とび...

           観劇データ

劇団 三田村組 劇場 駅前劇場
今いそむ 演出 永井寛孝
観劇日 2003/7/26 観劇時間 マチネ
出演者 三田村周三、高橋広吉、栗田かおり、堀本能礼、保倉大朔、丸山優子、津村知与支、泉陽二

感想

水谷龍二さんの脚本の舞台でよく目にする三田村さんのプロデュースユニット。実は初見。しかし、見知った役者さん多数いて初めての気がしなかった。実は役者を見に行っていてストーリーというか脚本にはあまり期待をしていなかったのだが、脚本が良くてびっくり。

 

 

【ストーリー】

ふた周りも年の違う奥さんをもらった健三は、その奥さんの幸せな生活を送っていた。しかし、奥さんの方が電車内で集団の痴漢に会い、生活が変わるしかも、健三は別の日に痴漢と間違われ...

【感想】

三田村さんの雰囲気はなかなか独特で、舞台で見ると忘れられないものがある。

 

その三田村さんがプロデュースする舞台ということで見に行った。実は、脚本にはあまり期待しておらず、ほのぼのとした家庭劇のようなものを想像していた。

 

ところが、別々の家庭のひょんなことからの交錯が、ストーリーの複雑さを高め、芝居にしにくいように思える「匂い」をテーマにストーリーが1時間半の中に凝縮されている姿は圧巻物。脚本がこんなにこなれている舞台を見るのは久しぶりだと感じた。

 

もちろん、その脚本を演じきる役者達の力量もかなり高い。8人のキャストのほとんどに死角がなく、全員が完全に自分のポジションを理解して芝居をしているのがありありと伝わってくる。

 

芝居の後半の丸山さんのセリフは結構涙腺に直撃する。今回の舞台上でも彼女の演技力がぴか一で、この芝居の最もいいセリフを彼女が持っていってしまう。普通いえないよな飛び降りそうな人間に「飛び降りなさいよ」とは....女性のキャストに感情移入して芝居を見たのは久しぶりの経験。

 

1998年に見たテンペスト以来のお久しぶりな泉陽二さん。もっととんがったイメージがあったが、今回はわりとコミカルな二枚目役で、ちょっと拍子抜け。すごく芝居には溶け込んでいたけど、もっと暴れるのを期待していたんだが...(暴れるといっても暴力的なものではなくクールな感じの...うまく表現できませんが、三田村さんのカラーとはかなり違うものを持っていると僕は思っていたので、その違和感が欲しかった)

 

( 2003/7/26記)