3年前に見たラサール石井さんの企画「No.2」を役者および演出を変えての再演。
前回見たときの印象がバリバリのあてがきのイメージだったので(題名からして、出演者たちの位置づけから決めたとしか思えない)、正直、面白いのかなぁという不安はありました。そもそも前回出演者たちは芸達者な人たちだったし
が、その心配は、芝居が始まった瞬間からほぼなくなりました。
中西さんの議員秘書、青山さんの編集者、塩野谷さんのやくざどれもぴったりはまっています。辺に普段顔を良く知らない方々(ごめんなさい)であるだけにストーリーに集中できます。
特に、塩野谷さんがよかったなぁと思いました。迫力十分。よくよく考えると前回の山口良一さんは、シャープな印象はあったものの、組長の跡目をつぐかどうか迷うような若頭という役どころにはちょっと役不足な感がありましたが、今回の塩野谷さんの迫力は、十分にそのイメージを彷彿とさせます。
今回改めて見ていて、このお芝居の面白さは、ぜんぜん違う世界にいながら何故か共通する男の話としてはすごく鋭い視点で描かれているんだなぁと感じました。
No2の男は、いつもNo1を狙っているという発言をしているくせに、いざとなるとNo1になる勇気がない。
すこしづつ後半に明らかになる彼らの思考パターンが、本人たちは気づいていないけど、「実は環境や周りのせいでなく、まさに自分たち自身がNo2であることを望んでいる」という姿をまざまざと見せ付けてくれました。(最後に中西さん演じる議員秘書が立候補を悩むとこはもとより、組が解散が決まってせいせいとしている塩野谷さんや、青山さんを編集長とした雑誌つくりに興味を示す中西さんとか...)
時間がたつのを忘れる秀作になっていたと思います。