No2

観劇データ

劇団 ネルケプランニング 劇場 シアタートップス
水谷龍二 演出 蓬莱竜太
観劇日 2005/09/18 観劇時間 マチネ
出演者 塩野谷正幸(流山児★事務所) 青山勝(劇団道学先生) 中西良太(コットンクラブ)

感想

キャストと演出を変えての二度目の観劇ながら、前回とはかなり違っている。やくざの若頭役の塩野谷正幸さんの演技が秀逸で、全体をしめているとかんじた。あてがきだったと思うこの脚本を見事自分のものにした3人の役者陣&演出に拍手



【ストーリー】

政治家の秘書の隠れ家と思しき部屋に、やくざの若頭がたずねて来る。更に、雑誌の編集長。怪しい話が...と思っているとやくざの若頭の姪を雑誌のヌードグラビアへ載せる相談。案外、人がいいやくざものと思っていると、話はやっぱり怪しい方向へ。三人三様の思いは空回りしながらも、周りの事態は思わぬ方向へ。


【感想】

3年前に見たラサール石井さんの企画「No.2」を役者および演出を変えての再演。


前回見たときの印象がバリバリのあてがきのイメージだったので(題名からして、出演者たちの位置づけから決めたとしか思えない)、正直、面白いのかなぁという不安はありました。そもそも前回出演者たちは芸達者な人たちだったし


が、その心配は、芝居が始まった瞬間からほぼなくなりました。


中西さんの議員秘書、青山さんの編集者、塩野谷さんのやくざどれもぴったりはまっています。辺に普段顔を良く知らない方々(ごめんなさい)であるだけにストーリーに集中できます。


特に、塩野谷さんがよかったなぁと思いました。迫力十分。よくよく考えると前回の山口良一さんは、シャープな印象はあったものの、組長の跡目をつぐかどうか迷うような若頭という役どころにはちょっと役不足な感がありましたが、今回の塩野谷さんの迫力は、十分にそのイメージを彷彿とさせます。


今回改めて見ていて、このお芝居の面白さは、ぜんぜん違う世界にいながら何故か共通する男の話としてはすごく鋭い視点で描かれているんだなぁと感じました。


No2の男は、いつもNo1を狙っているという発言をしているくせに、いざとなるとNo1になる勇気がない。


すこしづつ後半に明らかになる彼らの思考パターンが、本人たちは気づいていないけど、「実は環境や周りのせいでなく、まさに自分たち自身がNo2であることを望んでいる」という姿をまざまざと見せ付けてくれました。(最後に中西さん演じる議員秘書が立候補を悩むとこはもとより、組が解散が決まってせいせいとしている塩野谷さんや、青山さんを編集長とした雑誌つくりに興味を示す中西さんとか...)


時間がたつのを忘れる秀作になっていたと思います。

(2005/09/20記)

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