「それゆけムルソー」
「ダンジョンズ&ドラゴンズ タワーオブドゥーム」 '94 3/18 カプコン
じゃたろう
私の好きなゲームアクションゲーム部門の優勝候補最右翼である(自分の中で順位とか、あんまりはっきりさせてないので…)。
いやあ、思い返してみれば私が高校生になりたてぐらいの時のものなんだなあ、とちょっと感慨。
当時は、同じカプコンから出ていた「ザ・キングオブドラゴンズ」の続編みたいなもんかな、ぐらいの認識であったように思う。
これはTSR社の同名のテーブルトークRPGをゲーム化したもので、まあその試みはこのゲーム以前にもあったようだが、よく知らないので端折ろう。
しかしもともとがテーブルトーク云々であるので今までにゲーム化されたものは大抵ロープレのようである。これをアクションゲームとして出した所がまず、けっこうイイポイントなのではないかと思われる。
…ところで、タイトルの「ムルソー」というのは、私が主にロープレで主人公キャラに付ける名前である。
つまりこの場合は持ちキャラであった、戦士(クラッサス)に付けた名前である。
戦士…攻撃力と体力
僧侶…回復、戦闘も得意
エルフ…魔法が使える
ドワーフ…攻撃力と魔法防御
このラインナップだったら、私にとっては戦士を選ぶしかないでしょう、あーた。
えーえー、さいですか。戦士選ぶのね?
という事で、私は戦士=ムルソーと共にワクワクするような冒険に出掛ける事になった。
当然難しくてなかなか先には進めないし、ファイナルファイトをはじめとする今までのこのようなタイプの横スクロールアクションのような、いわゆる「残機」がない。一回死ねばそれまで。なので殊更に難しく感じる。しかしこのシステム自体は大変よいものだと思えたので、異論はまるでない。死んだのにまた同じヤツが上から降ってくる方がよほどおかしい。
極私的な見解を言わせて貰うと、このゲームには欠点がまるでない。かなりトップクラスのゲームだ。
なので、いくら難しくても、いくらでも素直にコインを投入出来た。
そしてようやくザイード様の所までワンコインで辿り着けるようになった頃…行きつけだったゲーセンからこのゲームが消えた。
都会に住んでいる人の感覚では判らないかもしれないが、私の田舎で行きつけのゲーセンから消えるという事は、大袈裟に言えば半ばこの世から消えたようなものなのだ。
私は愕然としたが、このゲームをやってきた思い出はいつまでも私の中に生き続けた…
D&Dは生きていると言ったそうです(注:そうは言っていない、ということ)。
ドドドドド…
そして時は流れ、セガサターンで狂ったようにゲームをやりまくっていた私の許に、セガサターンでダンジョンズ&ドラゴンズコレクションなるものが発売されるという情報が入ってきた。
それを聞いた時には「ああ、サターン派でよかった。本当に良かった」と感涙したものだが、しかしいつまで経っても移植されない。もしかしてその話自体ポシャったんじゃないか? と疑ってしまうぐらい、いつになっても新情報はない。当然店頭にも並んでいない。
そして月日は流れ、とうとうセガサターンからドリームキャストへの時代の移り変わりが感じられた時…私はセガサターンに失望して(ただでさえ出るゲーム出るゲーム、いわゆるギャルゲーばっかりでして…)プレイステーション派に乗り換えた。
その後私の家に遊びに来た友人が、
「プレイステーション派にサターンはいらんだろう。これは持って帰る」
と無茶苦茶な事を言って、私のサターンを攫っていった。というより私も、
「D&Dも出ないサターンなどうちの子ではない。さあ行け、何処へなりとー(注:サターン大好きの替え歌をやるぞ)」
という気分だったので、あっさり了解したのだが。
しかしその後、プレイステーションで狂ったようにゲームをやりまくっていた私の許に、セガサターンでダンジョンズ&ドラゴンズコレクションなるものが発売されるという情報が入ってきた。
今頃になって、なんじゃそりゃ!
とは思ったが、あのゲームは好きだ…
しかしサターンは里子に出したし…
そして逡巡の挙句…
セガサターンもういっこ買いました、ハイ。
そしてこのゲームを購入してサターンでプレイした時はあまりに嬉しくて、大はしゃぎしすぎて、翌朝隣の人から苦情が来たぐらいであった。
その節はすみませんでした。
ノーコンティニュークリアとかが当たり前になってからでも、何回やったか判らないという点では、「天地を喰らうU」にちょっぴり通じるものがある(回数は遠く及ばないにしても…)。兎角、私にとってコレ系のゲームはツボなのですな、ハイ。
続編の「シャドーオーバーミスタラ」になると、オバケ(残像を絵的に描くこと)など漫画的表現や「必殺技」なんかも取り入れられ、なんだかミーハーな、もっと言ってしまえば安っぽい作りになっている。ボリュームや謎解き部分なんかは増したんだけど。
前作は、どんなザコキャラでもひとクセふたクセあり、はっきり言って誰が相手でも気の抜けない戦いが満喫出来た。
しかし続編では、ザコなんか必殺技であっという間に一掃! という感じだ。たかが100人相手に勝てないような戦士なんか…意味ねェんだよッ! という感じである。
…つまらん。
ゲームの本質が変わっている。
タワーオブドゥームの時点で、ソリッドな感じで、スタイルとしては完成していたと思うので、その方向での更なるヴァージョンアップをすれば良かったような気がするのに、「2」を作るに至った「1」を支持してくれた人達からの人気を切り捨てるような形での続編作りにははっきり言って閉口である。
これはマッスルボマーやファイナルファイト、SNKの龍虎の拳などにも見られる現象である。
因みに、シャドーオーバーミスタラ(つまり2)のエンディングの最後に、
END?
という文字が出てくるので、たぶんメーカー側としては人気があれば続編を作る、ぐらいのつもりはあったのではないかと推察できる。しかし結局第3弾が出なかった辺りから見て2の人気がそれほどでもなかったのかもしれない。
もしそうだとするなら…
ホラァ! だから言わんこっちゃない!
という気分になるネ。
自分をフッた女が別の男で大失敗したのを見たような快感があるネ(そういう経験ありません。念のため)!
コホン、失敬。
いろいろ言ったけどやっぱり私は、原点回帰したような形での、続編を切に希望する。
というか、2Dのゲーム自体もう出ないだろうな…