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感想ほんとにこういうキャラクターが近くにいると苛立つだろうなと感じながらも、自分の経験の中にも「一生懸命やっているのに報われないとき」という経験があるので、その権化のような「田山ツトム」に必要以上の共感を覚えてしまって、芝居の世界に引き込まれる。キャストが多すぎて、芝居が長かったのがちょっと気になるが。 「田山つとむ」という懐かしいキャラクターの復活。今回は演劇製作現場で、やはりドジばかりしている。なんとなくドラえもんに出会えなかったのび太のような印象のこの主人公が、ドラえもんではなく、今回は天使に出会う。奇跡の力で、念願のあこがれの彼女が彼を振り向いてくれるが、他の人を助けるために、せっかく彼に振り向かせてくれた彼女にささった恋の矢を引き抜かなければならないといわれる。 「優しいと言えば、僕らはいつもわかりあえた」「夜曲」「まほうつかいのでし」の三部作のつとむの4作目。「夜曲」も「まほうつかいのでし」も有名な脚本なのでよく知っていたが、「優しい〜」は今回公演パンフレットで初めって知った。まだまだ扉座歴が足りないのね。 扉座にこんなに役者がいたとは....ちょっと驚くほどのオールスターキャスト。そのせいか、ちょっと話が長くなっていて見ていてつらい部分があった。 ストーリー自体は、ツトムが追い込まれて追い込まれて見ていてこっちの胸が痛くなる。人を幸せにした後、奈落のそこに突き落とすのが一番応えるものな。 ラストシーンも結構、心に残った。ただ、予想通り過ぎて、意外感も何もない。マンネリとまではいう気はないが、先が読めてしまうのが、問題。 横内さんならもっとすごいものが書けそうに思うのだけど、今回はちょっと残念。脚本の凄さをあまり感じる事ができなかった。 役者として、六角さんも悪くないが、高橋麻里がかわいいヒロインには好印象を持った。茅野さんの見事なまでのストーリーに関係のない大スター役も面白くって大好きだった。いつもながら、役者の達者さが印象に残った。 余談だが、扉座の開演前の注意は、工夫が凝らされていて好き。一番印象に残っているのは、昔新宿で見た「お伽の棺」の時に茅野さんがやった「飛行機の機内アナウンスのような注意」なのだが、今回は妖精三人組による美しいハンドベルの演奏を交えた注意で心が和む。少なくとも機械的なアナウンスなんかよりよっぽど良い。機械的なアナウンスはそれだけで、観劇の出鼻をくじかれるようで不愉快だと思う。 そんな素敵な注意にもかかわらず、芝居中携帯を鳴らす人がいたのはがっかり(マナーモードだったけど。やっぱり気になった) ( 2001/12/18記) |
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