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感想アンチミュージカルのようなセリフと歌が散りばめられているが、かなりちゃんとミュージカルしていて驚いた。ただし、ミュージカルとして新しくはあるが、秀逸というところまでいっておらず、三谷さんの他のコメディと比べると三谷さんらしさが出ておらず、終演後の感想は少しだけ複雑。 オケピ即ちミュージカルのオーケストラピットの中の物語。妻を同じオーケストラ仲間に取られ、しかしハープの女性とちょっといい関係というコンダクターを始めミュージカルの開幕直前から閉幕までの間に巻き起こるオーケストラピットの中での人間模様。
布施明さんいい。大事なことだからもう一度書くが、布施明さんがいい。
舞台で布施さんを見るのは初めてだが、今回の芝居の中で特に彼が役にはまっていてミュージカル全体の印象はかなりの部分彼に拠っていた。彼の歌唱力が、舞台全体を締めていたと思った。 非常に、クールなというか、なげやりな現実主義の布施さんの役が、父親という役柄を得た瞬間に豹変する。彼の歌唱力もあいまって、彼一人に惹きつけられ彼の(役の)心情に観客を同調させ、ミュージカルらしい感動を与えてくれた。二幕頭のこのシーンが、何よりもこのミュージカルで印象に残るシーンであった。
どれをとっても、従来のミュージカルの常識では考えられないほど破天荒で、面白い。こんなにミュージカルで笑ったのは初めてかもしれない。
( 2003/3/9記) |