2枚の地図をカウンターの上にお
く。
「アルクィン?」
 とシンは、質問しつつも、ジョンのさわやかな笑顔、見れば見る
ほどジョンの整った容姿は、美男子と感じしまった。
「こりゃ失礼、シンさん。
 それがね、俺が展覧会の絵って言うのと北の洞窟について聞
かれたときピンときたんですよ。
 シンさんはここに来たばかりだから知らないだろうけど、10年前、
この街に悪魔が取り付いていたんですけど、バハトゥーンって言う
戦士とその仲間達が悪魔を退治してくれたんですよ。今ではあそ
こは不吉だってんで、誰も近づこうとはしませんがね。
 そして、そのときに、デミナス兄弟が悪魔退治に貢献したんで
すって。なんでも、悪魔退治の道具を造ったとか、いや、噂です
けどね。
 それで、兄の方はそのまま旅に出たんですけど、弟の方はここ
に居着いてしまいましてね。それがアルクィンって訳です。
 で、その悪魔退治の場所が北の洞窟で、展覧会の絵ってのが
悪魔退治に使われたらしいんですよ。
 それでシンさんがその二つについて知りたいんであれば直接
当事者に聞いた方が良いだろうって言うわけですよ」
 ジョンは立て板に水を流すように一気に情報を垂れ流す。
「で、その『展覧会の絵』というのが、アルクィンとか言う人の店と
いうことなの?」
「そうです。でも、いつでもそこにいるわけではないんですよ」
 ジョンは申し訳なさそうにシンに謝る。
 シンはジョンから北の洞窟の地図と、『展覧会の絵』までの道の
書いてある地図を受け取り、ナイトギルドから出た。



 

 呟き尾形 2005年5月14日 アップ

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