愛の乞食

観劇データ

劇団 流山児事務所プロデュース 劇場 下北沢本多劇場
唐十郎 演出 山崎哲
観劇日 97/12/07 観劇時間 マチネ
出演者 古田 新太,洪仁順,他

感想

 かつて状況劇場の名作の再舞台化。当然に,かつては、テント芝居だったものを劇場で再演したもの。
 見る前にほとんど予備知識無しに見に行ったが、これは、すごい。
 時々難解な部分が見え隠れするが、盲導犬よりこっちの方が僕は好きだった。
 初演時、麿赤児がやったという役を今回は、古田新太がこなす。なるほど、麿赤児がやった役をやれる若い役者なんていないと思っていたが、古田ははまっている。びっくり。この調子でもっとやってくんないかな。ぱっとみの印象はまるで違うのに、芝居してると納得しちゃうのがすごい。

 ただ、やっぱ、テントで見たかった作品。終わりに舞台崩しをやっていて、その向こうには大海原が広がるが、中途半端な感が否めない。山崎哲の状況劇場的演出が、最後に来て、破綻した感じだった。ラスト直前まではこの演出が大正解に見えたが、あの中途半端感が全体の印象を台無しにしてしまいかねない。再再演を、演出、キャストもそのままに、海の近くのテントで.....なんて是非思う芝居。
( 97/12/14記)