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感想いつもの平田さんの演出とは一味違った演出で、劇的なシーンが印象的。個人的には、青年団の過去にみた芝居のどれよりも好きな作品。  同級生の葬式後に近くの喫茶店に集まったかつての悪がき達。既に中年すぎの彼らが、子供時代の話にもりあがっていると、ずっと連絡の取れてなかったマドンナ的な女性も顔を出す。思い出話は、やがてかつてラクダを盗み出すために忍び込んだ上野動物園の話になる...  中村座も金杉アソシエーツも知らない私でも、今回の青年団の作品がいつもと少し違っているのは強く感じた。あくまでも平田さんの作品・演出でありながら、金杉忠男さんの作品からシーンや設定やセリフを借りる事で別の世界がその舞台の上に取り込まれ、ハイブリッドな世界が作り出されたような気がする。 今回とにかく驚いたのは、青年団の芝居でありながら、非常に劇的なシーンが多かった事。 いつもの青年団ならば、なんでもない日常のけして劇的でない一側面がたんたんと舞台上で進行して行き、舞台上にいる日常を送る人々の日常的な会話が繰り広げられるはずだった。舞台上にいる人たちが感情的に盛り上がることもあまりない。また、多くのシーンで舞台上の会話は複数の会話が平行して進行する 今回は、それが裏切られた。 だからこそ、今回の芝居は他の青年団作品とイメージが異なるのかもしれない。 これほど、芝居で心を揺さぶられたのは久しぶりだった。感動した。芝居の主役が、中年以降の方々だからかもしれないが、父親に見せたいと思った芝居だった。 父親だけでなく、誰かに見せたくなる芝居だった。 ( 2001/05/29記) |
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