数年前の公演時に仕事の為にチケットをふいにしてしまった作品。数年ぶりの再演でようやく再会をはたした作品。
北村秀二という作家に覚えはないものの、ラサールさんと篠井さんというとりあわせに興味をもって足を運んだ。
ケラさんの作品は、ドントトラストオーバーサーティ以来。正直そのときはシュールな演出が空回りしている気がしてしばらくケラ作品は遠慮したい気になった。その為作者は違うとはいえ、演出に多大な不安があったのは事実。しかし結果としてはこの演出なしにはこの若干古くさい脚本を現代の観客に受け入れさせることは難しかったのではないかと思えるほどうまく解け合っていた。
篠井さんの全編女形としての演技も違和感なし。正直なんで男なのにこんなさらりと女性をえんじることができるのかと改めて驚き。(特に女性っぽいメイクや衣装というわけではないし、時に野太い声を意図的にだしているのに。)
ラサールさんのいやらしい嫉妬深い主人役もいい感じでした。総じて他の配役も含めてこのキャストでないと成立しないと思わせるはまりっぷりでした。
どろどろした嫉妬愛憎劇をからりとしたある意味明るく処理された舞台は、演出のケラさんが公演パンフへの言葉にかかれているように年齢や指向等のことなる多くの観客に受け入れられるものになっていると思います。