「いけにえの穴の思い出」
「ロマンシングサ・ガ3」
じゃたろう
私は現在ゲームを作っているわけなのですが、はっきり言って最も大きく影響を受けたゲームがこれっ。
ロマサガ3。
個人的には“スーファミロープレの金字塔”FF6よりも好きなゲームです。
私は1は未プレイで、2はまったく受け付けなかったので、この3を店頭で見て手に取ったのもまあなんとなくで、さしたる期待というものは特になかったのですね。ホントは。
それが、ああ! 私の人生を狂わせてしまうような一品との邂逅であったとは!
それがどういう事かは、詳しい説明は後に回すとして…
とにかくこのゲームには、よくもまあここまで…と思えるほど色んなイベントが盛り込んであります。
通常のロープレ部分にしっかりとしたイベントが用意されているのもさる事ながら、それ以外にも、会社を買収していくトレードイベント、集団戦闘をおこなうマスコンバット、玉座に座っておこなう施政モード…こんだけ色々と手を付けたら、ふつうひとつひとつはワヤになるものです。
それが驚くほどしっかり出来てるんですな。オマケとしては充分すぎるぐらい。
そんな多くのイベント群があり、当然それにまつわる様々な思い出もありますが、その中から、特に思い出深かったと言える、初プレイの時の事をちょっと思い出してみる事にします。
まずゲームスタート。
ほんでもってチョロチョロと動いていたらツヴァイクという街に辿り着く事になりました(適当)。
そして、そのツヴァイクの街でフラフラしているおじいさんに話しかけてみると、以下のような情報が得られました。
「北西の山の向こうにキドラントいう小さな町があります」
…キドラントという?
…キドランという?
悩みながら行ってみると、何の事はありません。「キドラント」でした(どうでもいい)。
そのキドラントという小さな町の中のとある建物に入ると、おっさんのドットキャラがぼんやりと画面中央に立っています。
ロープレなので当然話し掛けてみます。
「私が町長です」
ほう、こやつは町長なのか。
そう思いながら続けて話を聞いてみると、近くの洞窟に化物が棲みついたとかで、それを退治してくれないかという相談を持ちかけられます。
まかせろ(こっちじゃ!)
やだ
という事で、「この穴の中です」と町長に勧められるがままに洞窟「いけにえの穴」の中に入ってみると…
ゴゴゴゴ…
と、入り口を岩でフタされてしまいます(泣)。
「何をするんだ!」
怪物を倒してきたら開けてやるよ。
「おいこら開けろー!」
何か言ったか? よく聞こえんな〜?
などという主人公と町長の問答がありますが、どうも入り口の岩は開きそうにありません。
このクサレ町長め!
ここから出たら覚えてやがれ!
仕方がないので、その怪物とやらを倒すしかなさそうだ、と洞窟の奥へ向かいます。
洞窟のつくり自体はそんなにややこしくもなく、すぐに一番奥にやって来て、件の怪物と相見えることになります。
…強っ!
どうしても勝つ事が出来ません。
ハマッた!?
ポイント@洞窟の入り口は怪物を倒すまで開かないらしい
ポイントA怪物にはどうしても勝てない
ポイントB洞窟内でセーブしてしまっている
とくにBは強烈でした。
これはもう怪物を倒さなければどうにもならん、と、ザコキャラ相手にひたすらにキャラを鍛えまくる日々。
(※後から知ったところによると、実は怪物を倒さなくてもこの洞窟から脱出する方法はあったんですけど、当時はそんな事には気付きませんで…)
えー、いきなりですが、このゲームの大きな特徴のひとつとして「技」があります。
まあ必殺技みたいなもんです。
技力(WP)という数値を消耗して、通常の攻撃よりも強力な攻撃を繰り出すというものです。
攻撃以外の効果を持つ技もありますが、まあそのへんはいいとして…
技はやはりというか非常に強力で、ザコキャラ相手の戦闘など技さえ使うとすれば、
だったら…負けっこないっス
が成立するのですが、技力の回復には、
・宿屋に泊まる
・回復アイテムを使う
というテがありますが、如何せん、ここは洞窟の中。
どちらもありません。
こうなればもう、来るべきボス戦に備え、技力は温存し、ザコキャラはすべて通常攻撃で倒していくしかないでしょう。
時間は掛かるけれど仕方がありません。
…そうこうしているうちに、このゲームがどうやら、「自分が強くなるに連れて敵も強力なのが登場するシステム」のゲームなのだという事に気が付き始めます。
とはいえ、こちらも少しずつHPや武器レベルが上がっています。
この武器レベルというのはおそらくこのロマサガ3において最も重要な数値で、剣・大剣レベル、槍・小剣レベル、斧・棍棒レベル、弓レベル、体術レベルに分類され、ふつうにその武器で攻撃した時の攻撃力は、この武器レベルに大きく依存する事になるのです。
ちなみに「ヒマだったので剣レベルを50(最大値)まで上げた」と言う人がいましたけど、はっきり言いましょう。
それはウソです。
「ヒマだったから」で上げられるほど、ロマサガの剣レベル50は甘くありません。
ある種の執念を以って、暇じゃない時間まで使い込んでいって、初めて到達できる境地であると言えましょう。
…ちょっと脱線しました。失敬。
つまりこちらも敵が強くなると同じく強化されているわけで、それなら力関係は変わる事はない。
と、そう高を括っていたのですが、そのうち、認めたくなかったある事実を、徐々に認識せざるを得なくなります。
マズイ、追い着いて来ている…
↓こんな感じ

赤…主人公たちの強さ
青…敵の強さ
(図1.主人公パーティと敵パーティの強さ推移)
つまり、それでもやはり、敵の方が順調にパワーアップを遂げている、という事でした。
赤と青が交差した時点で、ゲームセットは確定である。
強くなる道すらも閉ざされる事になるのですから。
回復しない技力、強くなってくるザコキャラ、摩滅する精神力、消耗戦、ジリ貧…
そして先の見えない闇の中で、鍛えに鍛える事○○時間(ごめん、忘れた)。
やがて「ブレードロール」という技を閃きます。
「相手に舐められちゃいかん。やられたらキッチリそのぶんは返してやる」
そう言って俺達にブレードロール教えたの川辺さんじゃないっスか…
つまり、私はその技の習得をひとつの契機と見ました。
以前に何度も全滅させられた恨みを晴らすべく、ボスに向かいます。
怪物と戦闘
↓
割とあっさり勝つ
ふう〜…(注:心よりの嘆息)
血を吐くような思いをしつつ、ようやくいけにえの穴を脱出。
さあ、即座にキドラントへ向かい、町長を嬲り殺しにしてやろう。
こうなると、まさか無事に出てくるとは思っていないはずの町長の反応が非常に楽しみになる。
へへん、どんなに許しを請っても許したらんもんね。
キドラントへ戻り、「ヒェー、お許しをー」などというセリフを想像しながら話し掛けてみると…
「私が町長です」
お前!(怒(真剣))
「この町長をどつきまわせるRPGが欲しい…っ!」
私は今ゲームを作ろうとしているわけなんですけど、この思いが、自分でRPGを作ろうと思ったきっかけの、けっこう大部分を占めていたりするのです。
嘘のようなホントの話。
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