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感想1996年のグローブ座で見て以来、二度目の観劇。絵画的ともいえる美しさは、更に磨きがかかり圧巻。6年ぶりに見たことで、前回見たときにあまり記憶に残っていなかった職人達に演技が非常にきめ細かく面白い事に改めて気づいた。 有名な話なので、割愛
会場に入って驚いたのが、若い女性観客の多さ。さすが世界の蜷川、おそるべしとか心中思っていたが会場で販売しているプログラムを買って納得。ヴィジュアル系のバンド「Λucifer(リュシフェル)」のMAKOTOという人(こんないい方しているくらいだから僕は全然知らなかった)がライサンダー役なのだ。なぁーんだ V6の三宅さんが出た「二万七千光年の旅」の時ほど凄くはないけど、一種異様な雰囲気が会場を包む。つまんない反応でも、彼が何かすると会場がどよめくのだ。ま、橋が転がってもわらっちゃうような世代なので、喜劇であるこの芝居にはこの会場の雰囲気は非常にマッチしていたのも事実。案外、こうして演劇ファンが増えているのかもしれないし、蜷川さんの起用はやっぱさすが。 肝心の芝居の内容は、まったく期待を裏切られない内容。僕にとっては、初めて芝居を見たのがシェークスピアの「真夏の夜の夢」ということもあり、人一倍この脚本には思い入れがあるのだが、今のところ蜷川さんのこの演出が、もっとも完璧にこの脚本の世界を表現しているように思う。 二度目の観劇。実は前回見たときの記憶は、その八割方が悪夢に出てきそうな白石佳代子のタイターニアで、後は美しい石庭風の舞台と京劇俳優によるパックぐらいだった。 しかし、今回見て非常に多くの見所が僕の記憶から失われていることに気づいた(それもこれも白石さんの印象が強すぎるからだが....今回も印象はかなり強い)。 まずは、職人の陽気さ。特に職人による最後の芝居は、変な演出をすればとても見るに耐えないものになり全体が台無しになりかねないのに、ものすごくうまく演出されていて、芝居全体の見事なラストシーンになっていた。前回見たときにこのシーンがほとんど記憶に残っていなかったのは自分でも驚き。 更に、京劇の身体表現を駆使したパックの動きは本当に面白い。それに6人の妖精が加わり非常に幻想的な芝居のイメージを作り出している。終盤のパックが複数に分裂するシーンは息を呑んだ。 東洋的な、あるいは日本的な、感動的な舞台だなと思った。 ( 2002/9/3記) |