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感想しつこいまでの観客参加をあおる姿勢は、醒めた現在の観客にも何かを与えたのでは、あるまいか。芝居が終わったとき多くの観客は(僕も含めて)舞台ではなく観客席を見回していたのが印象的だった。
 よくある商業演劇を水族館に例えるなら、寺山作品の「観客席」は動物園のような臨場感を持っていたように思う。  際限なく続く観客の強制参加の舞台は、観客席の観客に次にどこで何がおこるかという恐怖感のような緊張を強いており、少しづつ客席の雰囲気が変わっていくのを感じた。  確かに、デテイルの部分では、館形さんや久世さんのシーンに冗長なものを感じる事もあったが、寺山さんあるいはシーザーさんの考えていたメッセージはそういう芝居になれていないであろう客席(女性の占有率が8割を超えていたのではあるまいか!?)に伝わったのではないかと思う。  非常に突然に、芝居は久世さんの独白と共に終わったが、客席の緊張感は解かれず、ほとんどの観客が周りをきょろきょろ見回していた。 全体の構成がもう少し工夫があれば見やすかったかなとも思いましたが、この舞台の目的は果たされたのではないでしょうか。 ( 2001/06/04記) |
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