12人の優しい日本人

観劇データ

劇団 PARCO劇場 劇場 PARCO劇場
三谷幸喜 演出 三谷幸喜
観劇日 2005/12/11 観劇時間 マチネ
出演者 浅野和之、生瀬勝久、伊藤正之、筒井道隆、石田ゆり子、堀部圭亮、温水洋一、鈴木砂羽、小日向文世、堀内敬子、江口洋介、山寺宏一

感想

いやぁぁぁ面白かった。
まさに、言葉のバトル。緊張と笑いの絶妙のバランス。再演とは思えない(当然書き換えているわけですが)配役の妙。
ストーリーは映画で知っているのに、最後までどきどきしてしまいました。ジェットコースターのような一幕劇です。はっきりいって20代でこの脚本を書く脚本家は天才以外の何者でもないと改めて認識しなおしました。



【ストーリー】

映画などでも有名な話なので割愛します。


【感想】

僕自身にとっては史上最大に近いチケット争奪戦。まわりでは、何人もの討ち死に者でたこの芝居。どうやら今年のくじ運をすべてこれに注ぎ込んだらしくまったくあきらめていたe+の先行抽選で普通にあたった私。



神に感謝(合掌)


今回は初演キャストから総入れ替えになっているわけですが、中でも小日向さんの役は良かったように思います。


 最近の小日向さんは、めっきりおとぼけキャラが地になっていますが、うわさによれば昔はかっこよかった(らしい)。


 当の三谷さんも昔エッセイで「自由劇場時代の小日向さんと言えば、シャープな印象で...うんぬん」と書いてあってほんまかいな(なぜか関西弁)で思っていたのですが、今回の配役で納得しました。ちゃんとやれば、小日向さんはかっこいい。なんかかっこいい刑事役とか名探偵役とかやらないかな。(単純です。私は。はい)


伊藤さんは、唐組時代から見ているので、今でもこういう商業演劇の舞台でみると違和感があります。電子城Uで「茶界」をやる怪しい伊藤さんと今回の舞台で、人前で話すのが苦手な喫茶店のマスターをやる伊藤さんが、時代を経ているとはいえとても同一人物とは思えません。(今の伊藤さんを見て、昔あのひとは状況劇場にいたんだよといってもピンと来ない人が多数だろうな)


江口さんは、とても舞台が初とは思えない堂々たる感じです。たっぱもありますし、舞台向きの役者さんではないかと今回強く思いました。もっと出て欲しいですね。


...全員について充分に語れる状況であるというのもすごいです。作品のパワーを感じます。


よく、他の芝居を見て、全員に見せ場をつくるから話が冗長になって面白くないんだということを書いたりしますが、この芝居を見て違うことがわかりました。全員に見せ場があろうが、なかろうが、すごい脚本家が脚本を書けば、面白いものになるんですね。


ただひとつの不満。


堀内さんの役だけ、ミスマッチな感じを受けました。映画の影響(僕は初演・再演舞台は見ていない)かもしれませんが、あの役だけはもっと年配の女性がやる印象が強く、若いどちらかといえば可愛い感じの堀内さんがあの役をやったのは少し脚本上無理があるように思ったのは僕だけでしょうか....


もう一度見たい。でも絶対にチケットは取れそうにない...こんな思いをする舞台は久しぶりです。

(2005/12/18記)

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