2009/5/4
忌野清志郎さんが亡くなった。
いや、あえてこう言わせて欲しい。「清志郎が死んだ。」
スタジオから帰り、何気なくテレビを点けたその瞬間、清志郎さんの訃報を伝えるアナウンサーの言葉が僕の耳に飛び込んできた。
その時、頭の中でつぶやいた言葉が「キヨシローガシンダ…」だった。
僕は清志郎やRCサクセションの熱心なファンというわけではない。彼の曲は代表的なものを何曲か知っているくらいだ。
それでも彼が素晴らしいボーカリストであり、ソング・ライターであり、日本の音楽界にとってとても大きな存在だということは感じていた。
時折テレビで見る映像は、メイクをして、派手な衣装を身に着け、シャウトしてる姿がほとんどだった。いつ見ても年齢というものを全く感じさせなかった。
寿命や病気で死を迎えるとう、人間としてごく普通の事からはとても遠い場所にいる人のように思えた。
癌で闘病生活を送っているということは知っていたけれど、やはり僕の中で清志郎と死はすぐには結びつかなかった。
数年前、癌が見つかった時の彼のコメントは、その事実を受け入れ、楽しんでしまおう、新しい人生を生きて行こうという決意のようなものを感じさせるものだったと記憶してしる。
それが本心なのか、一流のプロ意識がそうさせたのかは、僕にはわからない。
ただ一つ言えることは、彼は常に「忌野清志郎」としての姿を見せ続けてくれたと言う事だ。
2007年12月8日、「ジョン・レノン/スーパーコンサート」は、僕にとって最初で最後の忌野清志郎の生のステージを観る機会となった。
たった一回だったけれど、ほんの数曲だったけれど、2階席であまりはっきりとは見えなかったけれど、生の歌声に、そして生のパフォーマンスに触れる事ができたのは、僕にとってとても大きな財産だと思っている。