「カラテカと私」

「カラテカ」
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「カラテカ」というファミコンソフトを御存知だろうか?
初めてこのゲームをやったとき、なんだこりゃ? と思ったものである。
しかし、最近何気なくこのゲームをやると、びっくりするのである。そして、面白い。

真っ赤な顔の主人公と、真っ青な顔の敵。
真っ白な服(これは胴着だからしかたないとする)。
なぜか、みょーにひょろ長い体格。

そして、みょーにぐにゃぐにゃした動きを実現しているのです。
最近の3Dゲームですら表現できないような、不思議な動きである。
これを当時のスプライトでやってしまったのだからスゴイ。

空手ってことは、蹴ったりして攻撃するものとおもわれがちのゲーム。
早速敵に向かっていくと、体に触れただけで、ぐにゃぁ。とぐったりと死んでしまうのだ。

そうなのだ、このゲームは、下キーを押して戦闘態勢にならないと、 体に触れただけで死んでしまうのである。とても潔い主人公である。
これこそ、自分から負けを認めるという潔さである。

で、上を押すとどうなるかと言うと、お辞儀をするのである。
しかも、顔が前向いたままで、お辞儀をするので不気味である。

つまり、このゲームは、礼儀作法が重要視されている事が手に取るようにわかる。
このゲームの最大の売りである。


そして、ほとんどワンキーゲームのごとく、ボタンを同じタイミングで根気良く押しつづければ、 敵に勝つ事ができるだろう。
この時注意しなければならないのは「礼儀作法の上で戦っている」と、空想しながら戦う事である。
これで、もうこのゲームは最高に面白いのだ。

しかしながら、戦闘中は、みょーに不気味な1音BGMが鳴っている。
このゲームのマイナスポイントである。

ちなみに、スタート地点で、後ろへバックしていくと、海へドボン!と、背を丸めて海へダイブする。
(崖から足を踏み外したときの動き:もちろんゲームオーバー)
べつに、空手のゲームで、ここまで凝らなくてもよいのに。
空手とはまったく関係がないのである。

それはさておき、勝ち進むと、悪役のシーンが登場。
ボスらしきキャラが、「行け!」と指さして、走っていく敵の部下。
この時も、こわそーな、不気味なBGMが流れる。
これぞ、画期的なムービーと考えてよい。最近では当たり前だが、 こんな昔から、ムービーを取り入れるとは、バカに出来ない作りである。
(もちろん単色スプライトが動くだけなのですが・・・)
おお! あれがボスかぁ。ボスに会うべく更に勝ち進む。
すると、またまたムービーが。

今度は、グッタリした、良くわからぬ2色模様のような図形が、壁の隅っこに座っている。
捕われたヒロインのようである
(なにかを訴えるような単音BGM)
と、おもってたら、こっちを向いた!
この時、女キャラと確信できると思われる図形に変形する。
ははぁ。そういう理由で、自分は戦ってるんだ。と、なかなか見せてくれるぞ、このゲーム。
「明らかに悪い敵達。しかし、なんで礼儀作法を重視した空手で戦わないといけなんだ?」と、思う事であろう。

で、ここまでくれば、画面を見なくても、音だけを聞いて特有のタイミングでボタンを押すだけで、敵を倒す事ができるようになる。
敵の動きが単調であるからだ。

そして、どんどん走ってゆくと、突然「柵」が上から落ちてきて死んでしまうのである。
とてもショックキングな出来事が起こるのである。
しかも、どうやっても、これ以上進めないのである。
この悔しさがこのゲームの大きな特徴である。

「柵」をのり越えるために、何度も1からスタート。
「行けと指示するボスと部下」「捕われてなにかを訴えるヒロイン」
このシーンを何度も繰り返し見る事になるだろう。
これが脳に刷り込まれてしまえば、もはや、このゲームをやめる事はできないはずだ。

そして、見事「柵」を乗り越える方法を偶然に発見。
後に、確実に乗り越える事ができるようになる。

ここまで来るのが長い事のなんのって、さすがに、力尽きてしまう。
おまけに「柵」を越えた後は、敵の動きが急に厄介なものになる。
恐らくプレイヤーは、持久力がないとこれより先へ進めないであろう。
いつか更に先へ進んでみたい。そう思うゲームである。
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