「ゲームでダブる」
「エイナス ファンタジーストーリーズ ファーストボリューム」
じゃたろう
大学に留年しながらやり続けた逸品である。
これを購入した時の支払いで、お釣りが間違って大量に戻って来たのであるが…黙って受け取ってしまった。
えへへー、悪人。
お金に余裕がなかった時の事ではあるのだが、やはり余裕のない時にこそ人間の本性って出るなあ、と感じた一幕であった。
さてそんな事はどうでもいいのであるが、このゲーム、エイナス。
よく言えば王道のファンタジーRPG、悪く言えばありがちなファンタジーRPGという印象ですね。
世界を滅ぼそうとしている者がいる→選ばれた者である主人公がそれを倒す。
王道です。
まあそのへんの、脚本的な部分は王道も王道なのだが、システム面に色々と楽しそうな新しい要素がポロポロと混ざっているのがポイントなのであると思う。
ゲーム開始直後。なんと主人公は赤ん坊で、教会の前に捨てられているのだ。
そこで、Aボタンを押す事によって「泣く」事が出来、通り掛かる人に気付いてもらって、その人に拾われる事が出来るのである。
こうして親を決める事によって、主人公のタイプ(剣士、盗賊、僧侶、魔法使い)も決定するのだ。
たかがキャラクタークラスを決めるだけにもこんなに楽しいひと捻りが入っている。
「キャラクタークラスヲ選択シテクダサイ」→四択
そう、たったこれだけの、デジタルに終わってしまうはずのところにまでドラマが添加されているのである。
あったらしーい!
あと、戦闘シーンも新しい。いやまあ、いいとか悪いとか置いといて、新しい。
いや、戦闘シーンというより、新しいのは戦闘の扱いそのものであるか。
このゲームには通常のRPGでいうザコ戦闘は存在しない。つまり、いわゆるザコキャラも固定のボスキャラ扱いで、出現場所も予め決まっている。そして、一度倒すと二度と出現しないのである。
その為、一回の戦闘はやや長くつくものとなっている。つまり、ハナクソほじりながら気軽にAボタンだけ連打しといてやるものでなく、どんな相手でも、戦闘とは命のやりとりなのであるし、真剣に一手一手詰めていくべき、という感じに仕上がっている(ま、というほど難度は高くないけど)。
その精神性には同意できる所も大きい。
この戦闘シーンへの同意は…まあ、ゴニョゴニョ…
操作の面では、なんでもアクセス、みたいなシステムが採用されている。対象にAボタンで接触する事で、なんらかの反応が得られるというものだが…これって普通のRPGの「調べる」と大差ないんじゃ…ゲフンゲフン。
キャラの移動も早いし、少々壁にぶつかったり引っ掛かったりしても自動でよけて歩いてくれるので、操作している時のストレスも非常に感じにくい。
いいゲームは大枠は言う迄もなく、このような、プレイしやすくなる小さいポイントを押さえているものなのである。
このゲームは、そこは出来ているように思う。
そう、ここまで楽しそうな要素が揃っているのに、なぜこんなに…楽しくな…あ、いや…
マンガに例えると「カケル」のようなものか(話を逸らす)。
たぶん私には、キャラとか、ノリとか、絵柄とか、そういう部分が肌に合わなかったのだろう。
それでも、選べる親が4種類なのに、なぜか5回やった。不思議。
それと、最後にひとつ。これはよく(フリーシナリオ型のRPGには特に)RPGで見掛けられる事であるが、主人公のセリフが出てこない。
これは主人公がどういう口調で喋っているのかをプレイヤーの想像に任せる配慮なのであろうが、自由な口調を想像というより、単に主人公が無口なキャラであるかのような印象になってしまっているような気がする。
はっきり言って失敗である。
ただ、これを採用したゲームはけっこう多いので、私の感受性に誤りがあるだけかもしれない。ああ、嫌な考え方をしてしまった。ちょっと鬱。
とりあえずセカンドボリューム希望。出たら買う。