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感想今 唐組は面白い。男優と女優、役者の若さと演技力、がバランスしはじめ、唐さんんおケレン味あふれる脚本/演出をしっかりと受け止める劇団になっている。10年前の脚本という今回の脚本も、10年前の版を見たわけではないが10年前の唐組のメンバーでやるよりも、今のメンバーでやった今回の版の方が面白いのではないかと思った。 鼠の駆除をすることを生業とする田口は、その生活費の殆どをかつて世話になった虹谷の借金返済に当てていた。虹谷の妹「かをる」はそんな田口に申し訳なく兄の残した書類を元に自己破産を虹谷に返送した上で自己破産をしてその難を逃れようとする。しかし、その折、当の虹谷が姿を現し.... 先日の唐さん自ら出演した「北の国から」効果なのか、会場前で待つ人が多く(単に新宿楽日だったからかもしれないが)暗い西新宿の一角の原っぱがそこだけ異様な雰囲気。 しかし、今の唐組は単なるテレビ人気だけで人があつまる訳ではない。最近では今が一番役者力が充実しているのだ。 その一角として新人の田村文彦さんの存在が大きい。 一重の瞼の細目で、180cmちかい(推定)身長の細身の彼の姿は、かなりわかりやすい悪役像で、彼が出てくることで芝居全体の正邪を絵的に明確にする力がある。 かつて見た舞台では、演技に硬さが目立ったが今回の舞台ではあまり気にならずのびのびやれているように思えた。 また、ヒロイン役の藤井由紀もようやく(失礼)ヒロイン的な貫禄を身につけ始めた。今回も、いくつもの長ゼリフを凛とした緊張感でこなし舞台を引き締めていた。 一時期は、稲荷さん以外の役者さんに力強さがなく見ていてつらいなという時期があったのも事実なのだが、今は個性豊かな俳優にうまく世代交代が進んでおり見ていて安心してみていられる。 元々女優陣がひっぱるよりも男優陣が引っ張るほうが唐さんの芝居はその面白みが増すと思うのだが、今はまさにそのような感じ。稲荷、田村の両名が舞台のコントラストをうまく作り上げるが故に他の役者が与えられた役割の中で自由に演じている姿がテント内の客席との一体感を作り出していた。 一つだけ、クマさんが創ったという虹の発生機による虹はちょっと印象が薄かったかもしれない。限界かもしれないけど。 ( 2002/10/26記) |
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