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感想フランス製戯曲の翻訳劇。西村雅彦、近藤芳正、山田和也(演出)というまさに「役者の揃った」舞台だったのだが、全般に翻訳劇特有の空虚さが漂いコメディとして秀作とは言い難い仕上がり。笑うには笑うのだが、何か心の底から舞台上のストーリーにのめり込めないのは、やはり戯曲が外国製だからか....
しばらく見ているうちに、東京ボードビルショーの「アパッチ砦の攻防」と似ている部分が多いことに気づいた。ただ、あっちはそれこそ5分に一度は笑わされたが、こっちはそうはいかなかった。 見ている間非常に舞台を遠くに感じてしまう舞台だった。(実際は、PARCO劇場のA列に座っていたので、前から四列目。けして舞台から遠い席だった訳ではない) その距離感は、やはり戯曲が外国製ゆえなのか?演出が完全にこの舞台の良さを客席に届けることができていない。ほとんど全ての役者が語る長い台詞も、妙に理屈っぽく、それがまた肌に合わないものを感じる。 特に舞台を遠く感じさせていたのは、主役の二人(西村雅彦、手塚理美)だった。西村雅彦さんは、彼特有の何か暗いいじわるな(それでいてかわいらしい)雰囲気が、うまく引き出されておらず、非常にもったいない使われ方をしていると感じた。西村雅彦さんが、笑いが取れた場所は、全編で二箇所くらいしかなく、それだけとっても非常に引いた演技をしていたような気がする。もっと前面に出てきてくれれば、見ている側も楽しかったのだが... それよりも気になったのは、手塚理美さんだった。全般に冷たい雰囲気の演技が非常に鼻についた。まったく、感情移入不能で、どのように彼女の演技を受け止めれば良いかわからず、見ていて非常に醒めた物を感じた。手塚さんの舞台での演技を見るのは初めてかもしれないが、いつもこうだとすると、ちょっとつらいような気がする。(役がやりにくかったというのもあるかもしれない。この役、何を考えているのかまったくわからない役だし) 宮村裕子さん、池田成志さんは、空回りしているように思う。舞台全体を覆う空虚な空気の中でじたばたしているような感じ。がんばっているのはわかるのだけど... 藤村俊二さんは、マイペース。おいしいところ全部持っていった感じで、救いだった。 ( 2001/3/12記) |
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