謎の下宿人

           観劇データ

劇団 パルコプロデュース 劇場 パルコ劇場
鈴木聡 演出 山田和也
観劇日 2003/5/18 観劇時間 マチネ
出演者 稲垣吾郎、佐藤仁美、松金よね子、羽場裕一、渡辺哲、阿南健二、谷川清美、三鴨絵里子、平田満

感想

稲垣吾郎と小劇場界の俳優/制作陣の取り合わせがなんかアンバランス。しかしそこに何か絶妙の間があってうまく収まっている感じ。見る前は、稲垣吾郎さんとらっぱ屋な鈴木さんとの取り合わせに強い違和感を感じていたが、こんな風に収めたかと驚いた。


【ストーリー】

今では珍しい風情の下宿屋に新たな下宿人が現れる。元からいたおかしな下宿人たちとともに楽しく暮らしていたが、ばくち好きの大家がとんでもない借金をこしらえてしまい....



【感想】

稲垣さんを舞台で見るのは、「広島に原爆を落とす日」以来。 


あのときの白熱した演技とは対極の鈴木戯曲の中で、稲垣さんの立場は宇宙人のように少し浮いた存在。


他の出演陣が小劇場系の結構こてこての演技をしている中で、稲垣さんの雰囲気はちょっと変。その変さを狙った演出だと想うのだが、「広島〜」の演技を知っているものからみるとちょっともったいないと感じる


舞台全体は、完全に鈴木ワールドというかラッパ屋の世界。そのため、コメディとしては十分に面白く、最近ラッパ屋の舞台がなかなかなかったこともありかなり楽しむことが出来た。


特に、平田さんが演じるだめ親父ぶりはなかなかのもの。ただ、ぱっと見だめ親父に見えないのが難点といえば難点。すごくまじめな人に見えてしまうもんなぁ


いつもながら、装置には感心する。パルコの舞台を使い尽くしている感じがする。何か懐かしいそれでいて、現実にはけして存在しないような家をみるのも、ラッパ屋の芝居を見る楽しみ。

渡辺さんが、予想通りラッパ屋の世界にはまっていたのは圧巻。なんか最近、一番見ている役者さんになってきた。悪人顔なのに、なんか憎めないこのキャラクタは、こういう舞台にいるとすごく締まる感じがしていい。

( 2003/5/25記)